この映画の大好きなところは、あの頃の青が遠くに行けば行くほど色濃く輝いてしまうことに気づいてしまったり、それが酷く羨ましくて懐かしくて悔しくなるのに、二度と同じ場所には帰れない苦さがよく描かれていると>>続きを読む
誰もが1度は会いたい人
だが1度会ったら二度と会いたくない人
そんな破天荒な天才、伝説の小説家であるトルーマン・カポーティ
彼の本当の姿は、一体どんなものなのだろうか
結局のところ私には分からなかっ>>続きを読む
はたして、なにが「芸術」なんだろうか。
ある時代で芸術だと信じて疑わなかったものが、実は後の世ではありふれたものであることがある。
はたまた一方で、ある時代で虐げられ認められず生涯影を潜めていた芸術>>続きを読む
人間としてより強く、気高く、逞しくなるために、やむなく自然を壊していく私たちは、いつしかその恩恵によって生かされていたことを忘れてしまう。
「八百万の神」
その偉大さを、素晴らしさを、生と死の尊さを>>続きを読む
蒸し暑くて、髪の毛が汗で体に張り付くような、蝉の声が鳴り響くジメジメした夏の空気
世界はもうすっかりそんな夏を迎えたけれど、初海はずっと、覚めない夢を漂うような 曖昧な春の陽射しに閉ざされて、四月の夢>>続きを読む
目に映る全てのもの、聞こえる全ての音が艶やかで優美
金魚の赤
満開のもみじの赤
口紅の赤
そして、血の赤
どこからか流れ聴こえてくるエレキギターの音色と、水を掬うような英語の調べ
豪華絢爛にみえ>>続きを読む
『前もって断っておくが、これは恋物語ではない』
ボーイ・ミーツ・ガールのお話だと言っているにも関わらず、なかなか珍しい前置きから始まるこの物語。
確かにこれは男女のラブストーリー的恋物語ではない。で>>続きを読む
シェイクスピアの少し難解で、それなのに美しく耽美な詩的表現とバズラーマンの創作的な現代演出の掛け合いに魅せられる
たった5日間の愛
愛は決して時の長さだけが育むものではないのだろう
2人の愛は触れ>>続きを読む
「人生は贈り物 ムダにはしたくない」
「毎日を大切に」
息が詰まる貴族としての生活がとても耐えられないローズにとって、歌って踊って絵を描いて、まるで大空を飛びまわる鳥のように自由で芯の通ったジャック>>続きを読む
青い海 えんじ色の電車 茂る翠 地面に照り返される夏の西日 汗で張り付いた子供の額の髪 縁側で薫る蚊取り線香
わざとのこした生活音が、リアルすぎる生活の輪郭を壊さずに浮き出させる
一言も何かに対>>続きを読む
ラスト、主人公ニナが言う「完璧だったわ」
ベスにも成し得なかった「完璧」は
黒鳥に自分自身を飲み込まれてもなお、成し得たかった「完璧」の本質は
果たしてなんだったのだろうか。
そしてその「完璧」>>続きを読む