kentalitoさんの映画レビュー・感想・評価

kentalito

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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.9

平成初期に対するノスタルジーを差し引いてもフラットに美しい画角。
街並みには再開発前の東京の陰の部分も沢山出ており、何か得体の知れぬ底の見えない渇いた都会感とヒトの心の闇深さとが重なって、飲み込まれる
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.6

古臭くて、ボロくて、時代遅れだけど、真っ直ぐで、澄んでいて、綺麗だった。
あの表情、何を考えていたんだろう。

スーパーサイズ・ミー(2004年製作の映画)

3.8

ただの馬鹿実験と思うなかれ。既得権益に関する風刺ドキュメント。
子供に見せよう。'正しい選択のために教育'しなきゃ。

ランボー(1982年製作の映画)

4.0

子どもの頃はわかんなかった。立派な反戦映画だ。泣けてくる。

マルタイの女(1997年製作の映画)

4.2

江守徹の髪型、
エジプト兵の殺陣、
ミケランジェロ…
名優らの数々の演技とセリフまわし、とてもおもしろかった
クレオパトラがオープンルーフで風を切って全身で表現するシーン、しびれた

悪事も知っている
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.4

音楽よし!ファッションよし!映像よし!
…私にはそれ以上でも以下でもない印象でした。
終わり方には思わず声が出た。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

ただ自由に、ありのままに生きたいだけなのに、今の世の中の仕組みではうまく実践できないもどかしさ。
自分なりの自由を他者に理解なんてされなくてもいいやって、自分自身に言い聞かせること自体の虚しさと違和感
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.3

ノーランの世界観とはやや質の違う、憂いの多い雰囲気。ふぅ〜ここで終わりか…と思いきやまた作品に引き戻される展開は楽しめた。が、ノーランの方が私は好み。

金に惑わされない心と、妬み嫉みを抱かない心、両
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ロープ(1948年製作の映画)

3.5

自信過剰で、自己正当化しながら生きるうぬぼれ屋の話し。殺人で自己の能力を証明しようとするなんざ悪趣味極まりないバカ野郎だ。
物事を理屈や知識なんかで判断するよりも、もっとずっと手前で本能的に善悪が判断
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男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)

4.0

お得意の悪意なき早合点によって開始早々失態。しかし山盛りのプライドが邪魔をし、非を認める事ができないのは、いつものこと。

その後、昔の恩人に対し持ち前のピュアな行動論理で一肌脱ぐも、世の中は寅さんが
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.8

当たり前のことを当たり前に享受している日常がどれだけ有り難く幸せであるかということ、そしてそれを生まれ持った性別のために享受出来ない人達がいて、必死に求め踠いていること…。
この人達を守るための世の中
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.9

もっくんは外見が美しいが故に、薄っぺらい人物像がハマり役だと思う。もちろん確かな演技力を下支えとしてです。
竹原ピストルの愚直で真っ直ぐな演技・人物像にはハッとさせられるほど美しさを感じる。タイプの違
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男はつらいよ 寅次郎真実一路(1984年製作の映画)

4.0

過重労働に苛まれて自分を見失い、家族を残して失踪してしまうサラリーマン。なんて弱いやつだ…と見捨ててしまえばそれまでだが、誰しも案外仕事と心のバランスは薄氷の上に成り立っているのではないかと、自分の胸>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

4.0

世の中にはバイアスが溢れている。
客観的な評価分析をしないままマジョリティこそ正義となる場合も多い。
けど、本作は表層部分に捉われることなく、本質にスポットを当てて大成功を収めるストーリー。
野球選手
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.2

ただのSF…?かと油断してたら、壮大なる愛の話し!
時間軸のズレたスリリングな展開、すごくシビれた。

先に惑星に飛び立ち待つものの弱さやエゴ、好意によるバイアスのプロセスにはひどく共感した。論理的に
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.1

ハビエルの演技は間違いなく凄い。強烈。
けど、そこがアイキャッチになって見えづらくなってるこの映画のテーマは強烈な社会風刺。カネで世の中がおかしくなってるってことだと思う。
でもカネ自体がわるいんじゃ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

ホアキンの怪演が光る。
餓鬼のように痩せこけた背中、悦に入ったようなゆっくりとしたダンス…忘れられない。
creamのwhite roomの挿入も印象的。

前半は社会的弱者のアーサーを気の毒に感じて
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