まっつんさんの映画レビュー・感想・評価

まっつん

まっつん

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

聡実と狂児のやりとりは心地よくてほっこりした。世武さんの音楽あいまっていい雰囲気。

でも、狂児ぜったいカラオケでビリにはならないでしょうに。そして、聡実の描き方は彼の直面してる壁もイマイチ分かりづら
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.2

凄くノーランだった。
時間いじるし、説明台詞多いし、凄くキザ。でもそれが良い。めちゃめちゃわかり易く原点を感じ取れた。

ただカメラマン付けなかったせいで、ステージングもカメラアングルも面白みがなくて
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

2.8

こんなに優しいメッセージの映画をあの紀里谷監督が…と思って観てたら、なんだこれ。つまり、問題の根本を解決しなければ救われないって事?それってつまり既に起こってしまった悲劇から救われることはないって事?>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.4

原作が好きで観たけれど、よい。

物語の軸をしっかり主人公二人に据えて、あくまでも、けだるくてささやかな学校生活から描いているのが嬉しい。
そして主人公二人の声も、不慣れな所含めてキャラクターとマッチ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.6

『アバター』みたいに、前作とトータルデザインを変えて色味やセットを変えてくるかと思ったらそのまんまだった。
だからと言って飽きることも無く、楽しんで観られた。

ただ今回主人公が新しく経験する事も、前
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BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016年製作の映画)

3.4

世の中食物連鎖で成り立ってるのに、人間を食べる巨人は懲らしめられて、人間の都合のいい生態系に変えられるの?
って子供向け映画に言ってもダメか。

子供向けなのに、怖いシーンは怖いし、趣味の悪さも全開な
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.6

本当にこの現場をリアルタイムで捉えたという事実が凄い。

生まれ育つ中で身につけてきたものや、故郷への想いはそう簡単には変わらない。おばあさんのインタビューがとても印象的で、いくら酷い環境でも故郷は故
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

主演と脚本の力が半端ない。

冒頭は比較的よくある設定で、説明台詞も多く、ちょっと心配だった。でも、本来主眼に置かれる要素を一つ省くだけで、全く違うドラマが生まれる美しさ。

この映画に対して色んな解
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

表現が豊か。レンズも、セットも、衣装もとても贅沢な映画だった。一方でこの奇抜さがテリー・ギリアム味もあってちょっと苦手だった。凄い事を成し遂げているけれど、僕は苦手かも、という感じ。

ストーリーもい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

観終わった後に感性が磨かれる映画が大好きで、今回も映画館を出たら街中の音の聞こえ方や、手触りが変わる素晴らしい時間だった。この感覚は一日もすれば消えちゃうけど。

繰り返される日々のロードムービーとい
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.7

原作も読んでないし、まだ前の作品も観てない。痛みと苦痛、息苦しさを与えてくるいい映画だった。

本当に無意味な戦いを描く意味では後半が肝のように思えた。そのために前半も不可欠なのはよく分かるけど、アプ
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.4

すごく現実的な映画だった。
現実的すぎて映画にする意義がイマイチ掴めない。

自伝的映画という事で、人種差別に立ち向かいきれなかった監督の懺悔と弁明の映画に見えてしまった。「俺も弱かったけど、こんな時
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.4

全部惜しかった。

宣伝も惜しいから期待値低めで行ったら、内容も惜しかった。
王道のストーリーで捻りがなく、先が読めすぎてしまうのがハマらなかった要因だと思う。捻りが読めてしまうから、もうそれは捻りで
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.8

演出が酷い。

皆よく喋る。
エンタメ大作だからしょうがないのかもしれないけど、キャラクターがデフォルメされ過ぎていてリアリティーがない。主人公、本当にあんな描き方で戦争背負わせていいの?

テーマ音
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

王道のストーリー。
でも、そのストレートさがとても楽しめた。

てかここまで日本フィーチャーされてると思ってなくて、ちゃんとPRしたらいいのに。オーランド・ブルームが思い出横丁で酒呑んでるだけで尊い。
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誕生日シンドローム(2021年製作の映画)

3.4

短編のポテンシャルと、アニメーションの意味が最大限発揮されてるいいショート。

めっちゃ響いた。

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.3

タランティーノ観に行ったつもりがワインスタイン映画みたいだった。

ワインスタインの名前が出て来るたびにわざとらしい低音のSEを入れる。きっとこれがハリウッドの今の共通のイメージであり、絶対に避けては
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

最初はすごく自主映画感あって、ジンバルのカメラワークも不安定だし心配でしか無かった。
さらには永劫回帰モノ得意じゃないし、一般的永劫回帰よりも遥かにハイスピード永劫回帰だからちょっとキツかった。

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怪物(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

是枝監督作品苦手だけど、これは楽しんで観られる部類だと思う。
観客を惹きつけるために脚本を練っている感じが見えてくる。

ただ、別の意味でとても嫌いな作品。話を面白くしようとするがあまり筋の通ってない
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.3

最近邦画見る度に思うけど密度が薄い。
雰囲気を見せる時間が長すぎて、描けた事、描くべき事に踏み込めてない気がした。

高齢社会の深刻な問題に向き合わないといけない現状で、この映画を提示しても変化が生ま
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.8

圧倒的なクオリティー。アートだ!!

