コムギさんの映画レビュー・感想・評価

コムギ

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チャチャ(2024年製作の映画)

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不思議な世界観に終始困惑しちゃったけど、チャチャを演じた伊藤万理華さんは可愛かった。もう少し視点を絞ってくれたほうが観やすかったかな。

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

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巨大なセットを組み、一瞬しか映らないような衣装や小道具まで作り込まれているの感じる、圧倒的な密度はさすが。ヒヒにサイに海戦、サービス精神たっぷりなアクションシーンは楽しいけど偉大過ぎる前作には届かない>>続きを読む

劇場版 BanG Dream! It's MyGO!!!!! 後編 : うたう、僕らになれるうた & FILM LIVE(2024年製作の映画)

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Ave Mujicaサイドの話がほぼカットされた分、5人の物語としての純度が上がってて良い。FILM LIVEも楽しくて大満足。燈のMCからあの曲への流れはズルい。

劇場版 BanG Dream! It's MyGO!!!!! 前編 : 春の陽だまり、迷い猫(2024年製作の映画)

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楽奈ちゃんの過去エピソードが予想外にボリュームあって、新たな視点が加わる面白さがあった。

ノベンバー(2017年製作の映画)

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ポスターのイメージからさぞ美しい映画なんだろうと思いきや、冒頭から繰り広げられる変な映像に度肝を抜かれる。なんですか、これ…いや、モノクロの映像はめちゃくちゃに美しいし、本筋は切ないラブストーリーなん>>続きを読む

ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

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5人をバラけさせるアイデアが秀逸。スカイツリーはどこからでも見えるし、似たような橋はたくさんあるんだよね。バラバラになったあとはそれぞれの行動を面白おかしく見せておきながら最後はみんなで…というプロッ>>続きを読む

HAPPYEND(2024年製作の映画)

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今年一番かっこいい邦画。学校とか高架とか立体的な構造物をロングショットで撮った画が多かったけど、撮り方でこんなに乾いた近未来っぽい画になるんだ。音響演出もかっこいい。監督の主張が強すぎて若干ノイズに感>>続きを読む

本日公休(2023年製作の映画)

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時代が移り変わっても変わらないものがある。コスパやタイパが重視される現代だからこそ、変わらずにいてくれる人や場所は大切にしないといけないよね。本当にささやかで劇的な展開とかもないけど、散髪したあとみた>>続きを読む

十一人の賊軍(2024年製作の映画)

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ケレン味たっぷりで派手な戦闘が楽しいアクションパートと、城内で進行する政治劇を交互に見せるから緊張感が途切れない、2時間半の尺を感じさせない面白さ。「国を守るため」という溝口の大義による行動は結果的に>>続きを読む

ヒットマン(2023年製作の映画)

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おとり捜査官を演じるグレン・パウエルの七変化が楽しいコメディなのだけど、最終的に「自分とは違う人間になりきることで自分自身も変わっていく」という人生哲学に着地するのが素敵。
実話ベースなのでちょっと地
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がんばっていきまっしょい(2024年製作の映画)

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びっくりするほど王道。斜め上の展開とか要素とか全然ないけど、こんなに面白いのは演出力の高さの証左かな。情報量と時間のコントロールが素晴らしい。
テンポのいい会話も楽しいしキャラも立ってる。3DCGでし
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チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

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オープニングシークエンスが完璧で引き込まれる。虚構と現実、過去と未来をシームレスに飛び越えていく演出にクラクラする。
チャイコフスキーを一方的に想い続けるアントニーナの孤独が悲しいけれど、照明と構図が
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ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

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ドラマチックなことは起こらないのに、いや起こらないからこそ自分の人生を重ねて観てしまう普遍的な良さ。私は別にコーダじゃないのにね。すごい。
台所に立つ母に向かって「ごめん」って言うシーンからずっと泣い
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ソウルの春(2023年製作の映画)

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集会とか電話してるシーンばっかりなのにずっと緊張感が途切れない。『日本のいちばん長い日』とか『シン・ゴジラ』みたいな。
史実はよくしらないけど、こんな小物っぽいやつが起こしたクーデターがうまくいっちゃ
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

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現実ではありえないことがずっと起きてるんだけど、登場人物たちの行動原理は理解できるからなんかすごい。正直3章ともよくわからないけどずっと面白い。セックスとバイオレンスがあれば映画は面白くなるんだ。刺激>>続きを読む

