kottyさんの映画レビュー・感想・評価

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大いなる不在(2023年製作の映画)

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誰にでも、どんな家族にも起こりうる出来事が丁寧に繊細に描かれている。素晴らしいキャスト陣。ひときわ藤竜也さん演じる陽ニは言葉に表せないくらい刺さり、ときおり自分の父を見ている感覚にもなった。陽ニからあ>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

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ジェットコースターのように揺さぶられた。生死に関わる実際の戦場の張り詰めた空気と、俳優・製作陣のそれとが重なる。ワンカット”風”とはいえあれだけの現場、きっと凄い集中力と覚悟が必要だろう。その手法を取>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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言葉は嘘をつく。互いをそう感じながら関わり合う3人は、それぞれが傷つくことから逃げていたのかもしれない。ドラマチックなシチュエーション、けれど互いの営みはとてもリアルで。

最後にノラがアーサーを見て
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

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こういう役のジュリアロバーツはほんとチャーミング。台詞がないところの瞳の揺らぎ、身体の動き、食べ方や飲み方にも魅入ってしまう。テンポ良く進んでいく中に、いろんな立場いろんな人の葛藤がみえて良かった。

左様なら(2018年製作の映画)

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こういう映画を観ると脳裏に焼きついてるシーンが蘇るなぁ。大人になっても、大人ぶってるだけで変わらない。でも世界を広げれば救われることもある。
知ってる俳優さんが何人か出てて、公開当時はまだ知らなかった
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オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

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資本主義社会においては負け組と言われる父親と勝ち組のシャ、異なる二人の価値観の間で揺れ動くリャオジェ。どちらが正しいとか間違っているとかではなくて、成長過程においていろんな価値観に出会い環境にも影響さ>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

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過去イチしんどいエンドロール。本編で抑えられていた作り手のメッセージとか感情を最後にぶつけられた感覚になった。もしかして彼らの日常はああいうものに侵食されてたとしたら。想像するとゾッとする。

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

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予備知識無しで視聴。恋人リズの視点で描かれていたこともあってか、最後まで分からなかった...。ラストの対話シーンの二人の攻防と緊張感は見応えあり。解放してほしいと訴えるリズに対して逡巡を重ねながら最後>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

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マクマーフィーの影響で変わっていく入院患者たち。ほっこり観ていた途中のあれこれが覆えされる結末に、医者と患者という立場のもとに正義とされる狂気を感じた。個性際立つ俳優陣。

東京物語(1953年製作の映画)

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奥さんにも言わない本音を昔の同僚には吐露しちゃう父、義母に言えなかった本心を義父には打ち明けられた紀子、兄姉への不満を義姉に聞いてもらう京子。

子どもたちの前では終始ニッコリ三日月笑顔の父が、同僚や
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辰巳(2023年製作の映画)

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瞬きを忘れるくらい俳優たちから目が離せなかった。視線、息遣い、気配、一挙手一投足。緊張感と集中力が片時も途切れることのない108分。スクリーンで観られてよかった。上映後は小路絋史監督と奥田祐介監督のト>>続きを読む

二人で歩いた幾春秋(1962年製作の映画)

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佐田啓二×高峰秀子

道路工夫の歌を題材に描かれる夫婦の16年間。親の気持ちが分からないのかと息子に説得するシーンが素敵だったぁ。若い恋人たちの別れのやりとりに、息子くんが母親に似た人を好きになったこ
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