グッチーさんの映画レビュー・感想・評価

グッチー

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ブラック・イナフ?!?-アメリカ黒人映画史-(2022年製作の映画)

4.0

ブラックムービーの歴史といった感じのドキュメンタリーでした。

ブラックスプロイテーション映画として有名な「黒いジャガー」などの作品や、初めて聞くような当時の映画を中心に、黒人が映画の中でどのように扱
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.5

記憶をなくし、名前を変えてエキストラ俳優として生きてきた主人公が、過去と知る男と出会い、家族とも再開し……というところで起こるちょっとダークなサスペンスといった感じでした。

本作が面白かったのは、エ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.5

ちょっと前に見た「街の上で」が結構好きだったので、今作も楽しみに鑑賞しに行きましたが、まったく期待を裏切らない出来だったと思いました。

妻の浮気とか、高校生で文学賞とか、『ドライブマイカー』とか『響
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

「ジョーカー」で強烈な印象を残した、ホアキン·フェニックス主演の新作でした。

妹の子供を預かった男の悲喜交々の会話劇みたいな印象でした。

子供にインタビューする仕事をしているジョニーですが、インタ
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プロジェクトA(1983年製作の映画)

4.0

テーマ曲を聞いただけであの映画だと思い出すくらい有名な作品です。

ジャッキー・チェン、サモ·ハン·キンポー、ユン·ピョウと、香港映画の大御所たちが共演している、豪華な作品だなぁという印象です。

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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.5

カラックス監督のセルフパロディみたいな作品で、これまでに撮ってきた映画の部分が繋ぎ合わされているような、そんな感じの作品でした。

監督自身の自分探しに付き合わされているような展開で、いきなりの本人登
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TOKYO!(2008年製作の映画)

4.0

アマゾンプライムでたまたま見つけたので、カラックス監督の「メルド」を久しぶりに見ようと思い鑑賞しました。

東京を舞台に3作品のオムニバス形式になっていますが、どの作品も面白く、久しぶりにみても素晴ら
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

ギレルモ·デルトロ監督が過去の作品をリメイクした新作でした。

元の作品を見たことがないので、比較はできませんが、移動サーカスの怪しげな舞台装置とか、瓶詰めの赤子とか、デルトロ監督らしさがよく出ていた
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アネット(2021年製作の映画)

3.5

「ポンヌフの恋人」などで有名なレオス·カラックス監督の新作でした。

ロックオペラということで、カラックス監督が撮るとどんな感じなのかなぁと楽しみにしていましたが、冒頭のスタッフ全員で町を凱旋する感じ
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スティング(1973年製作の映画)

4.5

名前だけは知っていましたが、実際に見たのははじめてでした。

詐欺師グループに復讐を依頼するという感じがちょっと必殺仕事人っぽい感じだなぁと笑

詐欺師の仲間に入って、一番最初にやるのが身だしなみを整
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.0

「万引き家族」、「パラサイト」とアジア系の映画がパルムドールを連続して受賞してきた中、一風変わった映画が受賞したということで、気になったので鑑賞しました。

「RAW」もそうでしたが、変わった嗜好の人
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

アカデミーで脚本賞を受賞した作品。

何もない平凡な日常が、宗教による対立によって一変してしまうという感じが、中々恐いところだなぁと思う作品です。

故郷のベルファストを離れたくない妻と、新天地を求め
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.0

余命宣告を受けた大学教授が、自分の生き方を見つめ直しつつ、生徒や家族に生きるためのメッセージを伝えていくという感じが好きでした。

ハイデガー哲学ではないですが、死に直面したときに、本当に価値があるも
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

3.5

アマゾンプライムの100円コーナーでたまたま発見したので、鑑賞しました。

結構メチャクチャなパンクっぽい感じですが、よく歌詞を見てみると、プラトンの『饗宴』に出てくるギリシア神話に基づいた話しになっ
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プリンス/パープル・レイン(1984年製作の映画)

4.0

前から見たいと思っていた作品が、アマゾンプライムの100円コーナーにあったので、すぐに鑑賞しました。

映画みたいなミュージックビデオは、外国ではよくありますが、まさかアルバムそのものを映画にするとい
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モービウス(2022年製作の映画)

2.0

ヴェノムと同じく、スパイダーマンのヴィランを主人公とした映画でした。

「レット·ゼア·ビー·カーネイジ」もそうでしたが、ストーリー展開など全般的に内容が薄っぺらい感じが強く、少し前に見た「ザ·バット
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運命のイタズラ(2022年製作の映画)

3.0

Netflixオリジナル作品。

大富豪の別荘に忍び込んだ男が、偶然持ち主の夫婦と遭遇し···という感じの展開の映画でした。

序盤の何をやっても上手くいかない感じのコメディ的な展開が、思わず笑ってし
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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

