けーすけさんの映画レビュー・感想・評価

けーすけ

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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

小さな貝の大きな一歩。

実写とストップモーションアニメが融合した、ふんわりと柔らかな映像に心が透き通る。

まだまだ見たこと触れたことのない世界で、愉しさを見つけながら一生懸命生きる貝のマルセルたち
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毒娘(2024年製作の映画)

3.5

鑑賞前後で作品に抱く印象が丸っ切り変わった。今は清々として、心機一転何か新しいことを始められそうな気分で足元が軽い。

これは毒を以て毒を制すということだろうか。一見幸せそうな家族に渦巻く闇を表出させ
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REDリターンズ(2013年製作の映画)

3.7

危険度未知数イケおじイケおば再集結。
メンバーを豪華に増員して、さらに騒々しく暴れまわる痛快な続編。

『若造に世界が救えるか‼︎』というキャッチコピーの通り、本当は前線から引退する気なんてさらさらな
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バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

3.5

ゲーム『バイオハザード』のCGアニメーション映画の第4弾。

今作もゲームファンを喜ばせる演出が散りばめられ、滅多に見られない主要キャラ大集結の特別感と共闘アクションには高揚した。

ただ、これだけの
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ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)

3.8

スティーヴン・スピルバーグが指揮をとり、ロバート・ゼメキスが監督を務め、さらにクリストファー・ロイドがキャストで出演という、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでお馴染みの全幅の信頼を寄せられる>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

感情がこんがらがって言葉として何も吐き出せない。必死に答えを見つけようと手を突っ込み掻き回したことで、より奥へと埋もれ取り出せない状態になっている。その手と思考を停止して「面白かった」で片付けてしまえ>>続きを読む

同級生(1998年製作の映画)

3.8

1998年の作品だが、今も十分通ずる同性愛をテーマにした不変の青春ドラマ。

ひょんなことから親密になり、芽生えた真っ直ぐな想いを隠すことなく伝えようとするスティーヴン。一方、ガールフレンドがいるにも
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.6

ゆるすぎる脱獄、3人のキャラの交流関係とオフビートなロードムービー感、焦りのない時間の進みと一つ一つの場面…たまらん。

いつも後腐れがなくて良いよ、ジャームッシュ。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

呑めや歌えやな華々しいビジュアルとは裏腹に、仕事や家庭のことと重く頭を痛めてしまう意外にも暗さが目立つ内容だった。

マッツ・ミケルセン演じる教師マーティンたちが、血中アルコール濃度を常に0.05%に
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市子(2023年製作の映画)

4.0

"市子"の壮絶な人生に何を想う。

恋人からのプロポーズを受けた翌日、忽然と姿を消してしまう市子。そもそも彼女は何者なのか…?各エピソードにより想像し難い彼女の過去が徐々に明かされ、いつしか平静を保て
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変な家(2024年製作の映画)

3.3

オカルト動画クリエイターの雨宮、変人設計士の栗原がバディを組み、とある家の間取りに隠された恐るべき真相を探っていくという、映画版らしい肉付けがされた雨穴さん原作のミステリー。

間宮祥太朗さんと佐藤二
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愚行録(2017年製作の映画)

3.7

信じられる人間が誰もいない、深い泥沼に沈められていくような重苦しいミステリー。

一家惨殺事件の真相を追う毎に、次々と露わになる彼らの愚行と意外な関係性。嘘か実か、彼らの語りに翻弄されながら静かに物語
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.2

半径15m以内に接近した者は全員即死。ある意味無敵だが、現実世界では生活に支障をきたす能力をひょんなことから手に入れてしまった主人公リアムの行末は…。

リアム自身がこの能力に気付くまでを描いた序盤は
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

身体がヒクついて喜ぶ気狂いの映画体験。
これ以上ないトリップが病み付きになる。

『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』のアリ・アスターが、またしても心を掻き乱す異次元の作品を引っ提げてやって来た。
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.0

原作ゲームは未プレイ、ゲームシステムは動画などで把握した上で鑑賞。

原作ゲームのテイストに合わせてか、全体的にホラー描写がマイルドで怖さはなく刺激不足。

弟が失踪して悪夢に苛まれ、さらに妹との生活
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

胸熱のぶっ刺さり歴史サスペンス。

序盤のおちゃらけた空気感は徐々に消え去り、いつしか緊張の糸が張り巡らされた狂悪な闇の中に閉じ込められてしまう。

"盲目の目撃者"の意味や隠された真相…二転三転する
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

3.7

何百年と苦悩を抱えながらも、しぶとく生きながらえてきた吸血鬼の半生に興味津々。

若かりし頃のブラッド・ピットとトム・クルーズが好演する妖艶でおどろおどろしい、見応えのあるドラマだった。

「してやら
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.8

全員、血塗れ。ストレス吹き飛ぶ快作。

オープニングから容赦なし、そこからのタイトルバックで更なる惨劇の始まりを予感させるワクワクが止まらない。

死霊とのバトルに集中しやすい中身がシンプルな作りなの
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

テンポの良いアニメーションで、映画製作の裏側がポンポンと描かれていく。

キャラ同士の掛け合いやポップな演出など軽快で楽しいが、ロケハンや撮影のスケジュール調整、撮影した大量の映像データを取捨選択して
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し』のヨルゴス・ランティモスが、またしても脳裏に刻み込まれる歪で愛狂おしい作品を産み出した。

芸術的で美麗な色遣いや不可思議で心を騒つかせる独特な映像表現と
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.0

痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
この感情、どこにぶつければ良いんだ。

パペット 大騒査線 追憶の紫影(2018年製作の映画)

3.3

●サミ●トリー●っぽいからと間違っても子供に見せてはいけない、大人も苦笑いのお下劣ネタ満載シュールなコメディ。

パペット(私立探偵)と人間(刑事)がバディを組んで事件の捜査に挑むという設定とストーリ
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.2

12時間だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になるというルールにより、人間の本性が現れる瞬間の恐ろしさを描いていたのがパージ(特に1作目)の魅力であり面白さだった。しかし今作では完全にルール逸脱、いつまでも>>続きを読む

殺人ワークショップ(2012年製作の映画)

3.5

ずっと苦悶、素晴らしくストレスフル。
しかし、終わってみれば心が晴れやか。

宇野祥平さん、あれはマジもんでしょ。

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