lll0さんの映画レビュー・感想・評価

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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

戦禍が産む悲劇の戯曲
レバノン出身の戯曲作家がこの作品を書いたと思うと、物語ではあっても一つ一つは実話の集まりなのだろう。

どうやっても許せない出来事としか思えなかったことが、想像し得る最も哀しい事
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夢追い人(2020年製作の映画)

4.0

自分の信じる事、物、人
それを信じ、続ける道の険しさ

最も師匠に尽くし続けてきた弟子である主人公シャラドの報われない日々
信じ、疑い、迷い、戸惑い、また信じる。

道路を走りながら、マアイの言葉を聞
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.3

自分も同じように背伸びして大人たちの仲間入りをしようとしていたこと。
家の駐車場でオーリーの練習をした幼少期の記憶や、色んなことが蘇ってきた。

ロード・オブ・ドッグタウンを何度も見た人間としては、こ
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.7

人との交わりも捨て、己と他の間に潔癖なまでの線引を持つ。
虚と実を見分ける術を究極まで磨いた人生。
それでもなお恋する心は、完成し尽くされた分別をも狂わせる。

情愛を遠ざけ続けたがゆえに、生まれてし
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.3

終わったあとにすぐ、本人のLAST STAGEの映像を見た。

主演女優の歌声、振る舞い、その全ての再現度に驚かされた。

監督の技量だけでなく、主演女優だけの力でも十分に良い作品になる好例。

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.5

アラビア世界と最も近いヨーロッパ、スペイン。
イラン人監督の描く、スペイン人の明るさが際立つ。

アスガー・ファルハディ監督の作品は、起因と結末の間にある複雑に絡み合った出来事へ見応えを感じる。

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プレステージ(2006年製作の映画)

3.0

手品師。
奇術師。
錬金術師。

新しいトリックを探す手品師の延長上に、科学に狂う科学者が存在し、その境目が曖昧な時代。

奇なるものを追求した末に行き着く魔術は、本来の自己の身体と心さえも消し去る。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

立川談志の言う「業の肯定」

人が犯してしまう過ち
純真潔白で生きていくことなど出来ない。

『きったない川やで』
「でも、きれい」

それでも共に在りたい。
ドアの鍵は開いている。