みそみそさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

みそみそ

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パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

すごい。ただひたすらすごい。これを「鬼才」というのだろう……すごい。脚本とか絵コンテとか見たい。いったいどういう発想からこんな物語が編めるのかと思うけど、そこが天才の天才たるゆえんなんだろうなぁ。すご>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.0

ホラーなんだけど、兄弟トリックの方が気になって仕方なかった。結局どゆことなん……ってエンドロールの間もずっと考えてた。台湾映画「呪詛」っぽいけど、こっちは自業自得感が少ないのでいい。撮影者たちは、まぁ>>続きを読む

毒舌弁護人〜正義への戦い〜(2023年製作の映画)

5.0

面白かった!!調査の手順とか弁護士の守備範囲とか、巨悪の存在とか、いかにも中国!法廷でのかつらとかは「そっかイギリスか!」だし。義理人情、良心に訴えかける中国人らしいやり方、貧乏人vs.金持ちの社会構>>続きを読む

おくりびと(2008年製作の映画)

4.0

家事は(専業主婦じゃなくても)妻が全部やるとか、雑用事務員は女性とか、時代を感じるなぁ!笑 夫が、チェロの値段も転職した仕事の内容も妻に隠しまくってるのは「昭和の男のつまらない意地」だし、そのケアを妻>>続きを読む

マーベリックの黄金(1971年製作の映画)

1.5

1971年の映画にこんなこと言うのも野暮だし、こんなことを言える2023年の私は幸せだと思うけど、女が男のケア係でしかないあたり「はぁ〜っ!」って感じ。ゴールドハントにおいては命を張り、家庭では女に世>>続きを読む

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

27年前の感動再び! 60'sアメリカを舞台にしての凄まじい演出と、原文ままの台詞の感動は今見ても新鮮。ここまで演出の想像力がぶっ飛んだ「古典」にはなかなかお目にかかれないよ。下品なヤンキーたちの台詞>>続きを読む

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

人間を温かく描く映画だった……泣かされた。誰も悪人がいない、あの意地悪判事も里親も、彼らなりにルーシーのことを思ってだもんね……アニーがサムに信頼を置くのもよくわかる。ひとりの障害者として、障害者を美>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.5

映画館で見たけど、再度。新撰組にも男の生き様にも滅びの美学にも興味ないけど、それらを支持する人たちの気持ちはよくわかる、というのを再認識できる。saniwaなので、刀の出てくるシーンに萌える。柄本明が>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.0

ものすごく美しい映画。台詞は抑えて、表情仕草での表現、古い映画なのも相待って、ここではないどこかに連れて行かれそうな。
しかし『世界で一番美しい少年』をどうしても意識してしまうので、取り込まれて酔うこ
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ずーっと昔に見て、ラストのコオロギがとても印象に残ってたけど、この歳になって見ると、恐ろしい映画だな、と。ラストで救われたけど……人の心というものは、本当に怖い。それを小さなエピソードて重ねてくるから>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった! 単なるネットロアものかと思いきや、大好きなヒトコワだったので! 頭使うモードになくだらだら見てたけど、背中ぴしっとなりました。

この子は邪悪(2022年製作の映画)

2.0

なんか怖い感じは伝わってくるけど、いかんせん「なんなんいったい?」と困惑してたら、他の方の感想もそんな感じだったので、私の感性がおかしいわけじゃないと安心しました笑

マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

私の、近未来SFの基本はここだな、と再認識。若いころ吸収したものの影響ってすごいな。みーすたーあーんどうるそーん……(日本語にするの難しい!)は未だに頭に残ってる。トリニティがなんでネオを愛するのかと>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

5.0

この歳になって見返して、しみじみ幼い身ゆえのもどかしさや切なさや、そんなものを再体験するとは思わなかった。やはり名作は名作である理由があるのだなぁ。60年代の閉鎖的なアメリカの田舎の、息苦しさとか、見>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.5

いい話だった!実話が元になってて、アバグネイルは詐欺防止の会社を興したんだよね。アバグネイルとハンラティの、友情というか絆というか、面白かったな。昔はアバグネイルみたいなキャラの、クールに犯罪を犯す姿>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

