myncoさんの映画レビュー・感想・評価

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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.8

コメディ要素ありのパニック映画。
イエローサブマリン。アルマゲドン的展開もあり、家族愛あり、韓国の住宅事情が垣間見れた感。

ビニールハウス(2022年製作の映画)

4.3

これが長編映画初監督作品とは恐ろしいくらいうまい。
ひとつ選択を間違えてから連鎖する不幸。これでもかっていうくらい続く救いようのなさ。見る側が反応するちょっと前に次の展開があるような、ものすごいテンポ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

観てからすっかり気分が暗くなっている
そして観て良かったとも思っている
まだぜんぜん考えの整理ができない
作ったひととそれをどう使うかを決めるひとは別でも、結局は人がすることなんだ。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

えげつない法廷劇。
証拠がなくて真実がわからなくても心を決めなくてはいけないときがある。自分がなにを信じるか…

検事の追い詰めかたも、法廷で修羅場な夫婦喧嘩の録音を聞かされるのもほんとにエグい。
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.9

この作品はミニシアターで観たいと思っていた

映画を観るひと、映画を撮るひと、映画に携わるひと。映画への愛と情熱だけじゃなく、映画を愛するひとへの愛もあった。
若松監督の仕事のしかたはパワハラだろうと
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.4

深田監督作品をすべて観ているわけではないけれど、人がもつ狂気や残酷さ、露骨な表現ではないのにずっとぬめっとしたようなエロさがあるのはこの作品にも感じた部分。
そこがとても好きだ。
表面上は歩み寄ろうと
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

わたしの好きな俳優ばかり出ていて至福。なので事前にハードル高くしすぎちゃってたかな。
仲野太賀親子が同じ作品に出ているのを観れて胸熱!
全体的に社会への皮肉を感じつつ、家族について考える、そんな作品で
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階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)

3.8

どうにもリアルな会話劇。
なんでも会話にすれば良いってもんでもない。
先輩がどうしようもないくらいなにも決めない責任もとらないスタンスなんだけど、それをどこまでも貫く芯の強さ。見習いたい。
わたしもア
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

4.1

わが家族もどこかこんな距離感だったりするな

「人から正しいと認めてもらうこと」に存在意義を感じるというのに人への配慮が皆無なの、ほんとに「正しいってなに?」という返ししかなかった。彼女の、家族それぞ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

マッドマックス×ランボーにジョンウィックの要素を少し混ぜたような映画。
不死身と知ってるけどさすがにこれは…
生きてるー!の繰り返し。
ラストのターンで「皆殺し」だもん爆上がりよ。

ラストようやくコ
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

3.8

きのこ。菌類のはなしをふむふむ聞いていて眠たくなっちゃったけど途中からマジックマッシュルームの話とか空気感変わっておもしろかった

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

4.4

邦題からして最高。
ベッド燃やしたり荷物捨てたり鬼電したり電話機窓から投げ捨てたりテロリストとメイクラブしたり特製ガスパチョでグッナイ。
ずっとぶっ飛んでて面白すぎた。
ぶっ飛んでるしめんどくさいんだ
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フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

4.7

違国日記で槙生さんが「あなたが誰かを好きになってもならなくても、それは罪ではないという話」と紹介していて絶対観ようと思っていた。

大切な人との別れ、DV、黒人差別、KKK…とか重苦しい問題を抱えてい
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.6

映画館で4K観れなかったのが悔しい。

男性からの抑圧や暴力、性的な対象と見られ抑えこまれてもそれを受け入れるしかない毎日。いまの時代は少しマシになった?
DVも詐欺師もレイプ犯もテルマが引き寄せちゃ
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

4.5

ラストに向けての伊勢谷さんと若葉さんふたりの空気感が心地よかった。
将来いろんな気持ちの落ち着けどころを得るのにこういう方法が出てきたりするのかな、と思ったりもした。
話のなかで明確にならないことが多
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

時間の都合で初のScreen Xで鑑賞。圧巻な映像と音響の迫力で3時間没頭させてもらえたのは贅沢な映画体験だった。

資源のある国が狙われたり戦争が起こることは今の世の中でもあることだなと思いながら観
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.2

ホラーかなと思ったらブラックコメディだった。めちゃおもしろかった。
人肉食べたら人齧るようになるんだな…

お肉への愛がすごい
ストレスのない肉がおいしい
神戸ヴィーガン最高
Vパワー!!

ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.7

ドラマ好きで観ていたのでよかった。
主題歌聴くとあの頃に気持ちが戻るようだったよ不思議。

世の中はどんどん変わっていくし成熟しようと思ってもムリだったりするしそもそもそんな気すら起こらなかったりする
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i ai(2022年製作の映画)

3.7

大好きな写真家である佐内正史さんの撮影を堪能できて至福だった。やっぱり切り取りたくなるショットの数々。

マヒトの世界観や俳優陣の演技や表現は響くものがありました

WILL(2024年製作の映画)

-

とにかく命について生きることについて考えさせられる作品だった。
狩猟してその場で内蔵抉り出すシーンを観るたび「命を奪って生かされている」実感がわいた。
服部文祥さんの話がとても深くてためになった。
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

なぜこれを映画館で観なかったの自分…

音楽がもつ根っこを観たように思う。ひとに届くと感情も身体も揺れる。
自分が信じた道を少しも疑わずに進む力強さは少年マンガらしく熱量の多さには感服するしかなかった

熱のあとに(2023年製作の映画)

3.6

だれかの愛はそのひとのものだから否定することはできない。
いくら傲慢すぎる愛であっても。
愛はひとを壊すものでもあるんだなと思って観てた。

橋本愛さんの狂気だけでなく仲野太賀氏の狂気にも痺れたよ。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.3

ケイレブは美しくて悲しくてとにかく素晴らしかった。そしてなにより犬よ。ジョン・ウィックに出ても大活躍できそうなくらい愛だし強いしみんなかわいい。

ダークヒーローでもジョーカーでもなくラストはまるでフ
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

ネコT着てるポール・ダノ観たさで投資の知識も疎いのに観たのだけどこれがなかなか良かった。(事前に空売りの仕組みは予習した)
資本主義システムの醜悪さを感じつつ、資力の弱い個人投資家でも団結して立ち向か
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

暗闇と灯りや音を物語にうまく絡ませていた
見えないふりをすること
見ないようにすること
盲目かどうかなんて関係なく考えさせられるストーリーの持っていきかたが凄まじかった

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.4

悪魔憑依系映画で十分怖かった。
祈りだけで悪魔祓するのも、憑依と疾患をきちんと分析するのも新しいホラーってかんじで面白かった。
ラッセル・クロウの安定感がハンパなくって続編あればぜひ観たいと期待。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

ミッドサマーより笑えた。
忖度や理性や偽善みたいなの関係なく人のどこかにあるブラックな感情そのものを見せられてるようなホラー。ある意味めちゃ正直な人なのかなアリアスター監督。
ホアキンフェニックスが安
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

たいせつに考えたくなる映画だった。
いまだに毎日考えている。
だれかのことを理解しようとすること、その上でだれかのことをどうにかしてあげよう、じゃない、人との距離感。言葉の数々を含め、とても丁寧に描い
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

とても重厚な長い映画だった(寝ずに観れた)
忘れてしまう記憶、いつまでも忘れられない記憶。映画に「奇跡」があるのだろう、とラストのあの力強いまなざしから感じえずにいられなかった。
ビクトリ・エリセ監督
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.5

人付き合いが苦手すぎるケイト・ブランシェットが素晴らしすぎた。
娘と車で「Time After Time」を歌うシスターフッド感。それだけでなく誤解や嫉妬や嫌悪があるママ友(隣人)とのシスターフッドの
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.2

短いからと思って観たけど眼と脳の限界に近かった。画面分割にも慣れないままぴっかぴかして終わった。さすがギャスパー・ノエ監督。これ2時間だったらと考えるとめちゃ恐怖。

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

それぞれ何かしらの傷を抱えて、大切な人やなにかを失って、それでも生きていかなくてはいけなくって。
どんなに孤独であっても、だれかと関わって生きていくのだということ。
だれかと食べるご飯はおいしいという
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

まさに「沸騰」してた。
観るほうもエネルギーが要る。

料理を作るのも、お酒をつくるのも、サービス(接客)するのも、食べるのもみんな人なんだよね…いろいろ抱えてるよね
飲食店の光も闇も観た気持ち。

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

だれでも何かしらの傷を抱えているなかで、だれかを救いたい救おうとするのはとても傲慢なのではないかと思ってしまうのだけど。
それでも「気付かなきゃいけなかった」と思う気持ちが痛いほど理解できる。

「君
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.7

「枯れ葉」のデートムービーとして使われていたこちら。ゴダールの「はなればなれに」を引用してて、まだ観てなかったと深く後悔したので鑑賞。
初デートでこの映画のセレクトいいな。次はどんな映画セレクトしてく
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