キさんの映画レビュー・感想・評価

キ

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

結婚して添い遂げることだけが恋愛感情の行き着く先ではなく、結ばれなかったとしても、長い年月を経たからこそ味わえる感情があるということに、ある種の救いを見出した気がした。

Wの悲劇(1984年製作の映画)

4.0

若き劇団研究生が先輩女優のスキャンダルの身代わりとなり、その代償に舞台の主役の座を獲得、のし上がっていく話

映画の展開と劇中劇がリンクした脚本が素晴らしく、女優の業や演劇界の内幕が描かれてて面白かっ
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チョコレート(2001年製作の映画)

3.4

ハル・ベリーがアフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞を受賞した作品

深い喪失感を抱える2人が出会ってお互いの心の穴を埋めようと求め合う様が美しくも哀しい。どちらの方向にも受け取れるラス
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

一切の隙がない展開の中で蒼井優のキレキレの演技が大きな存在感を放っていた
もはや怪物
終盤の台詞が世相を反映しているようで良かった

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.8

人と人が必要なタイミングで出会って新しい世界を見て、でも好きだけでは乗り越えられないどうしようもなさを悟ってまた別々の道を歩んでいくという話が良かった
最終的に「ハッピーエンド」にならなくても全然いい
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マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.6

安心と信頼のミシェル・ウィリアムズ主演で描かれる、マリリン・モンローの秘めた恋

華やかな銀幕の向こう側にあった一人の女性としての苦悩と孤独が繊細に描かれていてよかった

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何度も観てしまう名作。
18世紀初頭の英国王室を舞台に、宮廷の女達の生き残りを賭けた人間模様を描く
次に何が起こるかわからないのが面白い。

オリヴィア・コールマンもレイチェル・ワイズも素晴らしかった
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テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

3.9

穏やかな結婚生活を送りながらもどこか満たされない女性の恋を描いた映画

音楽の使い方、インテリア、ノスタルジックな色彩、夢見がちで終わらせない展開、全部が好き。

映画全体に諸行無常な雰囲気が漂ってい
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.3

映画制作会社でアシスタントとして働き始めた若い女性
社長の許されない行為を知った彼女は声を上げることを決意するが…。


既視感ある光景がそこかしこに広がっておりちょっとしたホラーだった。
見えない抑
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.6

久しぶりに映画館でめちゃくちゃ笑った。
個性豊かな高校生が好き放題に生きてる様子見てるだけで幸せだったけど、主人公のエイミーが好きな女の子に告白できなくて悩む様子とか、昔の学園物で
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

敗戦間近のドイツ、ナチスに憧れる少年、想像上の陽気なヒトラー。
一歩間違えば不謹慎と言われかねない題材なのに、戦争の愚かさと惨さを真正面から問いかける。
第二次世界大戦とホロコーストを題材にした映
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まずオープニングからカッコいい。吹雪の中でタイトルロールが出てくるところは鳥肌もの。こんな音楽×映像の気持ち悪い組み合わせ見たことないし、この時点でアリ・アスター監督の完全勝利だと思った>>続きを読む

さざなみ(2015年製作の映画)

3.7

結婚45周年のお祝いを控えた夫婦に訪れた危機。

夫の元に届いた一通の手紙、50年前に山岳事故で亡くなった元恋人が氷の中から発見されたとの知らせ。

抑えた演技のなかに走る緊張感、最後まで目が離せない
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

下手すればよくある昼ドラのような作品になってしまいそうなところを、じわじわと心に染み込むような芸術作品に仕上げたのは監督と役者の腕があってこそ。
少女のような危うさと成熟した女の確固たる意志を併せ持つ
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