bbさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

すごいもんを見た、
というのが、鑑賞後最初の感想。

企んだ犯罪が失敗に終わった6人の男たちが、その裏切り者を、暴力と直感によって見つけようとする話。

ストーリーではなく、
一人一人のキャラクターの
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.8

素敵な映画で、心を浄化したくて。
というベタな気持ちになる日が本当にあるなんて。

そして、そんな気持ちを裏切らないウッディ・アレン。

一度目はそんなに響かなかった記憶があるのは、まだ映画の楽しみ方
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.8

マイナスの状態にある男が、一人の女性との出会いを通して、様々な葛藤を繰り返しながら、自分を取り戻し、新たな一歩を踏み出す物語。

ただその女性はPCのOS。

たとえ相手がOSであれ、異文化に住む人で
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

映画には、観る人の、世界の見え方を変える力があると強く感じた。

観る前は、
一度失敗した人への不寛容さと、その中にも垣間見えるあたたかさと希望を描くような映画だと思っていたら、そんな単純なものではな
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

女性の権利を弾糾するのではなく、RBGのように知性を正しく伝えられれば、どれほど世の中に与える影響と印象は違うだろう。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

不仲の両親や非論理的な教師など、雑音ばかりの毎日のなかにいる少年が、バンド結成を通して、出会い、学び、自信をつけて、成長を遂げる物語

音楽×成長は、やはり観ていて清々しい。

音楽はもちろん、ロケ地
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ドラキュラ(1992年製作の映画)

3.8

ビューティーアンドビースト×伝記

ドラキュラの伝記を、さまざまな登場人物の視点で。

得意でないジャンルだが一気に見てしまった。

”ビースト“のヒューマンドラマという点では、ジョーカーも同じか。
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麦秋(1951年製作の映画)

4.0

小津映画は私にとって浄化。
父と母。その長男家族。そして28歳で独り身である紀子の7人住まい。
紀子の結婚をめぐり描かれる、子が育つ家族の心情、変化、その必然。
そして時代における、女性用強さ、その価
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

起きてしまったことは仕方がない。
それがこの世界の掟。
しかしそれは、何もしなくても良いという理にはならない。

ただしくは覚えてないけど、
ラストのニールのセリフが強かった。

とても細かい部分だけ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

書くことでしか気づけない幸せがある。





実写版アラジンと重ねるのが正しいのか分からないけれど、
幼少期に慣れ親しんだ物語が、視点を変えて蘇った時、大人になった自分に幼少期と全く異なる感情が沸き
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

衣装、音楽、役者、ストーリー、すべて「センス」が良かった。ハリボテや、見せかけではなく、確信のある美しいもの、をみた心地良さに、充たされた。

まあだだよ(1993年製作の映画)

5.0

個人的には最高の映画だった。
世間の評価をさておき、七人の侍よりも好きな黒澤映画。
考察をするのも無粋に感じる。
全てのカットの画が美術から衣装からアングルから美しく、全台詞が愛おしかった。
何度も観
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

村人というエキストラ一人一人がこんな魅力的な一人一人の人生を全うするものとして描けるとは。

最後の決戦シーンは圧巻。

猛猛しい中に、チャーミングなシーンも多く楽しかった。

弱気ものが
強気ものに
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.1

ネクタイのセンスより
男は頼もしさ。

鈍いのではなく、
懐の広さ。

分かってくれればいいんだよ、
という前に、
分かってくれればありがたいんだ。
と言っていた、
その言葉えらびに佐竹の人柄が出てい
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

どんな日々でも、日々に関係なく自分に最適な環境を作るのではなく、
その日々を味わい慈しみをもてる生き方がしたいと思った。
この映画、あまり面白くないかもしれないと思った、その後すぐに急に思った。

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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.6

とてもクダらないやりとりを演技力のある人が過剰に真面目にやると面白い、というセオリーを改めて感じた。

もちろんそれだけではなく、
信用されなかった祈祷師のヨリが入ったり、三代続けてトンネルを掘り埼玉
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

史実をありのまま伝える戦争映画ではない。
史実から感じること、現代にも通ずることだけを抽出するために、風刺という手段がとられている。

重い史実を、正反対の感性で撮ることで、
その残酷さや惨たらしさが
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

同じ命と死をもち、同じ愛をもつけれど、
同じ人間ではない。貧富の差によって。

高台
半地下
地下
貧富の差=高低差を圧倒的象徴として描く。
その集約、凝縮がすごい。
歩ける距離の近さのなかで、
大き
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.4

変化を恐れない
愛は変わらないから
未知の道を、目の前のできることを一つずつやっていくことで進む

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.8

自分に、日々に不満がある。
いわゆる溜まっている状態。
生きているとも、
死んでいるともわからぬ状態。

その状態で、
さらに不満しかない田舎に帰る。
生き生き、とは正反対に見える田舎。

生とも死と
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

アメリカで英語で観て、
ようやく日本で鑑賞して1つひとつの台詞を理解。

ストーリー構造は複雑なのに、
届けるメッセージ、その伝え方はとてもシンプルで、曖昧さがなかった。

社会から取り残された感覚。
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.7

どの1枚画もとても美しかった。

完璧な男を弱らせることで愛を勝ち得る。
その救いをいつからか男も安らぎとする。

思えば、食いしん坊さんとメモにして私時点で女の強さが出ていたようにも思う。
たしかに
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.6

ストーリーの歳月の経過とともに、役者がリアルに歳を重ねていく。
それだけの時間をかけた作品であれば、それに見合う価値が必要になってしまう。
と途中まで鑑賞しながら思っていた。
後半少しずつ感じ始めてい
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

リチャードカーティスが大好きだから期待して見たけれど、それほどグッとこなかった。けれどリチャードカーティスだからもう少し先にもう一度見たら、とても良いと感じられないかと、期待している。

劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.2

ドラマは好きだった。
テレビが映画になる時にありがちな、海外ロケやわかりやすい派手さが少し嫌だった。

Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.2

画はキレイだった。
ただこの自我みたいに感じでしまうものが好みとは違った。

ひかりのまち(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

たまたまyoutubeでサントラを聴いて惚れた。

誰が可哀想で、誰が幸せでもなく、みんな少しずつ寂しくて、でもそれだけで不幸ではないと観ている者は思う。自分を投影しながら。

欠陥のあるものたちばか
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