MihoKakimotoさんの映画レビュー・感想・評価

MihoKakimoto

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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.7

このテーマをファッションと掛け合わせるセンスが私的にはイマイチだな。でも父親はちゃんとわかっていた、ってシーンが救われた。前途有望な若い女性、ってタイトルが切ない。

ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

3.9

最初こそニコールキットマンの特殊メイクが気になったが、むしろ特殊メイクがなかったらあの役はできないだろうなぁ、と思った。死にものぐるい、という執念、その背景にある捨てきれない真面目さ。話の展開はまあま>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

のどかで美しい自然と繊細な青年の心の動きが丁寧に描かれている。こうやって大人になってゆくんだよね。と昔に置き忘れてしまった何かを思い出させるような作品だった。ティモシーの演技が最高。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

シャマラン監督のホラーコントの集大成とも言おうか。美しく明るい自然の風景がこんなにも恐ろしくなるとは。にしても毎度終盤に向けてやり過ぎるが故にコントになってしまうという。今回は結構グロさもあるので、美>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.1

中盤から面白くなったが、結構要らないカットが多すぎる気がした。壮大なロケやVFX、豪華キャストの迫真の演技で切りづらかったのか、演出なのかはわからんが。音もメリハリがなく、2時間半近く見てあのラストカ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

ジョー役が素晴らしい!誰だっけか?と気になったてたけどレディバードの子なのね!現在と過去が行ったり来たりする展開に最初忙しかったけど、次第に慣れていく。登場人物が魅力的に描かれて、美しい風景と相まって>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.9

人間ドラマとして見るというよりは、これが実際に起こった事実であり、そのことを映画を通じて知ることに意味があるように思った。自分の命より大事なものを守るため、という純粋な想いがあるからこそ難しい。聖戦ー>>続きを読む

孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.7

静かで美しい世界に、秩序を乱す存在が現る。後半のストーリーはSFなのでご愛嬌もあるが、アメリカ映画の最近のインディペンデントものはいいものが多いなぁ、なんて思った。不気味な音楽の使い方と美しい映像のコ>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

残酷な世界、自分もその一員である。トピックはありがちな話だけど、リアルさが妙に胸に突き刺さった。
最後持病で倒れてくれて、よかったと思ってしまった。そこが何よりの小さな救いだった。

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

ノーラン集大成って感じですかね。感情のストーリーを極力削ぎ落とし、ノーランが大好きな時間軸、異次元、その交わりを思いっきり投入したんだろうなぁ。迫力の音の使い方はダンケルクからか!?
コロナ後初の映画
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

007が名探偵に!?ということよりも、登場人物全員キャラ濃い!というのが印象。名探偵もののお約束を押さえつつ、クスりと笑えるセンスも忍ばせ、お洒落なブリティッシュ風ミステリーに仕上げてある。スコッチで>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.6

正直めっちゃ楽しみにしていたんだけど、なんだかなぁという印象。ブレイクライブリーとアナケンドリックの身長差も妙に気になった。宣伝がうまいのか、ブレイクライブリーに期待過剰だったのか。。。

映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.7

映画でもなんでも1テーマを深く掘り下げるために他の要素が付随している構成のものが心に深く残るといった意味でも強いと思うのですが、障がい、いじめ、友情、本音、恋愛、青春、自分への自信など要素が多くコアが>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

画面だけで構成されると聞いていたのでスケール小さいだろうなぁと心配していたのだけど、ぜーんぜんそんなことない!スピーディな展開、父親の心情の変化、どれも絶妙で観る人を飽きさせない。携帯電話になってから>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.3

絵はジブリを彷彿とさせ美しいが、エンドロールの作画がメイキングのようで雰囲気がとても良かった。
さて本編、これ言うと元も子もないが、設定が小学生というのに無理がありすぎる。高校生くらいの方がリアリティ
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.0

シャイニングの続編、みたいな前振りですが、個人的にはなんだかなぁという感じ。キューブリックの色彩や構図による映像で魅せる不気味さみたいなものは全くないです。あと衣装とか設定とか矛盾が多くてツッコミ満載>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.1

戦争映画は、勝者の立場、敗者の立場、上官の立場、一兵卒の立場、送り出す人の立場、市民の立場など色んな視点で描かれているものがあるが、どの視点の映画も悲しい結末でしかない。
敗戦後のドイツの少年兵とそれ
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ランボー(1982年製作の映画)

