怡然じらくさんの映画レビュー・感想・評価

怡然じらく

怡然じらく

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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.5

なんか…そもそも論ではあるが、こんな映画を創れて、切実に味わうことができる「人間」が、生き物として異質で気持ち悪い。
本来、人生って空気のようなもののはず。存在はするけれど、その意義については考えるこ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

変わらない日常の中に微かな変化を見つけ、自分の世界を彩る主人公。
ガラケーを持ち、家にはテレビもパソコンもなく、棚はカセットと文庫本でぱんぱん。
彼は彼を喜ばせるものを、自分で見つけている。

現代人
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.6

主人公の大泉洋への不器用すぎる一途さが愛しい。
前半はその描写が多く楽しめた。
ただ、「愛なのに」の河合優実みたいにずっと分かりやすく一途ならよかったけど、後半は陸上が大きく絡んできて恋愛面がちょっと
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

まーじでめちゃくちゃ楽しい。
怖すぎて楽しい。
ずっと口あきっぱ。

ジェットコースターみたいに、クサくてゆるめの人間ドラマがフリとなっている。
ゴジラが出てくると瞬く間に恐怖と疾走感に包まれて快感。
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公の可愛さがキャラで隠しきれてない。かわいい。

トントン話が進んでいく。
現実味はあんまりない。
映画手伝ってくれる人なんてなかなか集められないだろうに、この作品の中ではみんなチョロい笑
タイム
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

初めは子どもがちょっと辛気臭いというか暗い印象だったけど、物語が進むにつれてシンイチに父親像を重ねていき笑顔が増えていく。それに比例して2人の関係性はより未来が見えなくなっていき、どん詰まり感が増して>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.2

大阪と京都が悪役すぎる。
蔑まれても抵抗せずに飲み込んじゃうのが、滋賀人のおっとりしたイメージ通りで良かった。
滋賀の不憫さに奈良が笑うのと、その後の杏の演説が最高。
期待を超えてくるわけではないけど
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

人と人の心のふれあいに、性別や名前なんて必要ない。
そんなものつけるから、型に無理やりはめたり、またはそこから溢れて苦しんだりする。
さまざまな形の愛に1つずつ名前をつけて列挙していくのには限界がある
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共謀家族(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

世界一かっこいいパパだわ…
あと人望がありすぎる。

あらすじは、容疑者Xの献身の石神ポジションが父親になった感じ。
警察の注意をあらぬ方向に向けるというトリックと、最後の結末も似ている。
ただ、取調
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

怒りが主人公を、そして周りを焼き尽くしていく。
みんなすぐに行動に移したり態度に出すのでなおさら火が燃え広がっていく。
19歳動物園女と広告店受付嬢、主人公の友達がその世界からちょっとはみ出ていて、癒
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

自然体で等身大の主人公ふたりと、周りのキャラの濃さが絶妙。主人公たちは「普通」に振舞っていて特徴がさほど無いのに対して、友人たちはみんな個性があって、保健室の先生やパイセンもキャラ濃い。そこに、2人が>>続きを読む

殺されたミンジュ(2014年製作の映画)

2.0

不快。
食後のシャーベットのように、サッパリとした日本の純青春恋愛映画をみて目と耳を洗いたい。

登場人物が全員うじうじジメジメしててイライラする。
信念などない烏合の一般人が、上手くいかない現実の腹
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モールス(2010年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

彼女を本当の意味で知ってしまったら、もう抜け出すことは出来ないんだろうな…というアビーの儚さと魅惑のある表情。
オーウェンの中性的な美しさも相まって、子供だけで物語のほとんどが展開されているとは思えな
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白いけど、個人的にはそんなにハマらなかった。
チョン・ウソンはじめ、男性に全く魅力的なキャラがおらず前半はイマイチ集中できず。
チョン・ドヨンが登場してから全体がしまって、ストーリーも時系列のピース
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#マンホール(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

開始1時間あたりから、主人公への見方がガラッと変わる。ヒトコワホラー。
現状にパニックになるのは凄くわかるんだけど、あまりにも感情むき出しですぐ物に当たるので、パワハラかDVで嫌われてて会社ぐるみでハ
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ウォーリー(2008年製作の映画)

