どりさんの映画レビュー・感想・評価

どり

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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

5.0

自分が学校で、社会で感じてきた弱さだったり苦しさだったり葛藤だったり、言葉に出来ないような複雑で漠然とした靄のようなものがひたすらに言語化されていくような感覚。
起承転結の転の部分が予想できるからこそ
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白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

5.0

ネット社会の描き方、表現方法の面白さ。
最後の長谷川の抱く違和感に全てが集約されている気がした。
ネット社会で我々は「何を」見ているのだろうか。

めがね(2007年製作の映画)

5.0

ゆったりと流れる時間、曲、マンドリン、お芝居の空気全てが鎮静剤のような穏やかさをもっている映画。

2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

4.5

難解で理解が追いつかないものの、画としての美しさは芸術作品として純粋に楽しめた。
当時の限られた技術の中で宇宙をこれほどまで表現する創意工夫にただただ驚いた。

パレード(2010年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

一見すると普通に見えるシェアハウスの面々が秘める狂気が描かれている。しかしそれは爆発的に発露するのではなく、極めて穏やかにこちらの心臓を舐め上げてくる。
何気なく描写される回転木馬や親知らず、占い師の
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怒り(2016年製作の映画)

5.0

家でソファに座りながら見たが、映画館で見るべきだったと後悔した。見た後に他の情報を入れたくない。映画に関係するもの以外が排除された映画館という箱の中で暫し余韻を楽しみたいと思う作品だった。
役者陣の涙
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恋の罪(2011年製作の映画)

4.5

もはやAVと呼んでもいいのではないかというレベル。園監督らしく、グロシーンもエロシーンもなんとも生々しい。
決して不幸ではない家庭がある3人の女性が性に溺れていく姿が艶めかしくもエネルギーに満ちていた
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

5.0

237分という長さに尻込みしていたが、見始めると一気に引き込まれ、インターミッション無しでエンドロールまで来てしまった。細かいカットが刻むテンポが見ていて心地よく、時間が経つのが早く感じる。
コミカル
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自殺サークル(2002年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「あなたはあなたの関係者ですか」平易な質問に見えるが考えれば考えるほど心がザワつく。果たして自分は本当に自分と関係しているのか、自分がいると思っている座標には他人に作り上げられた別の人間が存在している>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の食事シーンが終盤で強制的に再現される部分でゾッとした。団欒を作り上げるために怒鳴り散らす父親の姿に家族の幸せのあり方への疑問が投げかけられる。
自殺サークルを手掛けた園監督。血肉にはこだわりが見
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

美しい空気感とブレスを含んだ柔らかな歌声。素朴な美しさの主人公と派手ではないが整ったファッション。シーン一つ一つが落ち着いた美しさを持っていて、緩やかな時間が流れていく印象。
それぞれの登場人物にあま
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俺物語!!(2015年製作の映画)

3.8

猛男の再現度に驚きの一言。お化け屋敷で棺を受け止めるシーンは次元の壁を超えたのかと思った。
時間の関係上仕方がないが、すれ違いがやや引っ張られすぎな印象を受けてしまった。

バッテリー(2006年製作の映画)

4.9

林遣都さんの儚げな雰囲気が繊細で大人達、同輩たちの中で迷い悩む少年というキャラクターにぴったりハマっていて、これは彼にしかできなかった役なのだろうと感じた。
キャッチャーの山田健太さんのクシャッとした
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