3.9

脚本は幾分か荒いものの、切ない。こういった形での反戦映画もあっていい。正直今までマッチョなだけな映画なんでしょと勝手に偏見の目で観ていなかったが、改めて観ていい映画だった。スタローンが脚本も書いてると>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.4

実話を基にしたストーリー。テーマはいいのに深掘りしきれておらず残念だった。青年役は良かったが、母親役がニコールキッドマンである必要が不明。うーむ、もったいない。

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.2

爆撃音、噴煙、死体、血の中にある笑顔、子供たち、日常、正義。。。恐怖に怯えても、死と隣り合わせても守りたい正義。その戦いの正義がどうかは私にはジャッジできないけど、でも戦争の一番の犠牲は子供たちである>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

もっとドラマティックにできるだろうに、という箇所があるものの、実話ということで納得。もう少し二人の心の通い合いを丁寧に描いて欲しかった気もするが…。

人を見かけで決めちゃいけない、自分の気づかない世
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

先日見たケンローチ監督の『家族を想うとき』と同じテーマながらも全然違うアプローチに唸った。ユーモアに溢れていて、それでいてミステリー的要素もあり、そして実際に私たちが住まう社会の歪みについて考えさせら>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

手に汗握るレースシーンは映画館で見る価値あり。実話を基にしている話ということで、こういった逆転劇は現代に痛快なんだろうなぁ。ただ人間の描き方が少し浅いように感じた。その分俳優の演技がそれをカバーしてい>>続きを読む

インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.6

ローズ・バーンが好きです!笑 ブライズメイド以来気になって彼女の作品はついみてしまう。表情がわかりやすいくらい豊かでいい。上品な顔立ちだから、汚い言葉もそこまで下品に聞こえないのよねぇ。
本作のテーマ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.7

普通の人たちがただ真面目に働いて慎ましく暮らして、それがなぜこんなにも苦しいのか。貧困と聞いたときに、私たちはついホームレス的なことを想像してしまうが、現代社会にすでに普通の顔をして私たちの社会にじわ>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.0

子供たちの時に残酷で、時にシンプルで優しい世界を描くというテーマはいいのだが、脚本、構成、演出が残念すぎる。子供たちが可愛いのが救いか。

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.2

映画の途中で気づいちゃったのよね〜、ネタに。なのでこの点数で。期待しすぎてたのかなぁ。

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

こんなことがつい最近起こっていたなんて…。もうソンガンホの一生懸命で一途でいい加減でしょうもないけど優しくて温かいキャラクターがたまらない。

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.7

相手が誰であれ、人が好きになるということがピュアな視線で描かれている。ファンタジーなんかじゃない、今の世の中全然あり得るよ。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

インド映画の根っからの明るさと3人組の小学生ノリに元気がもらえる1本。コメディの奥に深いメッセージがあり、迷ってる人、自信がない人にぜひ観てもらいたい。ちょっと長いけど、インドの美しい景色も出てきて満>>続きを読む

本当の僕を教えて(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんとも皮肉な運命の双子。覚えていない辛さ、覚えている辛さ、嘘、理想、断絶、繋がり…。なぜ弟はそこまで過去に囚われるのか、と苛立ちさえ感じていたが、友情や兄弟愛よりさらに深い、過酷な運命を共にした二人>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.5

どんでん返し映画といえば必ず名が上がる1本。けどそのどんでん返しが、そこーーーーー!?!?って感じで意外でウケた。個人的にはコメディとしてタグ付けしたい(笑)

シャレード(1963年製作の映画)

3.8

どんでん返し好きにはオススメ。よくできたスクリプト、次々に展開していくテンポの良さが小気味良い。ヘップバーンなのよね。顔が小さい(笑)

ジョーカー(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

とにかく圧倒的な映画だった。脚本、音楽、衣装、映像、そして演技。。。それも素晴らしく圧倒された、のだが釈然としない何か。。。この物語をどのように捉えればいいのか。見終わった後、しばし呆然とし、言葉が見>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.6

杉崎花が良かったなぁ。全体を通してなんとなく言いたいことはわかるが、ストーリーの強引さを含めて腑に落ちない部分が残る。

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

戦争ものにありがちな過剰なドラマ的演出を限りなく削ぎ落とした感じが、より戦争の恐ろしさを感じさせた。銃撃戦はもちろん水圧の音など、音による恐怖もあった。人はそれでも戦うのか、と考えさせられた。

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