たかさんの映画レビュー・感想・評価

たか

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前科者(2022年製作の映画)

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余計な主題歌もない、
説明シーンも少ない。
作り手の美意識を感じた。
有村架純という、実は
陰のある女優の魅力を引き出していた。

やり直せる社会であってほしいと
強く思う。

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

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犯人たちの背景を想像させたり、
イスラム教徒の客を描くなど、
単純な正義と悪の対立を表現していない。
多様な価値がありぶつかり合う複雑さに、
問いを投げかけられるような余韻が残る。

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

収容所での選択シーンが圧倒的。
瞬間的に発してしまった言葉、泣き叫ぶ子供。引き裂かれるような思いを抱かざるをえない。

前半、正直なところソフィーやネイサンのパーソナリティ、関係性に違和感があったが、
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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性と死の描き方が強烈。
花や動物といったガーリーなモチーフに掛け算するとここまでグロテスクになる。

エンディングの表情がよい。
単なるホラーを超えた精神的遍歴を感じさせる。

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

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エジソンの人間的な部分がわかり興味深い。
交流回路をひどく攻撃したり、電気椅子に関わって隠蔽しようとしたり、商敵の名を失礼な意味の言葉にしたり。それでもどこか憎めないよう人生の哀しさが漂う演出。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

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複数用意されたどんでん返しは良かった。
多数の言葉が行き交う後半のシーンは翻訳家をテーマにしたものならではで面白い。
もう少し深くキャラを感じられたらという部分もあるが、この辺りは小説では補完されてい
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ノヴェラ ピカレスカ(2017年製作の映画)

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柔らかい光を使ったカメラワークが印象的。
花が返されるシーンや、涙を流さずパンを食べるシーンは前半の仕掛けを回収して、ストーリーとしても絵としても美しいと感じた。

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

傑作。
主演の2人が素晴らしい。
弁護士が事件にコミットするようになる過程や
彼女が最後の決断をする過程など、
過程が丁寧に描かれていたのも好印象。

逃避行の中でのなかなか鍵が合わない演出などベタな
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フレンジー(1972年製作の映画)

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期待値が高かったのもあるが、ヒチコックの作品の中ではやや食い足りたりない出来だと正直感じた。
主人公に感情移入しづらいのもその一因かもしれない。
だが、死のシーンやじゃがいもの中の死体のシーンなど、独
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ガス燈(1944年製作の映画)

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ヒロインが追い立てられていく過程がよい。
唐突に怒る夫と相まって、非常に不安で不快にしてくれる。
ガス燈などの事件の伏線はもちろん、
手袋の伏線がきれい。
物を失っていくヒロインが、物を見つけてリカバ
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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恐怖と皮肉が同居した壮絶な映画。
笑ってしまうのに空恐ろしくなる。
馬乗りのまま爆弾と落下していくシーンが凄まじい。

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

恋人の願いと初恋の人の命のどちらを
大切にするかのジレンマを描くストーリー。
遡ったときに自分を見える相手もあの人、という演出もよい。

さめているようにみえて応援したくなる主人公のキャラクターの造形
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

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なんという優しい光だろう。
スパイクジョーンズという監督の
凄さがさり気ないシーンの光だ。

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

見事にしてやられた終盤。
実は話術で操作される映画だった。

市民ケーン(1941年製作の映画)

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人生そのもののようにもの哀しく切ない映画。
主人公の熱気も執心もそこに収斂する。

大空港2013(2013年製作の映画)

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完成度の高いワンカットムービー。
寄って引いたら人がいなくなっていたり、
うまく見切れるように人を配したり、
話題になってる人を意外に近くに配したり、と
様々な演出テクニックが参考になる。

トータル・リコール(1990年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今見ると時代性のある面白いギミックが多い。
アナログなレバーで結局動いてる無人カーだとか
簡単に割れる火星のガラスだとか、突っ込みどころも多い。

実は本当に諜報員だった
→実はそこからの旅も仕組まれ
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

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まるでWebの記事を読んでいるかのよう。
でも絶妙にグッと来るシーンもある。

ドリームハウス(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ネタバレを見ずに観れて、よかった。

間違えられた男(1956年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しのあるミステリーかと思いきや、
ひたすらに主人公たちの感情をなぞる実録サスペンス的な映画。
痛々しさに耐える時間が長い。

宗教的なモチーフが頻出。
ヒッチコックの中では内省的な作品だと思
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

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学ぶものは多いが、
後味は決してよくない。
チームだとかの理想論が
不動産業の話で後退していくのがリアル。

裏窓(1954年製作の映画)

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ほとんどすべてのシーンが部屋とそこから見える風景。勉強になる。
意外と豊富な登場人物を落ち着いて振り返りたいと思った。
もう一つの軸としてのラブロマンスの部分もうまい。実はアクティブな彼女なら多分うま
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めまい(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

圧倒的な精密さと妖艶さ。
今の時代、女性はどのように観るのだろう。

何が偽物で本物なのかが、螺旋のように曖昧になる感覚。
実は死んだ人は別人、というのは非常に使えるテクニックだと思った。

海外特派員(1940年製作の映画)

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最後のセリフはどういう気持ちで撮ったのだろう。ヒッチコックは。
それが気になる。

逃げる、隠れる演出が見事。

バルカン超特急(1938年製作の映画)

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素晴らしい。
ミステリーからのアクションへの移行がよいリズム。

レベッカ(1940年製作の映画)

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使用人の狂気が良かった。
やはりどんでん返しはこのくらいでないと。