マイコさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

マイコ

マイコ

映画(546)
ドラマ(1)
アニメ(0)

ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008年製作の映画)

3.9

ヒューマンドラマとかでもないし教訓もほぼないけど、単純にこの映画が面白くて好きだと思えたから、見てるだけで気分が良くて、嬉しくて楽しい。
こういう楽しみ方しばらく忘れてた。深い良い話、みたいなのだけが
>>続きを読む

デタッチメント 優しい無関心(2011年製作の映画)

4.0

普通に生きていたら絶対に目にすることのない教師の生々しさを見られる映画。
生徒に寄り添う人間としてのあたたかさと、生徒にどんな酷いことをされても絶対に傷付かないロボットのような心を同時に求められる辛さ
>>続きを読む

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

男の求めるエロスと理想がつまっていて、いかにも幸せな映画で、観客がうっとりしている間にマチルドはじわじわ追い詰められていって、夫も観客も、最後の最後までマチルドの苦しみに気付かずに、はっとして終わると>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

皆が普段知らないふりしている、恋愛の美しくない部分をがっつり見せてくる。
恋愛に幻想を抱いてた十代の頃に見たら、良さがさっぱり分からなかったかもしれない。

これは確かにハッピーエンドではないけど、は
>>続きを読む

私の男(2013年製作の映画)

3.5

他のレビューにもあるけど、私も、なんかもっと二人のどうしようもなさが見たかった。

この話の設定できらきらした綺麗事が入ってたらすごくイラついてたと思うけど、徹底して生々しくドロドロしてたのでそこは満
>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

3.5

最初は心理戦的な面白さだけかと思ったけど、最後まで見たら意外に奥が深かった。

最後の池松くんの、「僕はあそこにいたのが本当の自分だと思ってます」
しびれました。

どんな非日常的な場所にいても、我を
>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.5

複雑で重いテーマがいくつもかさなった映画なのに、なぜか観ているあいだ中ずっと幸せな気持ちだった。なぜならこれ、観た人みんなが登場人物たちを大好きになってしまう…。
そしてエンディングのタイトルの出し方
>>続きを読む

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

3.5

最初から最後まで主人公からの目線で完結してるから、周りの人が彼女の死とどう向き合ったかが抜け落ちてて、だから物足りなく感じる人が多いのかもしれない。
でも主人公の人生を疑似体験した状態で見終われるのが
>>続きを読む

100歳の少年と12通の手紙(2009年製作の映画)

3.8

大人が子供を見守っているようで、本当は子供が大人を見守っている。
みんないつか死んでしまうことを、正しく理解できるのは大人より子供のほうなのかも

親愛なるきみへ(2010年製作の映画)

4.0

「きみに読む物語」よりもシビアな設定で、現実的な大人の恋愛が見たい人にはハマるけど映画に号泣とか大きな盛り上がりを求める人にはすこし物足りないかもしれない。
いろんな恋愛を経て中年くらいになってまた見
>>続きを読む

麦子さんと(2013年製作の映画)

4.0

10代の時に見てたらこの味わいは得られなかったかも

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

4.3

前半ではよく分からなかったことが後半見事にまとまっていくのが気持ちいい。前半で見るのをやめてしまったら大損です。
思ったよりネガティブなシーンがたくさんあったけど、それでも見たい、見なきゃ、と思わせる
>>続きを読む

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.6

アイルランド人の子供が教会を通してアメリカに養子として売られていた事実…知らなかった。映像中に何度も衝撃や考える機会が与えられるんだけど、そのひとつひとつに対していくつもの考え方を見せてくる。「あなた>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.7

ただでさえ人の気持ちを映画で表現するのは難しいのに、傷付いた子供の心を大人の観客に伝えるのは至難の技だと思う。それが完璧にできている映画。一人一人に日々と歴史があって、だから死は割り切れない。
#9.
>>続きを読む

リメンバー・ミー(2010年製作の映画)

3.8

登場人物の言動がわりと感情的だったけど全然わざとらしくなくてよかった。感情的な盛り上がりが多い分、結末の重みがぐっと増してた。すごく共感させられるのに、なにも押し付けてこない映画。自分でちゃんと考えら>>続きを読む

僕だけがいない街(2016年製作の映画)

4.0

非現実的な設定の映画で無駄なシーンやだらけるシーンがあると、見てるこっちがふと冷静になっちゃったりするけど、それが全くないから最初から最後まですごく集中して世界観に入り込めた。こういう分かりにくい設定>>続きを読む

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.8

菅田将暉の演技が神がかっていたのと、ラブシーンの映像が凄く綺麗だったのがよかった。照明の暗いシーンが多かったけど、暗いのにカラフルっていう独特の映像でそれが映画の世界観に合ってた。苦しいことが詰まった>>続きを読む

エデンより彼方に(2002年製作の映画)

5.0

同性愛者差別と黒人差別の両方をがっつり取り上げているけど押し付けがましくなくリアリティがあって、同時に一つの恋愛の物語としてもきちんと成立している映画。黒人や同性愛者を美化することで問題を投げかけるの>>続きを読む