明日さんの映画レビュー・感想・評価

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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.7

良かった点
・派手な見せ場はなくとも、観客を釘付けにしてしまう見事なストーリーテリング。
・凄惨な暴力と悲哀と滑稽さに満ちた犯罪劇は、「ブラック・ユーモア」という言葉だけでは表しきれない複雑な感情を抱
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GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)

3.3

良かった点
・マンハッタンのビルの間を高速ですり抜けるゴジラやヘリやミサイル等、ド派手で馬鹿げた映像を作らせたらエメリッヒ監督の右に出るものはいない。
・前半までは、徐々にゴジラの姿を見せていく演出が
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

5.0

良かった点
・50年以上前の作品とは思えない映像美
・既存のクラシック楽曲を用いているが本作の為に書き下ろされたとしか思えないほどマッチしている
・セリフに頼らずサスペンスを成立させる手腕には恐れ入る
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

2.5

「インディ・ジョーンズとは何か?」と問われれば「ユーモアをふんだんに取り入れたアイディア満載の活劇を楽しめる冒険ファンタジー」と私なら答える。世間的な評価がイマイチな『クリスタルスカルの王国』ですらそ>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.2

良かった点
・前作からのマンネリを防ごうという努力は垣間見える(失敗に終わったが)。
・シリーズ随一のハードなバイオレンスはそれなりに見応えあり。

悪かった点
・2作目の幼稚な世界観やストーリーをそ
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.4

良かった点
・本作で成熟したガン・フーを堪能できる

悪かった点
・2作目にして既にアクション・シーンがマンネリ化している
・裏社会のルールや世界観は中学生が考えた様な代物で極めて幼稚だ

前作よりパ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

良かった点
・ガン・フーという発明
・程良いB級感

悪かった点
・字幕の演出はかなりダサい

アクション特化型の作品だが、スタイリッシュなバイオレンスと、シンプルで馬鹿馬鹿しいストーリーが奇妙にマッ
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エイリアン2 完全版(1986年製作の映画)

4.9

良かった点
・身の毛がよだつ恐怖と、血湧き肉躍るアクションと、感動的な人間ドラマが揃っている。
・カットするにはあまりに勿体無い重要なシーンが追加されており、作品に対する印象も大きく変化するだろう。劇
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.2

良かった点
・一部の複雑で見応えのあるアクションシークエンス
・ドニー・イェンが盲目の達人を好演

悪かった点
・2作目以降は同じ様なアクションを繰り返しているだけで目新しさは皆無
・相変わらずストー
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インセプション(2010年製作の映画)

3.9

良かった点
・夢の階層化、時間の進み方の変化、そこで繰り広げられる犯罪劇というアイディアの素晴らしさ。
・安易にCGに頼らないスペクタクル。映像には気品すら漂う。
・作品の性質を見事に捉えたハンス・ジ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

良かった点
・紛れもない正統派の『トップガン』続編である。
・IMAX認証カメラで撮影されたスカイアクションは圧巻の一言。
・トップガン卒業生を演じた面々は皆いい味を出しており今後の活躍が楽しみだ。
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

4.1

良かった点
・なんの心残りもなく、見事に完結する。
・本当の感動は、冒険の後に訪れる。

悪かった点
・戦闘シーンは全体的に大味な印象で、2作目の様な緊張感はない。

単体作品としての完成度は2作目に
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.3

良かった点
・旅の仲間が別行動をとり始めた事で、ドラマの密度が上がった。
・角笛城の戦いはシリーズ屈指の見所であり、緊張感とラストのカタルシスは特筆すべきものだ。
・本シリーズの大成功の要因の一つであ
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.9

良かった点
・そもそも長大な『指輪物語』の映画化を実現した事自体が偉業である。
・素晴らしいキャスティング。
・ニュージーランドの大自然と、細部まで作り込まれたセット・衣装・小道具により、「地に足のつ
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(2023年製作の映画)

3.5

良かった点
・男色を躊躇わず堂々と描いている。
・ぶっ飛んだ人物像の織田信長を加瀬亮が見事に演じ切った。
・普通ならNGになるようなテイクも採用してしまう大胆さには恐れ入る。

悪かった点
・後半は見
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

5.0

良かった点
・コーエン兄弟の研ぎ澄まされた映画手法を存分に堪能できる。
・実力派俳優3人が演じる主要キャラクターは実に素晴らしい。
・全てのショットが美しい、名匠ロジャー・ディーキンスによる映像美。
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.2

良かった点
・映像とサウンドはかなり頑張っており、邦画としては過去にない異次元の出来栄え。
・シリーズ随一の威力を誇る放射熱線は見応えがある。

悪かった点
・全く改善が見られない山崎監督の演出力。
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

良かった点
・コントラストに頼らない、円熟したリドリー・スコット監督による映像美
・ ホアキンによるナポレオンは勿論、ジョゼフィーヌを演じたヴァネッサ・カービーの熱演も見応えがある。

悪かった点
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

良かった点
・奇妙な映画美術と特異な撮影手法、不協和音一歩手前の劇伴等が絡み合い、唯一無二の世界観を構築している。
・急激な内的成長を遂げるベラをシームレスに演じたエマ・ストーン。
・シンプルだが予想
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