さんばんさんの映画レビュー・感想・評価

さんばん

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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.1

吹っ切れてからラストまでずっと気持ちいい。2人にとってはこの結末が正解だと思う。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.2

正直どんどんスケールが大きくなっていく死んだフリにうんざりする所もあったんだけど、ちえがそんな行動を繰り返していた理由が何だか可愛くてほっこりした。

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.7

自由の国と呼ばれるアメリカで、自由であればあるほど周りからの視線に雁字搦めになっていくという皮肉。

何もしていなくても「自由である」というだけで迫害される残酷さ。

大金を手にしてバイクで旅に出る、
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.8

高校生が45歳のおじさんに恋をする。一般的にはありえない話だけど、世間体とか周りの声とかを一切気にせず夢中になってしまうことってあると思う。スポーツでも恋愛でもそれは変わらないのかなあと。

まっすぐ
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

2.9

元力士の警備員がひたすらオフィス内の人間を殺していく話。

殺し方の発想がすごい。結構残酷だった。
松重豊演じる警備員がひたすら不気味。無表情のまま、ただ淡々とオフィス内を歩いていく様子が人間離れして
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.8

なにか目立った事件が起きるわけでもない、ただ電車で意気投合したふたりがウィーンを歩きながら会話を続けるだけの話。
たったそれだけで心地よく、ずっと観ていられる。

ふたりはたくさん会話をするんだけど、
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

ヤクザと中学生、普通なら交わらないであろう2人がカラオケを通して関係性を築き、影響を与え合っていく。

お互いの中でお互いの存在がどんどん大きくなっていくのが良かった。愛だな、と思うシーンがたくさんあ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

最初の朝起きるカットからルーティンが徹底されていて、自分のルールを貫き通すことを何より大切にしているんだと思っていたけど、よく考えれば突然のアクシデントや予想外の来客の後は決まって楽しそうにしてたなあ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

敗戦でボロボロになった日本に、さらに追い討ちをかけるようにゴジラが襲来する。
圧倒的な強さと大きさが復興途中の町を蹂躙していく絶望感。

規格外の存在に力を合わせて立ち向かっていく様子はやっぱり観てい
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

アイドルとして輝いていた自分、過激な仕事ばかりしている自分、女優として成功している自分…過去と現在とあったかもしれない未来が入り交じって、境目がなくなっていく。

主人公と同じように観ているこちら側も
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

5.0

車内をノックし合あうシーンがたまらなく好き。言葉を交わさなくても彼らは同じ痛みを共有してお互いを理解している、その本質的なつながりがはっきりと見える瞬間。

うまく言葉に表せないほどの衝撃だった。永遠
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.7

最初から最後まで人間の汚さにまみれてた。

「見返りは求めない」とは言っても自分の善意をあそこまで踏みにじられたらそりゃあ憤りを感じるよなあ、と。

かといって田母神に完全に感情移入できるわけでもなく
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(2023年製作の映画)

4.0

戦国時代ならではの理不尽さや残酷さはありつつ、意外と笑いどころも多く、思ったより重苦しい雰囲気はなかった。

時代が時代なのでポンポン首が飛ぶし簡単に人が死んでく。みんな本当にあっさり死ぬ。

ここま
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.9

ストーリーは割とシンプルだったけど、理系っぽい難しい理屈や単語が出てくるので完全には理解し切れなかった。分からないままでも十分楽しめるんだけど、このあたりがちゃんと分かる人にはまた違った面白さが見えて>>続きを読む

溺れる魚(2000年製作の映画)

3.5

堤幸彦らしさ全開の映画。

めちゃくちゃな部分だらけなのにいちいちキャストが豪華なのが面白い。野際陽子のインパクトが強すぎる。

やっぱり窪塚洋介×椎名桔平のコンビは良すぎたし、TRICKやIWGPを
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キリエのうた(2023年製作の映画)

5.0

過去と現在のシーンを何度も行き来する中で、「キリエ」とは何なのかが浮き彫りになっていく。

スワロウテイルに続く岩井俊二×小林武史の相性は抜群に良い。アイナ・ジ・エンドの力強く、それでいて儚い唯一無二
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

5.0

リバイバル上映企画で初鑑賞

ギャンブルに負け多額の借金を抱えてしまった4人組が返済のために奔走する話。借金取り、マリファナの売人、麻薬王など様々な視点から物語が展開していく。

スタイリッシュな映像
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.7

面白かった!

ゾンビ映画らしいハラハラ感もありつつ、家族愛もありつつ、感動シーンもありつつ…。

バス会社のおじさんは本当に胸糞悪いんだけど、未曾有の事態に巻き込まれて、ただただ自分の命のためだけに
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.9

なんと言っても鈴木亮平演じる上林のインパクトが凄まじい。1人だけ別次元の怖さがある。ブレーキが全くなく、止まらないし誰にも止められない。

1と比べた日岡の闇堕ち具合も凄かった。ただ大上の意志を継いだ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.2

ヤクザ映画はあまり観たことがないけどこれは面白かった!
グロテスクなシーンも多く、重苦しい映像がずっと続くけどそれもいい緊張感になる。

昭和の質感を感じられる映像やキャストの渋みのある演技から醸し出
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

会話の間が絶妙でとてもリアルだった。

激しく口論する訳ではなく、かといって一切会話がない訳でもない。
お互いずっと気を遣って、何となく張り詰めた空気が続く家の中の居心地の悪さは想像以上だと思う。
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.9

大地震というイレギュラーな出来事での不安と当時の日本に根付いていた差別意識が相まって、人々が狂っていく様子が恐ろしかった。

「鮮人だったら殺してもええんか?」という瑛太のセリフにはハッとした。なぜ朝
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.5

あらすじをほとんど知らないまま、国際結婚で紆余曲折を経て幸せになる話かな〜程度の軽い気持ちで観たのでダメージが大きかった。

状況が理解できないまま拒まれて憎まれて、それでも故郷と遠く離れた土地で幸せ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.8

2人にとって当たり前だった距離感や関係が、他者の存在によってどんどん歪んでいく。学校という場所は彼らにとって新しい環境で、同時に2人だけの世界が崩れていくきっかけにもなる。

自分にとって近くで大きか
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

京都の趣のある風景の中、ループに戸惑いながらせかせか動き回る登場人物たちがシュール。2分という限られた時間、限られた行動範囲の中で展開していく物語はとにかくテンポが良くて面白い。

「このまま時間が止
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

父と娘、2人だけのバカンス。
確かに楽しい時間なのだけど、必ず終わりが来ることもお互い分かっていて、ふとした瞬間に切ない表情が見える。

そんなひと時の休暇のように、ソフィにとって父と過ごした11歳の
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