peipeiさんの映画レビュー・感想・評価

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

ヤクザと中学生。一見交わることのない関係性に思える2人が巡り会う。主人公の中学生は中性的な見た目をしており、ボーイズラブを匂わせている(3年間合唱に青春を捧げてきた少年が、初対面のヤクザに時間を割いて>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

残念ながらほぼほぼのストーリーは読めてしまったのだが、その演出、ディティールの雰囲気が明らかに日本オリジナルではないのが序盤でわかる。中国原作の本作は、大人VS 子供3人という構造で繰り広げられる心理>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

フィルムの質感が手編みのような温もりに満ち溢れている映画。PMS、パニック障害を患った者たちの苦悩や葛藤を描いているのだが、お互いの病気を認め合い、尊重し合う姿というのがとても印象的。特に、髪を切るシ>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.5

「ショーシャンクの空に」と並ぶ名作。

重いストーリーを想起させる刑務所を舞台に、ほとんどワンシチュエーションでハートフルな物語を展開しているのがすごい。若干のファンタジー要素が刑務所ものだと忘れさせ
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X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

4.0

前作までと比べて明らかにプロットが面白い。エピソード0的な立ち位置で、後付けもしやすいこともあるが、さすがはマシュー・ヴォーン。社会的メタファーもさることながら、現実の出来事とクロスオーバーさせている>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.5

不快でしかない映画。カタルシスになるであろうシークエンスを経ても、気持ちが悪い。ここまで気持ち悪い気分にさせる園子温が気持ち悪い。もう二度と見ない。だけど、見る価値はあると思う。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.2

映画を愛し、映画に愛された映画。

映画界の舞台裏を描く映画、「映画の映画」の多くは、役者の視点から見た映画界や、作り手の視点から見た映画界を描いたものが多い。しかしながら、本作「映画大好きポンポさん
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ジュマンジ(1995年製作の映画)

4.3

爆裂おもしろなんでもありのハリウッド映画!

まず、2000年代に入る前の時代の、ハリウッド映画が創り出すドキドキワクワク感が冒頭から滲み出ている。不安や緊張、知的好奇心を唆る演出がたまらなく良い。お
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ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)

3.8

若干オーバーな演出はウルヴァリンの大胆さに比例してるのかな。ガンビットとの戦闘シーンでの、必殺階段切りは興奮した。

X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年製作の映画)

3.7

なんだろ、新キャラや死亡キャラが多すぎて統一感に欠けてたな。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

たぶんどのタイムループ映画よりもタイムループの回数が多いタイムループ映画。タイムループ映画のおもしろさは、ループから抜け出すための過程だと思う。本作は、その過程が見ていて辛そうだと感じてしまう。しかし>>続きを読む

X-MEN2(2003年製作の映画)

3.7

1作目とは打って変わって、ミュータントと彼らに敵対するジェノサイドとの戦いを描いた2作目。冒頭、ナイトクローラーによるホワイトハウス襲撃シークエンスがめちゃめちゃ好き。VFXアクションの集大成ではない>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.2

たけしが近年の大河や時代劇ものにメスを入れる1作。おもしろい時代劇と心から言える。

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.3

淡々とした映画だが、化け物のような熱を孕んだ熱い青春映画。

「この映画、なんかすごい」という口語を文章に置き換えるのは、とてつもなく難しい。だけど、映画の創り出す雰囲気がそう思わせる、そういう雰囲気
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マーベルズ(2023年製作の映画)

4.3

久しぶりに心から面白い!!!と思えた''MCU''の1本。MCUと強調したのは、久々MCUらしい、これぞMARVEL映画だ!と胸を張って言えるから。ドラマシリーズ2本とキャプテンマーベルの物語がクロス>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

「シン・ゴジラ」と比較して・・・

・山崎貴の日常ドラマシークエンスが突出
・ゴジラに対する恐怖が倍増するような表現
・現在の世界に現れたゴジラをポリティカルに描いた「シン・ゴ ジラ」が大好評だったの
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ビジョン(2015年製作の映画)

4.2

古畑任三郎ばりのファミリー完全犯罪。それを暴こうとする警察、親子。この親子VS親子の構造、愛のもつれ、親子愛が物語を深々とし、濃厚にする。伏線回収はもちろん、インド映画とは思えない内容の濃さ。

シカゴ(2002年製作の映画)

3.8

豪華絢爛!監獄&法廷ミュージカル

ミュージカルのステージを見ているようなミュージカル映画。ロブ・マーシャル節の効いたド派手な作りで釘付け。

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.6

正統派ゾンビ邦画。ゾンビが死ぬ前の記憶を留めているという特異な性質を持つ以外、平凡。

アマデウス(1984年製作の映画)

4.0

モーツァルトを「当事者は語る」形式で描いていく、「タイタニック」的伝記物語。豪華絢爛な美術セットとは対照的に、物語は憎悪に満ちている。何かを庇う時ふと出る、モーツァルトの笑い声が、ジョーカーの笑い声と>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

ルパン三世を見ているようなお宝争奪戦。新キャラ、グレースが峰不二子のような立ち位置でストーリーにスパイスを加えます。4作目でいう超高速タワーでのミッション、5作目の冒頭、飛び立つ航空機に掴まるシークエ>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

3.8

戦後まもない時代に日本が生み出した怪獣映画。終戦10年も経っていないときに、原水爆が生み出したモンスターと日本が対峙するという映画を作ろうとした心意気がイカれている。そもそも、2000年前ジュラ紀の生>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

溢れ出るファンタジー感と「この映画を理解してみろ」感。サイズ感としては、駿の年相応な映画といえる小さくもあり、壮大な世界観。既視感のある設定が多く、この後どうなるのかと期待させといて特に盛り上がらない>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.7

再婚リレーという名のバトンを渡す映画。

結末を知っても、あまりに粗末な家族劇だと思えてしまう。最近流行りの擬似家族ものだと言っても、擬似すぎるし、年齢設定もバグってる。邦画の懸念点を丸飲みしたような
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激突!(1971年製作の映画)

4.0

スピルバーグ初監督作にして、貫禄ある一作。

煽り運転の原型とも言える、暴走するトラックをある種のモンスターに見立てて、VS車の戦いに持ち込む面白さ。それがアクションでもあり、サスペンスにも仕上がって
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

「タイムループ映画は散々見てきたわ」という我々をビビらせる、タイムループものを新たな視点から描き直す神作。

まず、既存のタイムループ映画には全く見られなかった要素がたくさん散りばめられている。
・ど
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

1980年代の日本映画の熱気を帯びまくる『蒲田行進曲』。時代劇も影を潜めたであろう80年代に、時代劇の撮影所を舞台に、今までに見たことない映画を作ろうという作り手の本意気が垣間見れる。風間杜夫演じる銀>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.0

資本主義批判映画でおなじみの『モダンタイムス』。資本主義に馴染めない男を描いているのだが、職を変え、居所を転々とする社会不適合者にまで見えてしまう。
1936年という、資本主義が定着し、共産主義が台頭
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嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

3.8

嫌われ者の松子は、職業を変え、男を変え、転落人生に見舞われていく・・・

蜷川実花ばりのクレイジーな色使いとファンキーな編集で、松子の異常さを描いている。謎に差し込まれるミュージカルシークエンスも異常
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