マレムリンさんの映画レビュー・感想・評価

マレムリン

マレムリン

映画(226)
ドラマ(0)

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

熱くしすぎず淡々とした調子がマンゴールド節なのだろうか。
いちゃつくおじさんたちにニコニコ。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

おもしろ韓国映画。
前半の思わぬ細部が後半の重要なポイントになる、というのが単なる伏線回収ではなく、理に落ちすぎないマジカル感もあるという、なかなか他で見ないセンスの良さ。水石とか。
匂いネタのリアリ
>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

古いホラーは怖くない、ということが往々にしてあるけれども、このラストは本当に鳥肌が立った。「デミルだわ!」からの虚実混濁が、老女優の狂気と哀れさと同時に、映画というウソが持つ魔術的パワーの現れでもあり>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.1

教養として…。
これのフォロワー作品である『ソーシャル・ネットワーク』とか、成功からの仲間割れビターエンド系映画を思い起こし、古びない部分が十分楽しめた。
超絶技巧の数々は解説で勉強するとなお楽しめる
>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.8

火星のヒトデマンはめちゃ強く、人類の行動は何もかも裏目に出続けるので見ていて辛い。ワンサイドゲーム過ぎで、もう少し一進一退にした方が盛り上がるんじゃなかろうか。
不都合主義というか、あらゆる偶然や自然
>>続きを読む

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

3.8

アメリカ万歳映画をこのご時世にアフガン戦争(イラクよりはマシかもだ)でやるとは恐れ入る。
クリヘムの大型犬オーラで人懐っこくパッケージングされているが相当鼻持ちならない米帝侵略主義映画のような気もする
>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

4.3

『アルゴ』という映画を撮影する実話を描いた『アルゴ』という映画はもともとの『アルゴ』とは違って…というすごい構造の映画。嘘や作り話、フィクション、詐欺。しかもまあまあ実話。お仕事映画として抑制を利かせ>>続きを読む

トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

4.0

現代西部劇。
みんなクソなんだけど最後のひとかけらのプライドは捨てない。金に惑わされ地獄巡りをした果てに金を燃やして命をつなぐ教訓譚でもある。
METALLICAがガンガンにかかるのがいいね。

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.1

ミステリ映画としては平凡、ゾ○○映画としては落第。
ミステリとしてはもはや何番煎じか分からないTRICKフォロワーという感じで、新鮮味はない。大きくコメディ側に振ったものの、わりと滑っている。
加えて
>>続きを読む

ワウンズ: 呪われたメッセージ(2019年製作の映画)

2.5

アメリカ南部雰囲気ホラー。
映画冒頭の時点でいきなりモラルと治安の低みが凄く、のっけから置いてきぼりを食らう。起こる怪異も地味めなので、なんだか全体的に起伏に欠ける。
彼女がいるが倦怠気味な主人公が、
>>続きを読む

スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.1

シリーズファンなら反応せざるを得ないポイントをもりもりに詰め込んであり、反射的に涙腺が刺激されるところも多々。そういうところで盛り上がる気持ちもある一方で、「そもそもこんな企画やるべきではなかったので>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

いい。いいんだけど、さすがに長いかな…
この往生際の悪さ自体が終わりゆく映画界の象徴にも思える。ギャング映画のお葬式。

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

騙されたような、そもそも仕組み全体が虚無なような。
虚無の風船をひたすら膨らませた空っぽのインフルエンサーたちが壮大に爆発したものの、虚無の内輪揉めとしてざまぁwwという感じで、妙な爽やかさ。
この連
>>続きを読む

マイル22(2018年製作の映画)

3.9

カットのつなぎにピーター・バーグの渋さと適当さを感じつつも、ひたすら格好つけ続けつつ、取って付けたようなネタ的などんでん返しに重きを置きすぎた(監督にその興味はない!)のがラストのがっかり。でもまあ男>>続きを読む

眼下の敵(1957年製作の映画)

