社会問題の皮を被ったホラー
論理展開や描写については演劇の影響か荒く感じるが団地育ちとしては、貧困の描写はリアルだった。
役所広司の演技、すごい。
ヴィムの映像、すごい。
良くも悪くも隙の無い脚本、すごい。
総論として「見せもんじゃねーよ、馬鹿」とは思うが、箱庭としては美しいね。
宮崎駿の走馬灯であり、告白であり、懺悔であり、自然だった。
アニメーションの原義であるアニミズム。俺に学ぶ事なく、お前たちの足で生きろよという父性愛。
このレビューはネタバレを含みます
記録映画だった。わたし自身のあの頃の生活を、また年取っても覗き見ることができる。アーカイブとして、時に耐えうることに感謝したい。
環状八号線、明大前、ラーメンが流行っていたし、ゴールデンカムイも宝石>>続きを読む
ホラー・リアリズム
ふと、村上春樹の羊をめぐる冒険(あるいはダンス、ダンス、ダンス)に通ずる部分があるかもしれない、と思った。
等価に存在すること(それは善も悪も、自己の感情も)をあるがままに、肯定>>続きを読む
アニメーションと音楽がすごい。
コミカルでシニカルな日本表現、科学党の劣勢描写は耳が痛かった。
このレビューはネタバレを含みます
お世辞にもいい映画とは言えなかった。
原作のパワーで持っていってる感じ。動く漫画、というか、映画にする必要なかったと思う。
臼田あさ美のナレーションが棒読みで心境が伝わってこない。
下北沢のライブ>>続きを読む
岩井俊二、すごいな。
20年前の作品とは思えない映像美。
中国バブルもあり世界観も2017年現在、全く古くない。
さながらイェンタウン→ゲンタウン。
果てしないフィクションを作り込んで、その中で動く>>続きを読む
まさしく大根仁作品。翻弄される男の成長映像エンターテイメント。
サブカルと揶揄されるメンズ、いや、世の中全てのメンズの濃縮された人生があった。
男たちは過去の女の子の存在によって今があるのだ、と。そ>>続きを読む
最後の五分のために作られた映画。
残り105分は退屈だった。退屈だったけれど、退屈さこそが日常であって、私たちの生活をコマ回ししたのなら、大差ない退屈さが実現されるんだと思う。
映像と音楽はとても美>>続きを読む
リアリズムの追求は見事。
反面、情報過多だった。
現実は情報過多であり、とりとめのないことばかりであるのだけど、映画になると少しだけ退屈だった。