2級ハカセさんの映画レビュー・感想・評価

2級ハカセ

2級ハカセ

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貴公子(2023年製作の映画)

3.8

「THE WITCH/魔女」シリーズのパク・フンジョン監督・脚本・製作のアクションノワールといえば観ない訳にはいきません。
冒頭は韓国ノワールそのものですが、カーアクションから超人的能力を持つダークヒ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去作は配信でみていますが劇場鑑賞は前作からの鑑賞、興行収入は100億円を超えるメガヒット確実のコンテンツに成長した。まず驚くのがシネコンの上映回数、東宝系でないのに3スクリーン独占で1日で16回上映>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

本作は韓国系カナダ人のセリーヌ・ソン監督のデビュー作にもかかわらず、業界内で話題を呼び全米映画批評家協会賞作品賞を受賞、またアカデミー賞では作品賞と脚本賞にノミネートする快挙を成し遂げた作品です。期待>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

まず主演のザック・エフロンの変貌ぶりに驚きました。役作りのためとはいえ筋肉の増量が本物のプロレスラー以上で、彼の映画に対する意気込みを凄く感じることができました。
本作は、トップレスラーとしてひとつの
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.8

本作は76年公開の「オーメン」のプリクエル(前日譚)として往年のファンにとってはたまらない意欲的な作品です。「ハロウィン」「エクソシスト」といった70年代の名作ホラーのリブート企画がこのところ続き、い>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作は東野圭吾の「容疑者Xの献身」に影響を受け、ミステリー小説を書き始めたという中国の紫金陳氏、中国で「バッド・キッズ:隠秘之罪」というタイトルでもドラマ化され人気を博したものに、本作は中学生のラブロ>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

原作は2021年本屋大賞を受賞した町田そのこ氏、監督は「八日目の蝉」の成島出氏の作品です。
評価は高いようですが、残念ながらそこまでの感動は生まれなかった。テーマとしては児童虐待があり、介護、ネグレク
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.6

スピルバーグ監督が1985年に制作した「カラーパープル」が、ブロードウェイでもロングランヒットとなり、それを基にミュージカル映画としてリメイクされたのが本作、原作はアリス・ウォーカーの代表作でピュリッ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

アキ・カウリスマキという監督、名前だけは知っていましたが、今回初めての鑑賞となりました。鑑賞動機は完全に時間つぶしでしたが、作品は非常に興味深く面白いものでした。端的に言うと「当たり」を引いたという感>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

本作2019年の作品で日本公開4年越しでの鑑賞となりました。
ライカート監督の作品は過去2作ほど鑑賞していますが、好き嫌いがはっきり分かれるかと思います。正直言うと初見はこのテンポ感がついていけず退屈
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

本作、原作は和山やまの同名の人気コミック、髭がトレードマークの山下監督の作品は一応外さず毎回鑑賞しますが、今回は脚本が野木亜紀子というところも見逃せない点です。

見どころとしては主役の2人、ヤクザの
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.6

DCEUシリーズは、2013年の『マン・オブ・スティール』に始まり本作16作目でシリーズに幕を閉じることとなりました。

「Born to Be Wild(ワイルドで行こう)」そのテーマソングが象徴す
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

タイトルとは真逆のディストピア映画です。監督脚本はオム・テファ、作風はファンタジー感が強くマンガチックな面白い作品を作る傾向の監督、本作が興行的に成功した初作品で、韓国では既にNetflixで配信され>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

日本先行公開された本作、2005年公開の「チャーリーとチョコレート工場」はジョニー・デップの奇人ぶりが色濃く印象にあったところ、今作は意表を突くまさかの古典的なハリウッドミュージカルでした。少し脳内が>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督は演劇から活動をスタートした戸田彬弘氏です。まず思ったのは、監督は本作主人公の市子(杉咲花)のキャラクターを無戸籍状態から不幸に見舞われる悲劇のヒロインとして巧みに観客に印象操作させているという事>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.5

原作が「このミステリーがすごい!」大賞作で三池崇監督作品という強烈な謳い文句から鑑賞。サイコパス弁護士と殺人鬼、それに対しプロファイラー三つ巴の設定はかなり興味を引きました。ストーリーとしてもサイコパ>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.5

世間でオカルト映画という言葉を浸透させたのがホラー映画の金字塔ウィリアム・フリードキン監督の「エクソシスト」(1973)で、本作はその正当な続編と位置づけられています。その説得力はクリス・マクニール(>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「野火」、「斬、」に続く塚本晋也監督の新作を鑑賞。
第2次大戦直後の混乱した闇市を舞台に、前半は主人公の女(趣里)による一人居酒屋で孤独にぎりぎり生きる物語、一転して後半はテキ屋の男(森山未來)による
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燃えよドラゴン 劇場公開版 4Kリマスター(1973年製作の映画)

