あのねこさんの映画レビュー・感想・評価

あのねこ

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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

興奮止まらぬ140分
前作で受け入れた運命をブッ潰す決意をね、あの映像と音楽をもってあんな演出されたらたまらんよ・・スパイディとしての定めだろうが頼む全てを救ってくれ!!!
お気に入りは当然ながら、別
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

なるほどターが権威を振るいに振るって人を陥れるコワイ話かと思いきや、むしろその逆で周囲が怖い。周りが勝手に期待して勝手に恨んでる。自業自得な面はあれど、孤軍奮闘して頭がイカれていく姿に「ター!!頑張れ>>続きを読む

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.4

ニヒルな思考に変化のない表情、愛着障害が絶望と恨みで満ちるのは昔も現代も変わらず。オルガのような子もニトラムにおけるマーティンのような扱いが難しい子の起こす犯行もただの気狂い人によるそれと認定されてし>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.2

何とも見事なアジテーション映画
同性愛はタブーだお…(いいぞもっとやれ!)と思いながら見てたけど、秘めたる才能を開花させるきっかけにすぎなかった。そして神と化していった。あんな気狂いを見せられたら本当
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.0

入管の異常な実態が明るみになったり
若者の窃盗が蔓延してる日本も同じだけど
この世の片隅に追いやられた人々に対する無関心な社会への怒り。非常に重い、、

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

これは紛れもなく大人を救済する映画。

人は周囲からの評価を、それが悪声でも、次第に自分でもそうなのだと思い込んで実際その通りに振る舞うことがある。だから馬鹿にされてもへらへらできるようになる。

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

ダニエルズの頭の中を笑いながら抱きしめたくなるような映画

よくあるテーマなのに、カオスな展開の中でバカみたいなこと大真面目にやり続けるもんだから感動してしまう。
エンドロールで流れるオルタナバンドの
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

-

これ以前の作品に比べるとやや薄れたものの、新海センチメンタリズムで教師と生徒の恋というとてつもない厨二病設定をやる。突き抜けていて強い

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

3DCG採用が微妙だったり
無茶やろ展開も少々あるけど
10代の眩さと音の良い迫力あるジャズに涙が滲む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.0

血湧き肉躍るアクション、プロ達の人情にグッときて…上映後の幸福感といったら。根性ひん曲がった極悪人が最後の最後までやってくれる笑。憎いけど最高。う〜〜楽しかったぁ!!

ノベンバー(2017年製作の映画)

4.3

暗い世界で淡くても小さくても光る存在の儚くて尊いこと。モノクロがそれをより美しく際立たせる。そしてイカれた村人の発想がいちいち面白くかなり笑える。媚薬パン男のいきなりpovあれはずるいwww

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.4

世の中がグレーゾーンという存在に向き合ってこなかったゆえのワンダなのに、無軌道で生きることもその世の中が許してくれない。空回りしながらもデニスの役に立とうとするワンダの姿とその結末に、、くうう、、

裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

4.2

他者と触れ合いたい、抱き合いたいのに、磁場(置かれている環境や広義のセクシャリティだったり)がそれを隔てる。力尽くで近づこうと、暴力の中でしかとれない二人のコミュニケーションが青くて好き。想いが強くな>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

麻薬のような娯楽映画。
ビームがラーマにアレを教えてくれと願ったラストのシーンが1番好き。自立への一歩、そして相棒をより理解せんとする熱い熱いブロマンスに涙が出ちゃった。

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.2

男が抱く理想の女さんたちの世界でキショいんだけど、夢の中でもホモソに囚われ苦しめられてるハリー君もかわいそうだなぁ。
バークレイの万華鏡ショットが多用されていてそこはやっぱり魅了される。

忘れられぬ人々(2000年製作の映画)

3.6

中盤まではコメディリリーフとして輝きを放つ青木富夫さんがナイフ片手に意を決する緩急も良いし、復讐を決めた三橋達也さんが悪徳カルト商社に乗り込むシーンなんてカッコ良すぎて何回見てもいい。誰もこんな国にし>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.7

あんだけアニミズム的信仰が根付いてる地域でよ、それも神聖であるべき家系が犯してきた、数多の過ちに対する悪霊と神の祟り。カルマの連鎖だとか実体なきものと人間が対峙する話はおもろいが、終盤はもはやバヤンも>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

4.5

愛と笑いに満ちた傑作!
人間、満たされてこなかった気持ちは忘れることはないし怨念になるのですよ。画も音楽もいい。夏の夜に、友達と笑いを堪えながら鑑賞。とても楽しゅうございました☺︎