4.2

ウォーリーの挙動すべてが愛しすぎる。
驚いた時の「ワオ」と「ギャー!」がほんと尊い。
奥手で不器用でちょっと抜けてて、でも絶対ヘコタレない一途さ。抱きしめたい。

そしてイヴが頼れる姉御。
任務一筋
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.7

孤独な2人が出会い、人を食べて、求め合い、旅をする。

「正欲」や「流浪の月」など、自分の最も深く秘めた部分をお互いに分かち合っている絆は強くて美しい。

生まれ持った性質に罪はないが、人間である以上
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

機長が感染して飛行機がグルグル回転するところ、迫力ありすぎてずっと口があんぐりだった。
乗務員の長みたいな女の人、最後まで理性を失ってなくてかっこよかったなぁ
もっとバッタバタと人が死んでいくと思った
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ドアロック(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

単独行動が過ぎる主人公と常に上から目線な警察へのイライラを、出来すぎた女友達が緩和してくれる。

クローゼットとかベッド下とか普段まじまじと見ないとこって、自分のコントロール外にあるから覗く時ちょっと
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早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

3.9

傷ついた子供は早く大人になる。
でも心は追いついていなくて、
現実から逃げ出す力もない。

14歳という小さな体の中に、
妹を守らなければという使命感と、
恋に不慣れな初々しさ、
母を求める子供らしさ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

人との「すれ違い」ってこういうことだよね、と腑に落ちた。
お互い悪気はなく、自分の価値観に沿って生きているだけ。
彼らは出会いのきっかけである趣味がぴったり一致しすぎて、まるでお互いの価値観までがかっ
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正欲(2023年製作の映画)

-

2時間ずっと泣いていた。
画面を見ながら自分を重ねて。
自分の異常に気づいた小学生の時からずっとずっと閉ざしてきた扉が開かれて、内側からすべてが溢れ出した。
一生ひとりで生きていくなんて決めておきなが
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バレリーナ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画では情け容赦なく人が死んでいく。
よくある「早く殺せよw」みたいな時間はほとんどない。
ただ、主人公としてもここまで痛めつけたことはないからか、痛そうな表情をしたり手が震えたりと人間らしさが垣
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ガール・コップス(2019年製作の映画)

3.3

ドラマの1エピソード的な軽さで映画というには物足りなさが否めない。

コメディとシリアスが混ざるとどうしても感情を見失ってしまう。特にこの作品はコメディ強めなので、途中から彼女たちが何故こんなに奮闘し
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

-

後半のショートにした森川葵がかわいい。

少しでもストーリーやキャラに共感ポイントがあれば、ムカついたり楽しんだりできるのか。

相手の男に不思議とクズさを感じながら観ていたけど、「成れの果て」の役と
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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公たちが壁をぬけた外の世界を冒険し、自分たちが倒すべき敵を明らかにするまでの物語。

映像の疾走感とBGMの壮大さが合わさってテンションはMAXに。迫力満点のゾンビとの鬼ごっこに始まり、中盤から終
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メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家でちっさい画面で観てもめちゃくちゃ面白かったけど、映画館で体験したら恐怖も疾走感も倍どころじゃないだろうなという迫力

まずキャラがとてもわかりやすい。
メインのキャラ造形がみんな特徴的(名前は覚え
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ご近所づきあいの究極版。
結末はまさにといった感じ。
お爺さんは最高に不器用で、思いやりがあり、人間らしい。

ただ初期の段階で隣人がなぜお爺さんにあそこまで肩入れするのか、ちょっと理解が追いつかなか
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.7

ずっと口角が上がりっぱなし。
人間の人間らしい幸せがたっぷりと詰まってる。
こんな同棲生活は夢のまた夢だとは思うけど、日常のふとした温かさに目を向けさせてくれる作品。

ケンジからの一方的な愛のようで
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.0

美人に踏みつけられたいみたいな欲望の延長線上に、主人公のような性癖はギリ有り得そうだし日常に紛れていそう。
ただ確固たる信念を持ってここまで真面目に遂行されると、ちょっとホラーでコメディ。
その割には
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.8

大人っぽいミステリアスな広瀬すずが楽しめていい。
感想がそれしか出てこない

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

登場人物それぞれの癖がピックアップされまくるので胸糞シーンが続くけど、最終的に田母神とゆりは「別次元」に堕ちなかった(堕ちたけけど戻ってきた?)という意味で、バッドエンドでは無いと思う。

村上とかお
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