4.5

本作、劇場公開版4Kリマスター版が現在上映中、これはワーナー・ブラザース創立100周年と、映画の製作50周年およびブルース・リー没後50年を記念した企画。まさに本日、11月27日ブルース・リーの誕生日>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

「アウトレイジ最終章」から6年ぶり、北野武監督の「首」紆余曲折があってようやくの公開でした。原作は同じく北野武氏の時代小説、見どころは「本能寺の変」までのプロセスを本作がどう描いているかでした。

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正欲(2023年製作の映画)

3.8

第36回東京国際映画祭のコンペティション部門にて、最優秀監督賞と観客賞の2部門を受賞した注目の作品を鑑賞。

原作は朝井リョウ氏のベストセラー小説、原作どおりに主軸となる登場人物が多く、群像劇スタイル
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

水木しげる生誕100周年として各イベント等が催されていますが、本作もその一環として制作公開されました。
以前から楽しみにしていた本作、鬼太郎誕生の物語は「墓場鬼太郎」で描かれているとおりですが、その前
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

2016年の「シン・ゴジラ」から早7年、生誕70周年を目前に日本が誇る怪獣映画が帰ってきました。
思い返せば「東宝チャンピオンまつり」で初めて見たゴジラは子供たちのヒーローというイメージ、それが抜けな
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

デヴィッド・フィンチャー監督作品というと、「セブン」や「ゴーン・ガール」のような驚愕の展開や「ベンジャミン・バトン」のような逆説的なストーリー展開を期待すると肩透かしされてしまう作品。

本作はそれら
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

偉大なる監督マーティン・スコセッシの最新作を鑑賞。
監督の映画から俳優としての名声を得たと言っても過言でないロバート・デ・ニーロとレオナルド・ディカプリオが共演、アメリカ史の闇に切り込んだ超大作として
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

ハリウッドではフランチャイズ映画が多い中、本作ギャレス・エドワーズ監督オリジナル脚本によるSF大作であり、待望の作品と期待していました。

まず感じたのは、バックグラウンドストーリーが稚拙に感じ兎に角
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(2023年製作の映画)

3.7

辺見庸氏の小説『月』の映画化、原作の登場人物は重度障がい者の「きーちゃん」と犯人の「さとくん」被害者と加害者2名がメイン、それだけに映像化することは難題であったと思います。これを石井監督は原作にないオ>>続きを読む

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作「死霊館のシスター(The Nun)」は評価があまり良く無いですが、本シリーズ続けてマイケル・チャベスが監督を務め3作目でようやく安定感で出てきたと感じます。

前作「死霊館のシスター」ではハマー
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

身近にいる悪人たちを9秒で抹殺するアメリカ版必殺仕事人、今回は冒頭からダーク感が漂う作風となっていました。
監督でも変わったのかなと思ったら撮影が、かのロバートリチャードソンに変わっており納得しました
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.9

近隣の映画館で上映していたこともあり鑑賞、館内は中高年の女性で半数以上席が埋まっており、意外なほど盛況でした。本作はいわゆるロードムービーですが、「ライビング Miss デイジー」や「グリーンブック」>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.7

原作は、1988年より「モーニング」に連載されたかわぐちかいじ先生の人気漫画。連載開始から毎週読んではいたものの、いつの間にか尻切れトンボとなり結末はわからないままの鑑賞でした。
今作は、プロデューサ
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.2

今作のジェフ・ロウ監督は「ミッチェル家とマシンの反乱(2021)」で脚本兼共同監督をつとめ同年アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされました。残念ながら最優秀賞は逃したもののポップで自由なア>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、重い鉄の扉を叩くような衝撃音が映画館に響く、ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)がこの不条理世界の「結果(consequence)」を出すための戦いがまた始まる合図です。

このジョン・ウィック
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.2

実に日本公開から28年ぶり4Kレストア版の鑑賞でした。
当時、日本ではトレンディドラマが全盛期で、この映画も似たような男女の恋模様と軽妙なドタバタ感が加わった作品だと思い、正直、最後のエレベーターのシ
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.8

今年だけも「イチケイのカラス」、スマッシュヒットとなった「TOKYO MER」、大コケの「メネシス」などテレビドラマからの映画化は日本の場合非常に多く、その中でもメガヒットが期待できるのが本作になりま>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あれ?意外と楽しめちゃった!というのが正直な感想です。
アガサ・クリスティFANがこのシリーズを観てもきっと存分には楽しめないでしょう!だって大抵の人は小説から入り既に犯人を知っていながら映画を見るわ
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