服部さんの映画レビュー・感想・評価

服部

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

禁忌破りのオンパレード。一作品につき禁忌は一つまでしか破ってはいけないというルールはないが、それにしても破りすぎではないか?多すぎるヘビーな要素も脚本、背景、衣装、音楽でバランスよく配置すればこんなに>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.8

実家帰ったついでに名古屋で友達と鑑賞。原作読んだときに実写映画化するために水なんだろうなと思ったので予想通り。原作の内容をそのまま盛り込むと映画として収集つかなくなるのでカットした箇所が散見された。そ>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公が震災孤児で、話せないが歌はうたえるという設定に、なるほどアイナジエンドは女優ではないもんなと思っていたが甘かった…すごく繊細な演技で感動した。姉キリエを演じてる時の、田舎の純情ビッチみたいな役>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

1954年版ゴジラのオマージュが散りばめられているところと、ゴジラが街を破壊するシーンは良かったが、とにかく脚本がイマイチ。ゴジラを倒しに行く準備するシーンで「皆んな表情がイキイキしてる」って、戦後間>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.5

13〜14才を演じる市原隼人の、この年齢の男子生徒特有の単語で喋る感じとか、女の子に触れない感じとか、上手く嘘がつけない感じが物凄くリアルだった。
先が読めない物語と劇中歌が流れるタイミングが相まって
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.7

ポスターに書いてあった「また2分」が気になり鑑賞。「また2分」が何度もやってくるのに全然飽きず、たまにヒヤッとし、次の2分に何が起きるか期待してしまう。面白いところでは笑いが起きるような小さな劇場で鑑>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

宮﨑駿監督最新作を指折り数えて待つのは初めての経験でした。ジブリ好きの友人と公開日の金曜日に観に行く約束をし、友人にチケットをとってもらい仕事終わりにTOHOシネマズ新宿で待ち合わせました。
見終わっ
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

自分の加害性についてどうしても考えてしまうけれど、だからといって自分が考えてることを何も言わないのはフェアじゃない気もする。
他人に関心を抱かないようにするのは簡単だけれど、思考を止めるのもなんだか違
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

物語のおおまかな流れは中学校の社会科で学習するのだが、想像以上の感動だった…不朽の名作とはまさにラストエンペラーのことなのでは。
幼少期の母や乳母との別れ、家庭教師や周囲の人間との衝突、初めて会う夫人
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一言で言うなら、庵野秀明の映画でした。
特にエヴァンゲリオンシリーズの要素がかなり強めに入ってる印象。
緑川ルリ子はレイ、ヒロミはアスカ(髪型もかなり寄せていたような…)、
家族を無差別殺人で失ったこ
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

ちょっと面白すぎやしねえか?!と私の中のカゲヤマが出てきてしまうほど面白かった。正直笑いどころが100箇所くらいあって帰りの電車でも思い出し笑いしちゃって大変だった。個人的にはCG感強い動物と薬草クッ>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.5

原作で枯れるくらい泣いたので、映画でも何回か泣けるシーンがあった。
ただ、中学生の残酷なところをあれだけリアルに描けるならば、感動的な場面で流れる微妙な曲とか(なんか歌詞とか入ってた気がする)、高山み
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.5

正直最後これかいと思ってしまった。オマージュに頼りすぎて全然物語の本質に触れられてない…せっかく前作と前々作で築き上げたものがバラバラと崩れていった

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.5

話が分かりやすくまとまりがあり、震災孤児についてもかなりよく調べた上で慎重に描かれていると思った。東日本大震災から10年以上経ってるとはいえ、まだ解決していないことが多すぎるため震災をテーマにした作品>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

5.0

割とありふれて単純なストーリーなのにアニメでこんなに泣けるなんて思ってなかった。今敏は天才。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

テーマ自体は重たいが、視点人物の切り替えや会話のテンポによりややライトに調整されていた。子どもを産む前に殺すことと産んだ後に殺すこと、どちらの方が悪いんだという問いには一生答えが出ないと感じた。また、>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

5.0

宇宙一のオタクが最大限の金と時間とリスペクトを込めてつくったオタク映画だった………最高

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.5

出てた俳優陣が良かった。森山さんも東出さんもちゃんとその年齢の人に見えて不思議だった。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

話のあらすじだけ辿るとかなり切ない話だけど、作品に散りばめられたユーモアによりかなりマイルドになっていた。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.7

もちろんSFというジャンルなんだろうけどもかなり近いところに倫理も組み込まれていて見応えがあった。大学の人文系科目の授業で取り扱われそうな感じ。押井守の作品は色んな授業で観たはずなのに、本作品を観てい>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

物語の中にチェーホフの戯曲「ワーニャ伯父さん」が入子式になっている構造・演出が面白かった。カメラワークもハッとさせられるものが多々あり、特に家福の車の中で高槻が音から聞いた物語の続きを話すシーンで急に>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.3

アングルとかストーリー立てとか、色々実験的な映画だと感じた。村上龍の色が濃く出ている。若かりし日の仲間由紀恵と浅野忠信の存在感が半端ないです。

式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

5.0

心象風景のような現代アートのような。5月4日から5日にかけて時の流れも忘れて必死に観てしまった。映画館以外の場所でこんなに集中して映画観たの久しぶりかもしれない。ラストシーンからの畳み掛けるようなCo>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.6

坂元さんの脚本なので気になってはいたもののアマプラで配信されたら見ようかなくらいのテンションでしたが友人に誘ってもらったので劇場へ。恋愛映画というよりはホラー映画でした。リアルすぎて怖い。好みの映画、>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

ありがとう全てのエヴァンゲリオン。開始15分で涙、最後まで涙、涙でこれまでの時間の長さの賜ですね。たまたま本屋で手に取った漫画版エヴァンゲリオンが全ての始まりでした。エヴァンゲリオン好きでよかった。あ>>続きを読む

マイリトルゴート(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

10分とは思えないインパクトとストーリーの深さ。ヤギの母親は虐待された子どもを引き取って育てていたということなのか?また、狼=人間が、ズボンを抜いだ状態で倒れている姿を見て、子どもに性的虐待を与えてい>>続きを読む

こはく(2019年製作の映画)

3.5

井浦新目当てで鑑賞し始めたが、アキラ100%の演技力に脱帽。口は達者だけど気が弱く、他責傾向のある一般人を絶妙に演じていた。すごいなあ

百円の恋(2014年製作の映画)

4.3

日本アカデミー賞の授賞式で、撮影期間が短いのに体型を大幅に変えなければならない映画で大変だったと安藤サクラは言っていた。過酷な映画だった… ただのエンタメでは終わらない、命が丸々そのまま入っていた。一>>続きを読む

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.0

田舎での自給自足生活の陰と陽。畑を耕し、山菜を摘み、自分の血肉にするということは土地を守るにあたっての責任も伴うということをリアルに描いていた。