4.3

滅びゆく騎士道の最後の輝き
紳士と紳士の命をかけた高貴なゲーム。生にも死にも意味があった、かもしれない戦争という瞬間を切り取った傑作。
相手を信頼するからこそ裏が欠ける、という皮肉。でも勝負がついた後
>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.2

トラヴィスじゃない方のタクシードライバー。
市井の人々が特になんの説明もないのに義理人情に厚く自由と民主主義を信じているというのが、むしろ「ああ、そうだよな」と感じさせられる。
ソン・ガンホ筆頭に、ど
>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.3

演技的な頭おかしい人の演技というのが全然演技に見えないという凄い演技。
ギャグとサスペンスの隙間を縫うような、なんとも言えない話運び。中二病的妄想シーン(スターに才能を絶賛されるわたし、レギュラー番組
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.5

ジョーダン・ピールらしい一捻りあるホラーで、格差による分断と、それと並行した「自分があちら側でもあり得たかもしれない」という感覚を、超現実的現象に象徴化させてスラッシャーホラーにしたような感じなのだが>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

ダークナイト版ジョーカーのような抽象的な悪ではなく、卑近で生々しく現実の社会問題とも明確にリンクさせてきているジョーカー像。設計以上の映画になっているのはやはりホアキン・フェニックスの力では。
ジョー
>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.0

こういうのを一本調子というのか。ともかくぜんぜん起伏のないストーリーと意外性も何もない真相。SFファンならずとも流石に納得できない宇宙適当描写の数々。宇宙鉄板サーフィンのシーンではフフフと笑いがこみ上>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.9

政治風刺やるのかと思いきや、案の定ヌルい。まあ分かってはいたが。記憶喪失コメディとしてはじめの方は結構面白かった。チーズピザの裏が黒焦げだったのは時間がなかったからなのか?
全体的にあんまりお金がかか
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

ディカプリオに苦手意識を持っていたが、こんなにいい役者になっていたとは。渾身の演技を褒められウルウルするハードボイルド駄目男的な愛らしさ。
ブラピのペラペラ喋らない戦争帰りのラフなタフガイ感もとてもか
>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.3

正当なエンタメ的盛り上げを随所に配置した「普通におもしろい映画」を作りつつ、普通の作品では絶対できない、度を越して振り切ったメタフィクショナルなスカッと感に着地するというのはイングロとも共通している。>>続きを読む

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

4.1

抑圧されつづけてきたホワイトカラーおじさんが猛暑でブチ切れて大暴れ。ブチギレてみたはいいものの、脳内妄想チラシの裏的な不満・不安(ハンバーガーがどうのこうのみたいなやつ)をぶちまけていくだけであり、そ>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

4.2

静かで孤独な戦い。業界生き字引のベテラン老人たちにNOという勇気がないと変革はできない。抑えているのにグッと来る、これぞ演出という手腕が光る。手柄はアーロン・ソーキンなのかな。しかし『フォックス・キャ>>続きを読む

レディ・イン・ザ・ウォーター(2006年製作の映画)

3.6

あなたのシャマラン愛が試される珍作。
普通に映画としてみるとあんまり面白くないし、バカげたおとぎ話にアパート住民みんなが疑いもせず付き合ってくれる展開のリアリティレベルとか意味不明なのだが、「死にゆく
>>続きを読む

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

3.6

衝撃のオチ!ではあるのだが、オチが明かされても全然腑に落ちないというか、誰がなんで何をしようとしてこうなったのかとか、「だとしたらアイツがああいう態度取るのはなんでだったんだよ」とかよくわからず、??>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.9

うーん。神としての怪獣とかいってますけど、レジみたいな謎のピコピコマシンの言うがままに右往左往してるのが神なんですかね。シンゴジのほうがよっぽど荒ぶる神に見えたけどな。
怪獣特撮プロパーの人たちに言わ
>>続きを読む

>|