東映任侠路線が円熟を迎える裏では日活では仁義なきバイオレンスと狂気の日活ニューアクションの幕が開けていた。
ヤクザは百姓の田畑を大企業のために地上げするし、目的のためには仲間も見捨てる。
レア・セドゥでリメイクの話があったが、どうせビーとのレズだけを取り出して半端な現代風にするくらいなら止めておいた方がいい。花電車もあってこそのエマニエル夫人でしょ。
色々詰め込んでどうなるかと思いましたが、驚くなかれ、大変面白い映画でした。輝男は一筋縄ではいきませんわな。
昨今、神威の如く性を抑圧する輩が増えているが、そんな輩の言うことは聞く価値はないと『徳川セックス禁止令』が教えてくれるのである。
「和製アルジェント映画」のようなものを目指したと推察するが、色んな要素が混ざってこういう解釈に至るのは興味深いしバカバカしくて良い。