面白い! やっぱヒトコワが最高ですね!どうなるのか最後まではらはらしちゃった……確か実話がもとになってるんよね、ホルモン異常の体質。子供のころ見てたら、エスターの悪魔っぷりに憧れて真似してたかもしれな>>続きを読む

死霊館のシスター(2018年製作の映画)

3.0

キリスト教徒じゃないと、このシリーズの恐ろしさはわからないのかもしれない……五芒星とかキリストの血とか悪魔の封印とか、オカルト好きとしては血が騒ぐけど。信仰心を意識せずに生きてる、日本文化が基礎の人間>>続きを読む

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.0

ジャパニーズホラーを好む派としては、霊の行動があからさますぎるというかずいぶんはっきりした意志を持った敵だな……と思っちゃうんですが、それでも理不尽さというか敵の正体がよくわからないというか、そういう>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

いくつもの物語が重なり合って入れ子状態になってる構造がとても面白い。舞台「信長の野暮」を思い出した。あのテンションで展開を重ねていって、まとまった物語になるの、すごい! 伏線がどんどん回収される快感も>>続きを読む

カラダ探し(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラーかと思ったら、名作ホラー映画のオマージュかと思ったら青春もの、かと思ったら不条理ホラー、とこちらが「ガタガタっ!!??」となるラスト。情緒が忙しい。
諸レビーサイト見てもまったく言及してなかった
>>続きを読む

ゲネプロ★7(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

オーディションで、蘇我によりベニスの商人のシャイロックになぞらえられた山井が、蘇我の「心臓の肉」を取り出しその「代わり」となって物語(芝居)が進む。蘇我が長年のメンバーたちを洗脳し、自分自身さえも投じ>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

2.0

祖母を、母を「好き」であるというのが大前提だったので、祖母も母も嫌いな私にはまずその前提がわからなくて、だから中ほどまでぽかーんで、「あっこの子は祖母や母を好きなのか!」と気づいてからは、客観的に見ら>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

結局、自業自得やん?って思ってしまって、怖さが半減……配信主の独白って切り口は面白い。戸板のある家が少なくなった現代は四谷怪談の恐怖が伝わらないみたいに、現代だからこその絡繰。しかしなんでやったらだめ>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.5

阿部サダヲのまともなキャラの芝居が、もうまともに見えない……絶対裏あるでしょ!? って疑ってしまうようになった(褒め言葉)。原作より主人公がまともなんだけど、そこは2時間で収めるために物語を進めてもら>>続きを読む

グランギニョール(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まず出た感想。血糊何リットル使ったのかな……タイトルに恥じず、まさに残酷劇。見たあとちょっとふくらはぎ痛かった笑 エログロ劇のツボをしっかり抑えてて、美少年をいたぶる変態オヤジとか、ドSシェフとか、ヤ>>続きを読む

整形水(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いい意味で思いもしない方向に話が進んで終わったので、唖然とした……いやこういう話だと思ってなかった! 最後の最後まで裏切られた、いい意味で! 何重にもどんでん返しがあって、すべて美への執着というテーマ>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

こういうエグさを求めていた……負の連鎖! 異常なことが普通に行われている日常……まともかと思われた弟も、この異常の日常に取り込まれて……その異常の根幹たるアダの感覚は「普通」なのがまた怖い。この先マリ>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作小説を、幼いころ愛読していました。こんな形でミセスハリスに再会できるとは! ちょいちょい引っかかるところはあったけれど(侯爵への気持ちは恋だったの? なんか俗っぽすぎて……)次々と伏線が回収される>>続きを読む

まくをおろすな!(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台仕掛けの演出、裏御三家という発想、忠臣蔵の解釈はとても面白かった。自分の作品に影響されて心中する者たちに心を痛める近松も。でも、全体的に詰めが甘いというか、何が言いたいのかよくわからない、面白いも>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こんな観念的な物語を、全国ロードショーするんだってびっくりした。わかりやすいお話しかもう世間的には受け入れられないんだと思ってたので。niceな人が、niceであるからこそniceでなくなる、「善」が>>続きを読む