なかじまさんの映画レビュー・感想・評価

なかじま

なかじま

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.2

映画、それは暗闇の間の単なる静止画。しかし目の錯覚によって1秒24コマ回すと幻影が飛びだす。そこに暗闇は無い。映画や劇場というものに主人公2人の未来や希望を照らし合わせた傑作。80年代の始まりを彩った>>続きを読む

気まぐれな唇(2002年製作の映画)

4.0

これとかロメールとかは無性にスマホのちっちゃい画面でみたくなる

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.9

もっと主人公に共感して同情していくようなものがあるのか思っていたら、ただの自分事を社会に対する復讐とかいって無差別殺人しちゃうサイコ野郎だった。無機質なモノクロ映像と音の使い方が空虚な主人公の内面のよ>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

4.1

原作既読。松本清張の力強い文章と親と子の宿命が言葉と文字を排除した映画的な美しさによって体現されている傑作。ここまで主題を描ききりながらサスペンスとしての面白さを損なわないの凄い。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.2

不完全でもありのままでも離れていても同じ民族や動物でなくても、この宇宙の愛すべき生命達みんながクソガーディアンズオブギャラクシーだった!ありがとうジェームズガン!

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.0

ここ2日でガーディアンズ1と2おさらいしてこれも見た!みんなが楽しそうにしてるだけで泣けてくる万全すぎる状態で3見る。終始フルネームで呼ばれるケビンベーコン大好き。

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.0

オープニングとラストは勿論、脱がしたいがためのシュワちゃん大好きです。

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.0

説明とか起伏とかそんなものいらなくて、いい意味で映画的じゃなくただ生きていく中での美しい瞬間を拾い上げてくれる映画が大好き。ロメールを劇場で見る夢がちょっぴり叶った。結婚して子供ができたらリビングで家>>続きを読む

フレンジー(1972年製作の映画)

4.1

ネクタイで絞殺し女性の息の根を止めることに快楽を覚える異常殺人犯と愛した女性を連続で殺された挙句に息を吐くように殺人犯の動機をなぞる無実の男。素晴らしい画の作り方に見せ方。ヒッチコックやっぱり面白い。>>続きを読む

ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

4.0

若いデニーロとハーヴェイカイテルありがたい。話はわちゃわちゃしてる。ゴミみたいな奴のゴミみたいな日常。ゴミみたいな死。鑑賞後にオープニングもっかいみるとすごく感傷的な気持ちになるんだよな。ほっとけない>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.1

この設定でずっとおもしろいが持続できるのが凄い!一人称視点でふりかかる身の危険は手持ちカメラでブレっブレな程怖いよね!

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

4.0

シャンタルアケルマン映画祭2023

休日の午後にとっておきの素敵
ゴシップの歌大好き

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.2

蜘蛛とは、信仰に背き売春行為を行う娼婦達か、神を狂信し殺人を行う者か。単なるサスペンスに留まらず、イスラム教の信仰や男性女性観にまつわる社会問題に真っ向から切り込んだ骨太の傑作。娼婦に対する悪は描かれ>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.1

煙草とコーヒーと気まずさと。ジャームッシュは大好きだけど、何故かこれは見ようと思わなかったやつ。やっと見たけど面白い。イギーポップとトムウェイツ、ケイトブランシェット、ロベルトベニーニ、ホワイトストラ>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.3

なぜこんな大傑作を見てなかったのか
奇跡が起きている

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

かなり多くの固有名詞が出てくるので一度の鑑賞だけで全てを理解をするのが難しい。突き落とすような冒頭の場面転換とハーヴェイワインスタインの卑劣な行為を音声と様々なホテルの廊下のショットだけで繋いでいくシ>>続きを読む

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.0

気まぐれな旅で出会った二組の男女の恋の始まりとその行方。美しいモノクロの映像に溶け込んだ煙草、コーヒー、車、カメラ。話好きな男達と踊る女達。長年連れ添った熟年夫婦のように見せかけて、恋を初めて知った中>>続きを読む

トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

3.9

お馴染みのユロ氏含む個性的な面々がアムステルダムの自動車展覧会に向けてキャンピングカーを輸送する道中で起こるドタバタと小ボケの応酬、そしてジャックタチの作家性が爆発した美的センスに惚れ惚れする100分>>続きを読む

ミザリー(1990年製作の映画)

4.0

偶然にも密室から動けない男の映画を二本連続で見た

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

人間は人間を救えないが気にかけることはできる、だから人間は素晴らしいのだ。自慰のようでもあり自己破壊のようでもある、どこまでもエゴイスティックな愛に共感はできないが、なにか残るものがある。気持ちいい鑑>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.1

人間の持つ善意とはなにか、悪意とは、真に人間が内面を通して対話するとはなにかを実在した顔面が奇形化した障害を持って生まれたジョンメリックをモチーフに描いたデヴィットリンチの代表作。登場人物の善悪を徹底>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.2

時速8キロのトレーラーで昔仲違いしたお兄さんに会いにいく話。ゆっくり進むその旅で出会う登場人物達との交流を通してゆっくりとそれぞれが悲しみを浄化させていくようなそんなお話。

デヴィットリンチの作品を
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