徹底してゴッホの目を通して、ゴッホが見たであろう世界がスクリーンに映し出され、色鮮やかな自然はもちろん、薄暗い裏通りまで、映像が終始美しかった。ヴァンサン・カッセルの〈ゴーギャン〉を観たときも、映像が>>続きを読む
ひとりの渡し守の姿を通じて、世の無常さえ感じさせる映画だった。
船頭の単調な人生に立つ波風が、川に吹く風、水面を叩く雨粒、嵐や雪の情景とともに描かれていて、見終わったあと、ふとした瞬間にじわりと心に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
村上春樹作品のデンマーク語の翻訳者を主人公にして、村上春樹の作風を模した物語、という印象を受けた。翻訳者のメッテさんが『ドストエフスキーと愛に生きる』の主人公である翻訳者スヴェトラーナさんとなんとなく>>続きを読む