メッチさんの映画レビュー・感想・評価

メッチ

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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.0

ニューヨークが広大な氷の世界に…。ゴーストバスターズ同窓会の二次会が、今幕を開ける!!

ちょっと、せっかくニューヨークが舞台なのにゴーストバスターズ本部がメインの舞台だったので、お話がコンパクトだっ
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

2.4

誕生譚という作品ではありましたが、歴代シリーズとは別ものでビジュアルで体感するホラー。

作品全体的にビジュアルも空気も不気味でしたし、徹底的にジャンプスクエアを盛り込んでいて怖かった。誕生譚という観
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.9

美しかった。前世で結ばれていたかもしれない3人と変化を求めた者に捧げられていたようで。

「摂理」または「運命」という意味を持つ韓国の言葉「イニョン」。でもこの言葉はまるで、「縁」でもあるけれども、前
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.5

至高の作品『用心棒』に影響を受けた作品であり、多くの映画監督に影響を与えた作品。

あらすじは、荒野の片田舎に悪徳保安官一家のバグスター家とやりたい放題のロホ家。そんなある日、二大勢力が牛耳る片田舎に
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

破壊者は世界を破壊しなかったが、破壊者から周りの者に連鎖し、そして世界を破壊した。

まず、日本の配給会社ビターズ・エンドさまに敬意を表します。クリント・イーストウッド監督が『父親たちの星条旗』と『硫
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.2

いつ世界が終わるか分からない世界で、そもそも"現実"か"虚構"かも疑問の青春譚の始まり。

このあらすじは、突如東京上空に未確認巨大飛行物体『母艦』が現れ、その影響で多くの犠牲者が出る。だが、それから
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.3

大丈夫だ。おじいちゃんにはこれ(折れない心"SISU"と壊れない究極武器"TURUHASI")がある。

時は、1944年の第二次世界大戦末期。フィンランドはソ連軍に侵攻され、ナチス・ドイツに焼き尽く
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.8

父も仲間も失ったポールだが、砂漠の民と力を合わせて支配者ハルコンネン家との最終決戦へ。

ザックリしたあらすじは、ハルコンネン家の陰謀により父も仲間も失ったポールだが、砂漠の民の協力により復讐の時が迫
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

壮年と青年は少年だった。それは黄金の少年時代であり、それと同時に一瞬にしてなくなるものでもあった。

確かにサスペンスものとしてだと公式が宣伝でうたっているような「ネタバレ厳禁」みたいな視点でみるとど
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

2.7

確かに本作も愛がテーマの作品だった。でもそれよりもワンちゃんの演技が凄い。

あらすじは、ある日とある男が警察に捕まる。彼は少年時代に血の繋がった家族から虐待を受ける。ただ、血の繋がっていない種を超え
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

スタイリッシュとは別で、新たな爽快スパイアクション。それは、”トンデモ発想アクション”。

本作もマシュー・ヴォーン監督らしく爽快で楽しかった。ただ、同じスパイもののキングスマンシリーズはスタイリッシ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.6

人が亡くなっていることでもエンターテイメントとして消費されがちな現代で、大切な事とは?

犯人は誰か?というお話ではなく、家族のお話でしたね。
お話の視点は、裁判員の第三者の視点のため、仲睦まじい夫婦
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.4

目標を成し遂げるためには、課題に挑むことだけれども失敗を恐れずに楽しむこと。ただのゲーム(遊び)なのだから。

みていて一番心に残るのは、なんといっても「失敗を恐れずに楽しめばいい。これはただのゲーム
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.2

前半は、"実家に帰れない訳は?"大喜利。後半は、例え血の繋がった親子でも他人という皮肉。

この監督の作品は、ホラージャンルという枠組みなどの型にハマらない新しいジャンル映画であり、"癖強強"映画でも
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.1

朝鮮王朝時代に起こった怪奇事件という史実から、これほどの作品を作り上げるとは…。

まず、開始数分後でタイトルが『梟 - フクロウ-』なのかが分かること。それと同時に、盲目と言われると『座頭市』などを
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

2.3

原作のサバイバルホラーゲーム要素をもっと引き出せたら面白かった…。色々と惜しい作品。

生計のために廃墟となったピザ屋の夜間警備をする主人公マイク。しかし、彼は過去に弟が誘拐されそのまま失踪してしまう
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.8

牧師の父の教えは、宗教とフライフィッシング。その2つの間にはっきりした境界線はなかった。

この物語は、1910〜20年代の自然豊かなモンタナ州の牧師の父から宗教とフライフィッシングを教えられて育った
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.9

人を愛することは受け入れて見守ること。色んな思想に真っ向から向き合っていた現代的な作品。

エマ・ストーンが演じる主人公ベラは人造人間。物語の初めは知性が赤ん坊同然。だが、好奇心旺盛な彼女は吸収力が凄
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

