台詞が少ないから、どうにかこうにか、その瞬間の登場人物たちの心情を読みとろうと目を凝らし集中してしまう。でも、それなのに、フィルムで撮ることの力量よりも、生活音にばかり気を取られた。ボクシングの荒々し>>続きを読む
兄の笑う顔を見て、安心したように自分も笑う弟。常に周囲を疑うような目つき、ざらつき、違和感。兄ちゃんってすごいよな。兄貴ってすごい。ちょっとはやく生まれただけなのにな。
長谷川くんと生活をするようになって、人を好きになるという感覚を市子が抱きしめている台詞がとても苦しかった。当たり前ではないのだけど、いつからか当たり前だと思ってしまっていたそういうこと。市子の目にはい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイトルにハッと気づかされちゃってニヤニヤ。嘘をつくこと、演技をすること。たしかに、言われてみれば両方とも隣り合わせのことで、それって何が違うの?と揺さぶりをかけられないと分からないものだなと思った。>>続きを読む
リアルすぎ、、、
いるいるこういうの、であっという間に終わる。全ての言動に本当に意味がなくて、歪んでいて、愛と恋と性をごちゃ混ぜに提供しては、まるで正解顔をする。時間経過に合わせて交差していく場面展開>>続きを読む
そりゃ序盤はさ、当人じゃないにしろ人種問題ってなんでこうも胸糞悪いのかね…本当…とか思って乗り気じゃなかったけど、突然にウキドキが止まらなくなるほどおもしろいの、、、加速加速!であっという間にエンディ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作が古い小説であって、渇いた表現を粒子で魅せるように16ミリのフィルムで撮るのなら、現代にすり替えない方が分かりやすかった気もする。大きな世界は変えられなくとも小さな世界は変えられる。みたいな作品は>>続きを読む
私たち人間の心の小さな動きや揺れがこんなにも画面越しに伝わってくるのははじめてかもしれない。ずっと心がぎゅうっと締めつけられていて、解けたときに心地がいい。この感覚を忘れたくないし失いたくないし死にた>>続きを読む
身近に連絡手段がないことの精神的なゆとり。物理的な距離があることの安心感と不安感が同時にどっと押し寄せてくる。どこを切り取っても蒼井優が良い。完全にナマモノだった。ぬめりがあって溝があって、そのどれも>>続きを読む
東京の人って、周りに興味がなくて、優しくなくて、ちょっぴり卑しくて、嫌いだった。でも、逆だ。いつも人様の顔色を伺って、自分の評価を気にして、変に気を遣っていて、不思議だった。でも、私みたいなのが東京に>>続きを読む
本当はこういう音楽が好きな自分のことが好き、みたいなのが流行り?エロくてグロくてエモい?中途半端に怒って、中途半端に靡いて、さっきからずっと何を見せられてるの?が、二時間。サブカル女子なら絶賛しそう。>>続きを読む
ペラッペラ。クソみたいな生活の中でよく欲情できるな。ユカが、私なんて、とか語らなかったことだけが救い。 結局、東京ですよ。こっちだって泣き叫びたいんだよ。お前だけとか思ってんなよ。ってのが本質的なこと>>続きを読む
堀貝の自分を卑下する感覚や発言に何度も何度も痛いところを突かれてしまったな。堀貝のそういうところが励みでもなんでもなくて、ただ貴方は自分ではそういう人だと言うけれど本当はこういう人だと思うよ、みたいに>>続きを読む
その、どうでもいいことをどうでもいいよなって言いながらも話せる間柄の夫婦でいたかったって。互いが互いに思いやる気持ちがあればって、どっかで気づいていたはずなのに見て見ぬふりのままで。そんなことだけどこ>>続きを読む
こういうのって解決しないのが正しいんだろうなあ。だって分かり合えないもんなあ。加害するだけして、被害者面。マジ人間。お前らのあれもこれもそうじゃないの?と言われても腑に落ちてないどころか理解できないん>>続きを読む
好き嫌いに、善し悪しに、そんなものに囚われていないちひろさんに不思議と興味が湧く二時間。どんなことにも敏感で、よく気づく、アンテナが張られているからときどき疲れもする。その、弱いところを見せられる誰か>>続きを読む
お前が未来に出会う災いは、お前が疎かにした過去の報いだ。ほうほう。大人、大人って、いつから自分が大人だと勘違いしてしまっているのだろうね。私たち。
トモにとってリンコさんがママの理想像だって。きっとそれだけでリンコさんは救われただろうな。
要所要所で鳴る音楽に背筋をピンとさせられる。ラストがいいな。ただそのラストにもうちょっとだけ疾走感があるともっと惹かれたような気がする。良いです。
散りばめられていた複数のことが濃縮還元とでもいうようにラストで畳みかけてくる。色々な、え?そうなの?に気を取られすぎたがコメディ映画を観たという事実にお腹いっぱい。
前触れもなく加速する、過去も現在も未来も。その加速に、こちらがわが耐えきれるかはこちらがわ次第と。あのときのことを思い出す余裕があるうちは、まだ良いように思えます。不思議と。第三者だから言えることなの>>続きを読む
こういう題材とこういう転機は日本にはないなと思わされるな。
きつ。いい意味できついっすね。
どうしようもない豪の尻拭いを妻としてし続けるチカの太っ腹さと口の悪さにふたりに漂う異様な空気が癖になるおもしろさ。やり過ぎ、言い過ぎ、下品。ふたりとも欲に忠実で恥じらいがなくて【THE人間】ってかんじ>>続きを読む
くるしいなと思う部分のあとに隙間から漏れる光をさがすようなケンジとシロウに胸が打たれるな〜
話の展開はひとつめと変わらずおもしろいんだけど、チャーリーが悪い子になっていた理由が腑に落ちなかった。サンタクロースというネタからここまで広がっていく幅はすごい。
戦争映画って決して自分の身に起きたできごとじゃないのに胸の内があつくてくるしくてどうしようもなくなるから苦手。正しいことと正しくないことがぐるぐる渦巻いていて、たぶんきっとそのどれでもない宙ぶらりんを>>続きを読む
この時期ピッタリ。思わず観ちゃった。
チャーリーがどんどん大人になっていく姿がいい。頼もしい。
こうなってこうなって、あ、最終的にはこうなるなるのね〜がその通りになっていくのでワクワク感はない。時系列がシャッフルされているのが飽きずに観れたポイントだったかな。綺麗に纏めるのだけが正義ではないなと>>続きを読む
長い時間を掛けて何かについて考えるのってむずかしい。忙しなく過ぎる世の中で浪費のように感じてしまうから。ちっぽけなことだとは思っていないけど、他人事や自分事なんて軸もまたちがう気がする。
感情の起伏の>>続きを読む
漫画と実写(映像)を融合するという映画はきっとこれまでもこれからもないんじゃないかな。なんせペラペラなものが飛び出すというのは難しい話でしょうから、ジャンプという憧れの地に踏み出す高校生が舞台だからこ>>続きを読む
町田くんは誰のことも見捨てたりしない。必ず、必ずちゃんと拾い上げてくれる。そんな町田くんのことがみんなだいすき。それがよーく伝わってきて、町田くんとその周りがぜったいにあたたかくてすげえ沁みた。ラスト>>続きを読む
小さな幸せに目を凝らしながら耳を傾けながら。生きていることも死んでいることも、本当のことも、私たち何も分からないのに、知りもしないのに、でも、食卓に並ぶあたたかいごはんのことは信じられて。人間って欲に>>続きを読む