2.0

伝説的なホラー映画「悪魔のいけにえ」シリーズの新作。

正直なところ、最初の「悪魔のいけにえ」くらいしか見ていないですが、本作は残酷描写ばかりに頼っているような感じで、最初の作品が持っていた独特のスリ
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.0

アピチャッポン監督の最新作。

ズドン!という謎の耳鳴りのような音をめぐる物語で、冒頭の静かな感じからいきなりあの音が出た瞬間は思わずビクッとしました笑

最初から最後まで、静かな世界のなかで、いつあ
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METライブビューイング2021-22 ヴェルディ「リゴレット」(2022年製作の映画)

4.5

2021シーズンの5作目。

ヴェルディ中期の名作「リゴレット」の新演出版でした。

回転する舞台により、場面が一転する感じが、映画のようで面白かったです。

また、時代設定を独裁前夜のワイマール共和
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.5

オーストラリアで実際に起きた、銃による無差別殺人事件をテーマにした作品でした。

似たような主題の映画として、「エレファント」とか、「静かなる叫び」とかを思い出しましたが、本作以上に犯人の異質性が際立
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.5

ゴッドファーザーパート3を監督自ら再編集した真の完結編。

サブタイトルの通り、父を継いでゴッドファーザーとして権力を持ったマイケルの最期までを描く作品でした。

兄を殺して権力を手にいれたマイケルが
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

映画を見ていても、あまり注目しない音響の世界に迫ったドキュメンタリー。

監督それぞれにこだわりがあり、それを実際に録音するための表現方法についても、色々な手法があるということが大変勉強になりました。
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.0

ドラマ版と同じような感じで、緩い雰囲気で淡々と話が進んでいきながらも、同性愛という割りと重めなテーマについて考えさせられるようなところがこの作品の面白いところだと思います。

ジルベールの家出エピソー
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.5

ドンになったマイケルを主役にした単純な前作の続編と思いきや、若い頃のヴィトーのストーリーを絡ませることで、実質的には前日譚としてのパート0も描いている辺りが、構成として本当に凄いと思いました。

マイ
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鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星(2011年製作の映画)

2.5

2週連続でハガレンのアニメ映画がBSでやっていたので、思わず2週とも見ました。

今回の作品は、アニメ本編とは特に繋がりのない映画オリジナルストーリーで、原作とか知らない人でも入っていける感じでしたが
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

クリストス·ニク監督のデビュー作品。

蔓延する記憶を失う病気に感染したと装い、嫌な現実から逃避して新しい自分プログラムに参加するという話でした。

新しい自分プログラムの中身が、カセットテープで指示
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

日本のヤクザ映画のカノンが「仁義なき戦い」なら、マフィア映画のカノンといえばこの作品かと。

薄暗い部屋でのドンとの会話や、豪華なパーティーシーン、利権をめぐる殺し合いなど、マフィア映画でイメージする
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王女メディア(1969年製作の映画)

3.5

パゾリーニ監督の「テオレマ」のリマスターと2週にわたり連続で見に行きました。

静かな映像や、独特の衣装から、古代の世界を良く表現できているなぁという印象でした。
(静かすぎてちょっと眠たかった笑)
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.5

「ダークナイト」や「ジョーカー」といった、高い壁となる先行作品がある中、あえてバットマンを主人公に、ダークな路線全開で勝負したところが良いと思いました。

カーチェイスなど、華々しいシーンはありつつも
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

レストア版の予告を見て、思い出したように見直し。

何度見ても、どこまで話が理解できているのか不安になる作品です笑

若いアンナ·カリーナがかわいいのと、綺麗な風景がかなり印象に残る作品ではあると思い
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.5

映画館でレストア版の予告を見て、久しぶりに見たくなりました。

正直、最近の映画を見慣れていると、この映画のどこが当時そこまで衝撃だったのかというのが分からなくなりますが、スタジオ撮影が主流の時代にカ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

ヴェネツィアの銀獅子賞受賞で注目された、黒沢清監督の作品。

元はNHKのドラマとのことで、セットや画面の明るさなど、映画全体から漂うドラマ感が気になりました。

ストーリー的には、731部隊がやって
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

4.0

ジャズトランペッターのチェット·ベイカーの伝記映画でした。

ジャズ系の伝記映画というと、「バード」とか「マイルスアヘッド」とか、ロック系の「ボヘミアンラプソディ」やヒップホップの「ストレイトアウタコ
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劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者(2005年製作の映画)

3.0

BSでやっていたので、たまたま視聴。

小中学生の頃に見た記憶が甦ってきて、とても懐かしい感じでした。

原作を追い越して、オリジナルストーリーに入っていった旧版アニメの完結編となる劇場版です。

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METライブビューイング2021-22 マスネ「シンデレラ」(2022年製作の映画)

3.0

2021シーズン4作目。

マスネ作曲のオペラの英語版で、内容も子供やビギナーを対象に、180分を90分に短縮したバージョンで、サクッと気楽に見れる感じでした。

以前見たときは、2017シーズンでフ
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