冒頭の二百三高地から再現度高め。金塊の在処が記された地図の奪い合いが実写化。

再現度は文句無しですね。キャスト陣も違和感ありませんし、実際に北海道の雪原で撮影しているところから熱意を感じました。
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.3

既視感は否めなかったが、家族と兄弟の物語と人類とアトランティスの架け橋を成し遂げる物語。

本シリーズの1作目が、物語の前後編の前編というぐらいこれからというところで終わっていた。そんな本作は、物語を
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.7

合いそうで合わなくて、会えそうで会えない。監督からの温かさを感じる、現代のラブコメ。

体感100分以上のものをみていたかのような感覚でしたが、上映時間が81分しかないのは驚きでした。お話は淡々と進ん
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.2

群がる不良犬どもの中に1匹だけ警察の犬が紛れているという。人狼もの映画の中の優等生。

よくある「犯罪者チームの中に1人だけ裏切り者がいます」系の話題になると『ユージョアルサスペクツ』が挙げられるイメ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.9

同じことを繰り返す毎日でも、一瞬一瞬は同じとは限らない。自ら選んだ生き方には美しさがある。

本作は、役所広司さんが演じる平山という公衆トイレの清掃員の男の日常を描くという簡素な作品。朝起きたら育てて
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.9

憑霊術による快楽。そして、過去に囚われ過ぎた者の末路とは?

本当に低予算で制作されたのか?見せ方や作り方に工夫が感じられます。ほとんどのシーンが屋内で撮影されていたので、そこまでコストがかけられない
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

かつての目玉の親父の過去話をしつつ、水木しげるさんの『ゲゲゲの鬼太郎』という物語の誕生譚。

私個人としては、幼少期にTVシリーズをみていたのと『墓場の鬼太郎』を鑑賞したぐらいなので、『ゲゲゲの鬼太郎
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.7

本作は、2005年版よりも1971年版の前日譚という目線でみると楽しめるのかも。

本作を鑑賞する前は、満足できないかなとは思っていましたが、鑑賞しやすいミュージカル映画でした。舞台もイギリスなんでし
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.7

英雄か?悪魔か?論点はそこではない。愛すべきものを愛した結果と愛しきれなかった代償。

革命が起きた時代に一躍英雄となった歴史上人物の作品を混沌とした現代に放つのは、何かしら監督自身に思い当たることが
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.5

近畿地方にまで展開しなくてもいいのでは?と誰もが思ってしまう。"翔んだ"ご当地ネタ茶番劇。

茶番は茶番ではありますが、1作目と同等に2作目も安定した面白さがあるのは確かだと思いました。

前作は、東
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

4.0

続編という印象よりも悪魔祓いをテーマにした1つのホラー映画として地に足がついた作品。

まず、私がエクソシストの1作目をみたのは高校生の頃でした。その衝撃が凄かった事を覚えています。本作公開されるとは
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(2023年製作の映画)

3.5

ビートたけし監督のブラックコメディー版本能寺の変。人の命を粗末にし過ぎた時代劇。

本作は好きな方とそうでない方が分かれるような作品。北野武監督作品というより、ビートたけしさんが監督したと言ってもいい
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

キャロル・ダンヴァースもフェーズも新たに動き出したと言ってもいい、MCU再始動映画。

本作は続き物のため、どうしても関連する前作と比べてしまうところがあります。『キャプテンマーベル』のフェミニズムの
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.4

王道な復讐ものでもありながら、各登場キャラクターの視点でみても楽しめる良作。

冒頭からリドリー・スコット監督のみせ方が上手いこと。みている人々を置いてきぼりにはさせない優しさみたいなものがあって、1
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

「心の傷(トラウマ)」を持っていれば、それを守るために怪物と化してしまう悲しき怪物。

この作品は、正義のために生きる悲しきモンスターを描いた物語。そして私には、そんな主人公の描かれ方にマーティン・ス
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

4.2

ウィスキー造りをテーマに扱いながらも、何者になるためには何かを突き詰めることだと伝えていました。

私はウィスキーが好きだから本作を鑑賞しましたが、更にウィスキーを好きになる作品でありながら、別にウィ
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正欲(2023年製作の映画)

4.6

『性(さが)』も『欲(よく)』も誰しも持つものに『正しさ』とは何なのか?

浅はかな私には『多様性 = LGBTQ』と考えがちでしたが、本作によってそうではないと思いました。
そもそも、『正しさ』とは
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理想郷(2022年製作の映画)

4.2

人は人それぞれの理想を持っている。でも、互いの価値観のずれは当然あり、亀裂が生まれる。

本作品をみているとイスラエルとパレスチナの紛争が頭をよぎります。ユダヤ人の国家の建国を宣言したイスラエル側とそ
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