人間は独りでないと生きていけない宣言。他者から逃れようとすれば逃れられるよきっとという意味で甘いっちゃ甘いが、それがこの監督の良心。
D級、E級の超低予算で「要塞警察」を作らねばならなかった者たちの熱き叫び。
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」と同じく、問題意識は鋭くとも、ホラーを社会批評の道具にしている癖にホラーとして特に怖くなければ何も意味もない。終盤も問題の大きさに凭れ掛かるのみで、恐怖もクソもない>>続きを読む
この圧倒的多幸感。今まで名作から糞までロマコメを観てきた者のために用意された祝福。
1回観た人も公開したら観る人も、今度はこの作品は「4ヵ月、3週と2日」や「私の、息子」そしてスティーブン・セガール主演「沈黙の復讐」の舞台にもなったルーマニア・ブカレストだということを念頭に入れて観て>>続きを読む
ジョナサン・デミのデビュー長編。ロジャー・コーマンとジョン・ケイルがタッグを組んだ映画なんてこの映画しかない。デミの音楽への拘りはこの時点で発揮されてる。
「サウルの息子」と一番近い映画は「灰の記憶」でも「炎628」でもなく、実はこの映画なんじゃないのか。巧妙にシミュレートされたRPGのような悪夢。
「銃撃」「ルーという女」「ファイブ・イージー・ピーセス」この3作全ての脚本を書いたキャロル・イーストマンという人物について皆に知って欲しい。英語記事だけどこれが一番詳しい→https://www.fi>>続きを読む
ジョセフ・H・ルイスのベスト。だって銛だぜ、銛。銛持ってこられたらもうお手上げだよ。
惜しい。全てにおいて作り込みが精緻なのに、俳優の顔だけが妙に現代的。仕方ないのかもしれないが、その点でも「ラブ・ウィッチ」は完璧だった。
時にはこういう、ただシンプルに"友情って素晴らしい"って言ってくれる作品も必要だ。
行き場のない不満が狂気へと変わり、街を包む様を延々見せつけられる狂った作品。この次に、あのクソつまらない「バッド・チューニング」を作ったのが信じられない。
何故か「愛欲と惨殺の孤島/血に飢えるエクスタシー」のページがないのでここに。マダムがオシッコをかけられ絶頂を迎える所と、鎌がドアを突きぬけて女性の背中をブチ抜く場面を厭というほどよく覚えている。多分ヨ>>続きを読む
この世で一番その生涯を知りたい映画作家ピーター・レイダー。久し振りにallcinemaを見たら「永遠のヨギー ヨガをめぐる奇跡の旅」に編集として参加という記述を見つけて目を疑った。アンタ一体何者なんだ>>続きを読む
偉大なビル・パクストンを見送る3作:「モーチュアリー」「バーグラント」「運命の引き金」
JJ.サニー千葉のはらわたがとてもよく見える映画はこれだけという意味で貴重。
ジェームズ・マンゴールドという男の、害悪のような中途半端さ。西部劇やればアメリカ映画アメリカ映画言って、皆が喜ぶ。
タランティーノが熱烈に勧めるマイナー映画の惜しさは絶妙。角砂糖タワーの存在感が生かされない。
"Prevenge"がOPを引用。フィルムノワールの皮を被ったスラップスティック・コメディ。ヘクト、マッカーサー、ガームス、お前らどうした。
全てを捻じ伏せる圧倒的ラスト。「明日なき疾走」「UTU」「クワイエット・アース」という流れ。キャリア初期のジョフ・マーフィには、何か神懸かった凄味が宿っている。