もうマルチバースは完全に食傷気味だったけど、これは芯の通ったドラマがあるからそこまで気にならなかった。音楽過多で演出過多だけどちゃんとまとまってて凄い。

細かい
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.4

いい映画なんだけど、スピルバーグならどうだったろうなっていう考えがずっと頭から離れなかった。

もちろんジェームズ・マンゴールドも素晴らしい監督だし、今作も良い出来だったと思う。でも、他の冒険物と圧倒
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

ケイト・ブランシェット好き。
伏線の嵐で密度濃すぎる時間。
もう一回観に行きたいなぁ。

映画が到達する次のステージが現れた感じ。マイノリティー映画でありつつも主人公を美化せず、かと言って完全な悪にも
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.2

中途半端にボクシング齧った事あるせいか、ボクシングのフォームがめっちゃきになってしまった。

いい作品である事は強く伝わってくるものの作品の密度は薄いなと思ってしまった。
ワンシーンに結構な時間をかけ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

凄い作品に出会えた。
多幸感の中にある哀しみ。
ずっと隠して生きてきた傷に改めて対峙して、優しく薬を塗ってくれるような感覚。

監督の個人的な映画のようだけど、普遍性があって、父の痛みが強く伝わってく
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食人族(1981年製作の映画)

3.3

高橋ヨシキさんによるサブリミナルで鑑賞。

時代性を知る上ではとても興味深かった。音楽、音声、カメラワーク、アート、色々と懐かしく、昔ビクビクしながら観てたB級映画の原点を感じた。

ただ、メッセージ
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.4

期待してただけに残念。
敢えてロッキーの築いてきたものから離れてクリードシリーズとして制作した映画。
ロッキーの欠如によって、どうしてもロッキーの偉大さがフラッシュバックしてしまう。

ドラマ性も、ス
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.2

イギリスのこの手の映画って、どれもめっちゃ似てて観たことがあるのか、ないのか分からなくなってしまう。。

漠然と生きてる主人公に新鮮味があるのかと思いきや、ちゃんと最後に夢叶えちゃうし、画期的な部分が
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.5

重い映画だけど、重い演出が抑揚なく続いていくからクライマックスへ向けて少し物足りない印象を受けてしまった。

構成は最後の最後まで想像通りで、物語自体もメタファーというより現代社会の闇をそのまま描いて
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.7

ベン・アフレック、本当に教科書的にいい映画撮る。(褒め言葉です)
芝居も、ステージングも、カット割りもとても良いです。
安心して観てられる良質な映画。

マット・デイモンは安定のマット・デイモンだなと
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.0

とてつもなく残念な映画みた。

ストーリーの流れがご都合主義的で、感情の流れも意味不明。
そう見えるだけか、
熟練になるとこの境地へ辿り着くのか。

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.0

途中から本当にどうでも良くなっちゃった。

アントマンの魅力は、日常の世界を小さくなった視点とか、大きくなった視点で楽しめるのが魅力だったのに、量子世界とは。
量子世界なら量子世界で世界観爆発させてく
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そばかす(2022年製作の映画)

3.2

演技もいい、カメラも結構いい。
コミカルで観やすいし、登場人物も魅力的。

ただ、主人公の心を動かすために都合いいタイミングで都合いいキャラクターが次から次に出てくるのがすごく気になった。

そして邦
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

3日かかってやっと観終わった。
劇場で予告が流れた時、絶対に映画館で観ないと強く誓ったけど、あの決断は正しかった。
A24は最近趣向が偏ってきて、特に今作は「お前ら、こういうのが好きなんだろ?」って言
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.6

異文化体験と絶景観光とアクションが一緒に観られてお得。

これは本当にIMAXで観るべきだった。視界いっぱいに世界が広がらないと勿体ない。ジェームズ・キャメロンの集大成の様な映画で、今までの作品のギミ
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RRR(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

遂に観た!
体感時間めっちゃ短いけど、3時間座ってるので結局結構疲労感感じた。

王道のプロットに斬新なアイディアが詰まってるから話にノリやすいし、全然飽きない。この怒涛のアイディアシーンよく思いつく
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