MasakiTaninoさんの映画レビュー・感想・評価

MasakiTanino

MasakiTanino

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.2

長編デビュー作でコレとは畏れいる。
ノーラン作品の代名詞となる"あの仕掛け"が既に使われているのも驚きだ。

ラストの裏切り方が爽快感すら覚えて気持ちのいい作品。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

トリニティ実験の成功を見ながら、一つの仕事を成し遂げた歓喜を理解しつつも、どうしようもない悲しみが胸を支配して涙が溢れた。
日本人であるが故か、それとも現代を知る全ての人がそう感じるのか。

クリスト
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変な家(2024年製作の映画)

3.5

割と淡々と進む書籍版にホラー風味をアレンジ。間取りミステリーに民俗学ミステリーが合わさった作品に仕上がっている。
書籍や漫画を読んだファンにおすすめしたい。

セッション(2014年製作の映画)

5.0

全ては至高の音楽のために。
ラストシーンは、観てはならない何かをみたような気にさせられる。

その高みには人として欠落していく事でしか達せないのか。2人の芸術家の目がぶつかった時の衝撃は決して忘れない
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

2.8

良くも悪くもSEEDってこう言う作品、と割り切りが大事。難しいことは考えず、バンク無しで構成されたバトルシーンを楽しもう。
友達との喧嘩に容赦なくCQCを繰り出すアスラン最高。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

シン・ゴジラとは違うゴジラ像、濃厚な人間ドラマを描いた本作は間違いなく傑作。
まさかゴジラで泣くことになるとは思わなかった。

明確に人を認識して襲ってくるゴジラというのは、今までありそうで実はなかっ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

仮面ライダーファンによる、仮面ライダーファンのための映画。
普通に観ても面白いが、随所に散りばめられたオマージュネタを楽しむには原作ドラマを追っておく必要がある。

浜辺美波さんが可愛い。
仲村トオル
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

名作少年漫画の映像化というより、名作バスケアニメの誕生という感じ。
宮城リョータがこんなにもカッコよくなるなんて!

試合観戦の興奮と臨場感、それらを損なわないアニメ演出。疾走観戦。
ラスト数十秒間の
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

中年を迎えると過去の重さややり切れなさに苦い思いをする事があるが、過去に向き合いつつも、今を見て、目の前のことにただ直向きであれば良いのかもしれない。
そんな風に思わせてくれる作品。

爽快なドッグフ
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.5

安彦良和さんが監督したガンダム!
アムロをはじめ少年少女の視点から描かれる戦時中の一コマという側面が強くなっており、子供でも楽しめる作品になっている。

良い意味で説明が少ない作品なのでテンポよく鑑賞
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空白(2021年製作の映画)

3.8

娘を失った空白を、行き場のない怒りで埋める父親。
娘を失った空白を、娘の罪を負うことで埋めようとする母親。
二人が対面するシーンは短いが、父親が発散する激しさ見てきた後だからこそ、押し堪える悲しみの大
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

シン・ゴジラのような早台詞で身構えるかもしれないが、まぁ気にせず。
頭を空っぽにして、超特撮ヲタと名特撮監督のタッグを楽しんで欲しい。

スペシウム光線が一閃された瞬間にガッツポーズ。
さすが樋口真嗣
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

犯罪加害者と被害者が再会した話、程度のあらすじを読んでたので、良い意味で期待を裏切られる。
終盤、文の告白シーンでは、序盤から感じた違和感が解消され、謎解きサスペンスにも似た高揚感と共に、文の抱えてき
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ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(2004年製作の映画)

3.7

コンプリート版が配信されたので久しぶりに視聴。
追加シーンが多く、2006年版よりストーリーやクラウドの心理の移り変わりがわかりやすくなった。

FF7Rが出た後なのでキャラクターの質感などに若干の古
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ブラック・ダリア(2006年製作の映画)

3.0

ジェイムズ・エルロイの原点とも言えるブラックダリア事件と、事件を基に執筆した原作の映画化。
L.A.コンフィデンシャルでジェイムズ・エルロイに魅せられ、期待度高く劇場に行ったのを覚えている。

エルロ
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007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)

3.1

東西冷戦末期に製作されてる以上、やはり敵はソ連、KGB!ソ連のアフガン侵攻最中だけに、ムジャヒディンとの共闘が描かれたり、冷戦中のエンタメ史料として価値を持つんじゃなかろうか。

この頃のヒロイン像っ
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007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

3.3

女性に気を取られて常に敵の後手に回り、本作のジェームズはあまりカッコよくない。アクションも少なめで、ボンド像が固まって行く過程と言えるのかな。
それにしても、ボンドガールの名前は呼びづらいわ!笑

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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

3.4

1960年代のイスタンブール、紛争前のユーゴスラヴィア、オリエント急行、ヴェネツィア。
50年以上前なのに街並みに古さを感じないのは興味深い。

ギミック満載のブリーフケースにワクワクしちゃう。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

Daniel Craigが演じたJames Bondに乾杯。

内容に批判的な事は幾らでも言える作品し、シリーズファンとして消化し切れない事もいくつかあるんだけど、それも素晴らしいDaniel=Jam
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.1

原点にして至高。
そしてマテバへのこだわりは捨てられない。

攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D(2011年製作の映画)

3.6

Netflix版が制作されているが、S.A.C.シリーズは本作品で完結したと言っていい。テレビシリーズ2nd GIGまでを見たほうが、描写や人間関係がわかりやすいだろう。
シリーズファンとして成長した
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.6

日本のヤクザモノは須くこの作品の影響下にあるんだろう。裏切り合いの渡世で、仁義を貫く主人公がカッコいい。

冒頭、日本の終戦直後を描いたシーンは、戦後70年以上たった今ではなかなか描けない生々しさがあ
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

英国にボンドがあれば、米国にハントあり。何も考えず楽しめるアクション映画…本来なら。

シンジゲートの正体は英国由来。CIAも味方ではないなど、通常気にしないシナリオも、アリババが出資している事とRo
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

No Time to Dieの公開前に、ダニエル・クレイグ出演作を視聴。

きっとこう言う展開なんだろうな、が少しずつ裏切られる気持ちの良いミステリー。
ドロドロしそうな人間関係もコミカルに処理されて
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美しい星(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

三島由紀夫の原作が明確なSFであったようだが、本作はある種のサイコミステリーとも取れる。
突拍子もない展開に見えるが、後半になるにつれピュアで不器用な家族が悪人たちに翻弄されている物語とわかってくるの
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