kyoさんの映画レビュー・感想・評価

kyo

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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濱口監督の作品をぜんぶ観たわけではないけれど、いつも主題は「他人のことも自分のことさえもわからないけど、わからないなりにせめて正直に向き合っていくしかない」ということだと捉えていて、
だからこそ今作で
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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齋藤潤くん、初めて見る子だけどどのシーンでもめちゃくちゃ良い表情で良い芝居!
紅の歌詞、ヤクザと中学生の奇妙な関係性、巻き戻せない青春の日々…すべてが後の展開にちゃんと繋がっているシナリオの丁寧さが、
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

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室内にしろ屋外にしろ人がいる場面でもどこか無機質で静寂を感じる、まるでハマスホイの絵画のよう。至るところで使われる水辺や雨が印象的。最後の火の場面との対比もあるのだろうか。
わたしも案の定睡魔に負けて
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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今のわたしにほしい言葉すぎて久しぶりに映画館でひとり頭が割れるほど泣いた、、、結局今になっても何ひとつ成し遂げられてないけど、いつも泣いてた二十歳くらいのわたしにも見せてあげたい

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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事前になんとなく聞いてたけど1とテンポ感が全然違いすぎて、特に修行の場面とか時間がだいぶ飛びすぎてて困惑してしまった笑
普段こういった大規模なSF作品を全然観ないのもあって、こんなに細部まで作り込まれ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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家のiPadでこの規模感の映画を観るのはやっぱり向いてない…
話の進まなさもあるけど2の予習用にしかならなくてせめて映画館で観たかったなぁ〜と…

枯れ葉(2023年製作の映画)

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言葉少ないやりとりが心地良い
男女の関係もそうだがそれぞれの同僚との関係性も良かった あとはとにかく犬が可愛い
ところどころ見にきてる人たち皆が笑い出すシーンがあって、スクリーンで観られて良かったなぁ
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軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

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何度も繰り返し使われているあの音楽、途中からもはや笑わせにきてるのかな?と思うくらいの頻度とタイミングでなんだかツボだった
ふとしたきっかけですべてが軽蔑に変わること、心当たりはめちゃくちゃある…

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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・監督ってわりとユーモアはあるというか結構愉快な人だとは思ってるんだけど、母性をどう捉えているんだろう?笑
ミッドサマーのときといい、常にどこかで自分の理解者や依存先としての保護者を求めているんだ
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

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むかしDVD借りて見たはずなんだけど、映画館で見てもそのときより退屈に感じてしまったのはなぜだろう〜、、
音楽が良かったけど、それに合わせた長回しの絵を撮るためだけにしか使われてない感じがしたし、雰囲
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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まずこの話を思いついたとして、あれだけのボリュームで形にできることがすごいなぁと感心してしまった。話の構成だけじゃなくて画面設計、美術、エマ・ストーンの演技もすべて。
でも手放しですべて良かったかと言
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

繰り返しの毎日の中で見つける、日々違った小さなときめきたち。
裕福とはいえない生活だけど、本や音楽や写真といった趣味、人とのゆるやかな繋がりがある中で、穏やかな時間が流れる様子は羨ましくも感じる。
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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「愛、アムール」と似たような結末になるのかなと思ってたけどもっと淡々としていて、まさに坂を転がり続ける様をただただ見ているしかない状況だった…
自分の亡くなった祖父にも最終的に忘れられかけていたり祖母
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

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初めて見たときは前半の話のほうが好きだったけど今日見たら後半の話のほうが好きだった
「出会う人の数だけ見せる顔があって、一方通行の感情を向けるべきではない」という趣旨の映画がわたしは好きだけど、ウォン
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最初見る予定がなく事前に批判的なネタバレを聞いてから見ることになってしまったので、純粋に自分の感想だけではなくなってしまったけど、それでもやはり全てが中途半端という印象だったなぁ…
人間ドラマが多すぎ
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

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一昔前に作られたさらに昔の時代の話だからとわかっていても、簡単に切り捨てられないほど耐えがたい描写がかなり続くが、その苦しみから解放されるような終わり方でなく積もり積もった苦しみが誰も救われない破滅へ>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

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あんまり得意じゃないノリのコメディと突然挟まる感動エピに全然ついて行けなくて信じられないほど寝てしまった…

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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ケイの声がなんとなく小山茉美さんかなと思ったら当たってて嬉しかった
ストーリー云々より映画館であの映像を浴びただけでお腹いっぱいになる

悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

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圧倒的に原作の方が好きだけどこれはこれで違う良さ…ヨーロッパのバカンス映画にはいつだって憧れてしまう

小説はセシルの心情の移り変わりやセシルから見た登場人物との関わりが繊細に描かれているところが魅力
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今までの宮崎駿作品では一度も感じたことなかったけどこれは"見えてる"人の世界じゃんと思ってしまった…もうこの世のものじゃないというか、草間弥生の作品を見たときに近いものを感じる…
ずっと常にどこか「死
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

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女の人を色っぽく美しく撮る天才だなあ〜と毎回思う 赤やシルバーのマニキュアが光る綺麗な手元、繊細なドレスが引き立てる身体のライン、黒いアイラインと赤リップ、などなど…
匂いや湿度もぜんぶ運んできそうな
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

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「いつか必ずこちらに戻ってくる」

音としての言葉がなくとも、雪が静かに降り積もるように想いがしんしんと。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ぬいぐるみに話すことはあまりに一方通行の気持ちすぎて、始めはこの感じがずっと続くのかとちょっと鬱々としてしまったけれど、"話し合おう"と、対話をすることの重要性をクライマックスに持ってくるためだったの>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

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岸辺露伴シリーズは原作もドラマもちゃんと触れたことがないまま観てしまったけれど面白かった!
黒や闇をいちばん魅力的に映してくれるのは映画館で観る映画こそだなと納得するようなカットの数々。
じめっとして
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宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

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中村倫也がめちゃくちゃバブくて可愛い…👶🏻
3兄妹それぞれとのお悩み解決コーナーが順番にあるところとかバナナマンファンの人がクスッと笑えるポイントが散りばめられてるところとか監督ぜったい良い人なんだろ
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囚われの女(2000年製作の映画)

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「わからないままでいること」への理解…
どこまでが共用部分でどこからが自室なのかよくわからない、長い廊下や部屋の造りになんとなく花様年華の長屋を思い出した

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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舞台のような演出が印象的
他の人のレビューを見るに本作をアケルマン1作目に見てしまったのはひょっとして失敗では?と気付いたがたまたま予定が合ったのがこれだったんだもん!しゃーなし…笑
最後の、どんなに
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

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ある男の一途な夢と愛と破滅
たった一人の招待客が、その強すぎる愛や意志も、どうにもならなかったやるせなさも、そして社会の流れを通して全てを見届けていたという構図がおしゃれだなあと思う

ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

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どうにもモノクロ映画はめちゃくちゃ眠くなるので終始船を漕ぎながらの鑑賞をしてしまい情けない…
色がついた世界でもどこか切なさを感じるのは、天使が見聞きしてきた人々の悲しみや痛みも映し出しているからだろ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

赤井さん、主要キャラの中でもかなりデカめにポスターインしてるわりに沖矢の姿含め想像の100倍くらい出番少なくて笑いました
哀ちゃんの愛されヒロインっぷりが良かったねぇ…(泣)
本編の邪魔しない程度にめ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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ドラマ・映画に出てたらわたしがちょっと嬉しくなる俳優オールスターズみたいな映画で非常に楽しかった!森山未來のお付きをしている柄本佑とか夢か…?となったしその後の展開含めすごく美味しい立ち位置で良かった>>続きを読む

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

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終始渋谷の建物がバンバン出てくるので案件かな?って思ってしまった笑(でも街は爆破しようとする)
全体的にゴリ押しで解決!って感じがすごかったけど映画館で観た人は笑わずに黙って鑑賞できたの?鉄パイプの上
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

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歌と美術がめちゃくちゃ好みだった!
フロロー判事がエスメラルダに劣情抱いてる内面描写のおどろおどろしい絵の動きとかすごい好きだった 普通にキャラとしても他のヴィランにいそうでいない醜悪っぷりが、生
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

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最後までベネデッタの真意は、見てるこちら側にも誰にも知ることはできないし、あくまで事実をもとに「こういうことがあった(と思われる)」みたいなスタンスだったのかな
金や権力に利用されていた当時の宗教を、
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

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「死」そのものよりも死に付随する喪失やそこまでの過程こそがいちばん恐れているものでは?と思った
いつかは必ず訪れるものなのに、予定調和にはいかない。「生」は奪えても、「死」を殺すことはできない。

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