サユリ(2024年製作の映画)

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うーん、期待値上げすぎたかも?
ばあちゃん覚醒からトーンがガラッと変わる面白さは確かにあったけど、「命の濃さ」で立ち向かうって言ってる割には画面から生命力感じられなかったかなぁ。

ジガルタンダ・ダブルX(2023年製作の映画)

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“お前が芸術〈シネマ〉を選ぶのではない、芸術〈シネマ〉がお前を選ぶのだ”

映画でヒーローを演じるうちにギャングは本物のヒーローになってしまうし、偽った映画監督の肩書きは映画を撮っているうちに本物にな
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

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自分の利益だけを追求するうちに周りのヘイトを集めて大変なことになってしまう、菅田将暉演じる転売屋のクズっぷりがすごい。あんな目に遭った後も商品のこと気にしてるのはどうかしててよかった。
ゆっくりと動く
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ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

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ノルウェーの夏って過ごしやすそう。二人と一匹の穏やかな暮らし。地域の日々のニュースと、そこに静かに影を落とす移民問題。ゆったりとした時間が流れていて心地よかったけど、うまく言語化できない。良い椅子が欲>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

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まひろの隣にはちさとがいて、ちさとの隣にはまひろがいる…!池松壮亮演じる冬村のキャラクターとの対比もあって、シリーズで1番その尊さを感じた。
前2作までのゆるさは抑えめでヒリヒリとした空気感。これくら
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トランスフォーマー/ONE(2024年製作の映画)

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テンポいい。設定詰め込まれてるのにスッと理解できるのはすごい。
コグ?が収まる胸のところが空いてるデザインとか、トランスフォームできるロボットとできないロボットの体格差とか、階級の違いが視覚的にわかり
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熱烈(2023年製作の映画)

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ブレイクダンスよく知らないけど面白かった!
設定やストーリーはびっくりするくらい王道。でも演出がいいから退屈しない。垂れ幕でメンバーの脱退を印象付けたりとか、投票用紙を確認する主人公の手元を映すショッ
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

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ロトスコープのある種の不気味さが中盤までの不穏な空気感を担保しているんだけど、二人が出会ってからの後半はその不気味さがシュールさとして働いて、なんとも言えないゆるーい雰囲気を作り上げていてよかった
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

3人の視線が交わらない出会いのシーンとか、先生とタクヤがフィギュアの練習を通じて心を通わせていく過程とか、前半は完璧。特にジャンプが成功するところで大傑作だと確信していただけに、後半での失速が残念。>>続きを読む

ブルーを笑えるその日まで(2022年製作の映画)

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予告編を見てゴーストストーリーだと思ってたのでびっくり。不意打ちだった。そういうことかー!
アンからの一方的な想いがアイナを生み出したんじゃなく、アイナもまたアンに救われていたんだなって。映画の魔法が
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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

キャラデザの変更とかせつ菜さんのキャスト変更とかいろいろあって正直あんまり期待してなかったけどすごいよかった。虹ヶ咲ってこういうのだったなぁ!あー好き!

私、2年前にTVシリーズをイッキ見してそのと
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

河合優実がよすぎる。不安定で危うさがありつつもどこか芯の通っているようなカナの不思議な言動を、ドキュメンタリーチックに追い続けるカメラの生々しさに目が離せなくなる。
手脚が長いから歩くだけで画になるし
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

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冒頭のマザー起動シーンからオリジナルへのリスペクトに溢れててワクワクする。宇宙ステーションの閉塞感や、暗闇を強調するようなライティングがいい。

これから進まなければならない通路の狭さや奥行きを画で見
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Chime(2024年製作の映画)

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ありふれた日常とは危ういバランスの上に成り立っている奇跡のようなものなのではないか。崩壊を告げるチャイムの音は突然鳴り始め、明確な理由もなく伝播し日常を侵食していく。自分にもある日チャイムが聞こえてし>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

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幕末から現代の日本へタイムスリップした侍が時代劇の斬られ役として出世していくコメディ。テンポのいい笑いの中に切実さが詰まっているドラマが序盤からめちゃくちゃ楽しいのだけど、中盤以降ツイストが効いた展開>>続きを読む