銀河帝国皇帝だかの役もしっかりとこなす成田三樹夫の役者としての深さを再認識した映画。ウィキペディアの内容が妙に詳しく根強いファンがいる(らしい)ところが興味深い。
東映やくざ映画シリーズの中ではあまり有名ではない本作品。
「あれらとは、食うとるもんが違いますからのう」
「安心せえ、ワシとお前は同じ血じゃ」
ラストシーンの成田三樹夫の演技がすばらしい。
「組織暴力」の中には地元の警察もカテゴライズされるのである。東映やくざ映画広島弁を愉しめる映画。個人的には金子信雄が秘書にセクハラしながら松方弘樹に電話するシーンが白眉。
薬師丸ひろ子のデビュー作らしいが、そんなことはどうでもよい。東映やくざ映画のスター俳優が要所要所に出演しているところがこの映画の魅力である。
高倉健がイラ立ちながら公衆電話にコインを入れる演技が良い。アクション物として素直に楽しめる良作
いわゆる忠臣蔵モノ。キャストこそ豪華ではあるが真新しさや斬新さは感じられなかった。
千葉真一ファンなら必ず観るべき映画。登場人物のギラギラっぷりがたまらない。
佐々木武雄中尉のキチガイっぷりと、黒沢年男の顔芸が本作の見どころである。スクリーンから伝わる暑苦しさがたまらない。本作品を観たあと、皇居の前でビラを撒きたくなる衝動に駆られるのは私だけか。
萬屋錦之介の演技がくどすぎるが、そこがまた良い。ラストシーンの一連のセリフはぜひ覚え込み、日常生活でも積極的に使っていきたい。
「邦画とは主演俳優が日本人の映画である」との認識を根底から覆してくれる作品である。