沓さんの映画レビュー・感想・評価

沓

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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

高橋メアリージュンさんをもっと映してほしかった…!紀香様は、いくつになってもチャーミング。片岡愛之助さんは、あの衣装とメイクでもセクシーに見えるからすごい。
「どこかで見たことある顔だ」と思いつつ、ア
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

埼玉には詳しくないので、ローカルネタではあまり笑えず。ただ、「さすがにそれはないだろ」という世界観には笑った。ヌーの群れとか、祈祷師とか。

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

こんなにおもしろい映画だったのか。予告篇からは、このおもしろさは想像できなかった。
本作の前に「ソナチネ」を観たときも思ったのだが、北野武という人は、表現ありきで撮っているんだな、と思う。知識や道理で
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

浜辺、波、風、宴、踊り、花火、フリスビー、紙相撲、雨、恋、花、青い車…。
触れることすら叶わなかった青春を、やっと手にできたような彼らが悲しい。
終焉を悟ったのは、片桐がアロハを着替えた瞬間だった。
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銀魂オンシアター2D バラガキ篇(2023年製作の映画)

4.0

初の劇場版作品「新訳紅桜篇」の公開時は、まだ高校生だった。
一緒に観に行ってくれるような友人が居らず、最寄りの映画館に一人で行ったことを覚えている。
テレビ(当時はまだ、4︰3の画面サイズ)で親しんで
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

そもそも鬼太郎のファンというわけでもなんでもなく、アニメ好きの間で話題になっていたので、とりあえず予告篇を観た。
観て、ストーリーや世界観を差し置いて真っ先に魅了されたのが、木内秀信さんの声だった。こ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

服部さんが演じる一果には、心惹かれた。
虚ろな表情、睨みつけるような視線、子供らしからぬ覇気のない口調。足元に落ちる言葉は、聞き損なえば二度目はないと思わせる。
陰気で近寄りがたいのに、放っておけない
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.9

おしゃべりしながら食事の支度をする女たち。近所に探検に出かける子どもたち。自室にこもったり昼寝をしたり、一人で好き勝手する男たち。お昼時にはみんな居間に集まって、食事が終わるとまた散り散りになっていく>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

意外な事実が明らかになる瞬間、それは粗暴に見える人たちの、繊細な愛情が明らかになる瞬間でもある。

「カシマ」と居るときの「なおこ」は、まるで少女だ。愛しい男にじゃれつき甘やかされている間は、苦しいこ
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

恋愛関係における「すれ違い」は、起こるべくして起こるものだと思っている。
恋人との仲が険悪になった後、過去の出来事をいろいろと振り返って、すれ違いの決定的な原因を探してみても、大概は見つからないと思う
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

殺人を目撃し、死体の処理に携わってしまったことに対する、焦りや恐怖。
それらの感情よりも、生まれて初めて多額の報酬を手にした興奮や喜び、同僚が知らない秘密を、自分は知っているという優越感が勝る。
「ヤ
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

映画として、合うべきときに合わない「焦点」は、何を意味しているのか。
私は「焦点」が、登場人物の「欲求」を表現しているのではないかと考えた。
見せかけの感情ではなく、心の奥に沈む言葉にできない思いを汲
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ツアーが始まって間もない頃のトニーは、シャーリーに対し、黒人に対する先入観や偏見を無遠慮に口にする。だがその一方で、自身が「イタリア系」アメリカ人であることを人から揶揄されると、すぐにカッとなってしま>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.3

スーツ姿のエイドリアン・ブロディが、走る列車に颯爽と飛び乗る冒頭のシーンで、早速この映画を好きになると予感した。
川で溺れて亡くなった子供の葬儀。白装束の参列者に混じって、三兄弟はパジャマ姿だが、まば
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.0

卓越した海の描写、生命力に満ちた映像に魅了された。
日差しが照りつける暑い日に、明るく澄んだ海に潜る心地よさだけでなく、底が暗がりになった沖合で、重たい水の固まりに押し流され、体が呑み込まれる感触まで
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.0

アニメーション版の映画を最後に観てから、15年以上の時が経っていた。あらすじや、登場人物同士の関係は大体覚えていたものの、ハイエナとの軋轢や、ムファサの死因など、忘れていることは少なくなかった。長い年>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

同監督の作品では、残虐な暴力シーンに、コミカルな要素が付け加えられることが多いが、本作もその点は同様だ。返り討ちにされた女が、絶叫しながら壊れたおもちゃのように走り回ったり、ありえんウエポンが大活躍し>>続きを読む