オーウェン・ウィルソンというだけで観たけれど、安心して笑えてワクワクもした作品。青春を通り過ぎた今だからこそ楽しめるのかも。
人のために動いている振りして、みんな利己的。広告業、野次馬、虚栄心、皮肉全開で描きながら、芯のある奥さんが良心として作品の中に立って、そして揺らいでいる。
個々の役者は印象に残るのだけど、作品全体の停滞感が…。コメディ調のせいか、物語の節目にある出来事が大したことないものに思えて、作られた話を見せられている感じ。
激戦地における常に何かが起こりそうなヒリヒリ感。兵士達の疲弊。短い時間に詰まっている。
まるで自分は世界から独立して、達観しているように振舞って、心の拠り所をどこにも見つけられないあの頃。