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

5.0

とにかく生活の違和感を音や光、数少ない他人との会話から嫌というほど感じられるすごい映画。

母としての役割そのものに縋るジャンヌは、意志を持てない女性の象徴か。
家族から強迫観念のように結婚や妊娠出産
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気のいい女たち(1960年製作の映画)

4.1

人気のない森を散歩しはじめた時は「カビリアの夜」のような展開が過ぎった。女心を踏み躙る点では同様だけど、予想外のシュールなラスト!またしても不気味な演出にやられた。
暗い店内に輝くミラーボールが、彼女
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いとこ同志(1959年製作の映画)

4.0

皮肉だけどこれが現実だし嫌んなる。
とてもシンプルな不条理。

しかし!陽キャに中指立てて生きてきた私のような人には優しいラスト(^-^)

ロリータ(1962年製作の映画)

3.9

ロリータに欺されていた事実をハンバートが許容できずブチギレたところで勝負はついてしまった。
おじさんの倒錯した愛情を見るの本当に好き。邪魔者が消えたあとの優雅な風呂タイムは笑ってしまった。

家出後ク
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青い体験(1973年製作の映画)

3.2

お友達にすすめられて。

次男、思春期につきムラムラが止まらないせいど日常生活も上手く回らず目つきも異常めいてくるのが良いねえ〜

だけどやっぱ女に狂わされる男は、ドMおじさんである方が面白くて好きだ
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

1.5

魔界オールスター感謝祭。
復活条件ぐだぐだやないか
笑えるといえばそうだけど、色々と無視されすぎで萎え。

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.8

ベルセルクの元ネタときいて。
魔道士たちのキャラデザ独創的で良い◎
張り巡らされた鎖、拷問器具、大量の蛆虫、、扉の先にあるヘル感満載の世界はドM以外にはまさにキツさしかない。笑

この翌年にベルセルク
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.0

子供に手をあげる黒人親父に、ブッチにとってのパーフェクトワールドが壊される様で許せなかったんだろうな。

いつもの余韻たっぷりのエンドロール。
完璧ではない世界だけど、それでも確かに温かい気持ちでフィ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

巧みな話術と小切手をチラつかせる様がカッコいい若きディカプリオ。なんだけど、両親の前では愛に飢えた子犬のような息子で母性が爆発する。
とかく可愛げのある天才詐欺師を楽しめる。

トムハンクスとの組み合
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

白夜や広大な土地、1着1着違う刺繍の入った真っ白な衣装により神秘さが際立つ小さな村での祭典の話。

主人公ダニーの心身をホルガの人々が徐々に蝕み洗脳していく過程が、非常に上手く気持ち悪く描かれている。
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.8

お調子者で見栄張り、嘘はつく、やることどれも無茶苦茶…とまあとにかく頭のおかしいオッサンみたいな外見のマックス君。だるい設定だが何もかもが大変にくだらなくてハッピーで笑える。

ちょびヒゲがチャームポ
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.9

本当に好き。たまに見たくなって、そんで見るたびめちゃくちゃ心躍る。

小さな野生動物たちがそれぞれの長所を活かして人間と攻防を繰り広げるのが楽しく、いけいけーってつい心で叫んじゃう。
定期的にイカれた
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

同僚と作った最後のフェイクニュースよかったな。信じてきたものは崩れ去ったけど、否定しちゃいけない過去だから。

物理的なベルリンの壁は叩き壊れたけど、母の精神的な心の壁は、周りの嘘がやさしく砕いてあげ
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.4

はじめての銀行強盗を企てる3人のじいさん達の一蓮托生ストーリー。息を吐くように出てくる皮肉たっぷりの文句も、調子に乗るとそれが裏目に出ちゃうのも、なんだか全てが愛おしい。

スーパー万引きの逃走劇むち
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.3

多感な10代思春期を抑圧という絶望の中で生きた彼女達の、するべくしてされたシスタースーサイド。

親の歪んだ愛、鬱屈した毎日、成長していく身体、放棄された反抗心。家より外を完全にシャットアウトされた閉
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

一癖二癖あるタクシー運転手と乗客の5つの話。どこから来た?どこまで行く?そこから始まるやりとりと、見えてくる人物像が面白い。だらだら鑑賞するのにぴったり。
ニューヨークとローマでの話がお気に入り。
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.5

文と更紗、二人の関係や真実は二人だけのものなのに、社会の"普通"を逸れたその事実はいつまでも奇異の目に晒され、追われ、囃し立てられる。
理不尽な世の中は居場所さえ作らせない。

映像と音楽が特に美しく
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