ユーヤさんの映画レビュー・感想・評価

ユーヤ

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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

4.7

手法と主題が非常に密接に結び付いていて、映画として表現する事の意義を感じます。

〝俯瞰では戦争なんて見えやしない〟

〝後から、恐怖が襲ってくる〟

PTSDに人生を蝕まれながらも、何故メリーは戦場
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.6

残念ながら、この事実を広く知らしめなければならない必要性が、未だこの世界には在り続ける。
馬鹿正直にでも、貫くべき正義。この映画自体が体現している。
作劇面でクレバーじゃない部分もあったけど、直球勝負
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

5.0

クリスチャン・ベールがカッコ良すぎる。
中盤まで、何度中指を突き立てた事か。終盤、何度拳を突き上げた事か。
信頼出来る男、〝ケン・マイルズ〟。
そして信じた男〝シェルビー〟。
最高のバディーでした。

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

5.0

映画として上質。
実話ベースモノとして上質。
芸術として上質。

涙と後悔。

信念と決意。

人々の〝願い〟が、切ない。
切なくならなければいけない〝この世界〟が最悪なのだ。

今さら言えない小さな秘密(2018年製作の映画)

5.0

粋!
全てにおいて粋だなぁーーー!
素晴らしい映画でした!
上手いし品が良いし過不足無いし巧妙だし、何よりオッッッシャレ!
〝粋な小品〟とは正にこの事!

ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

5.0

最強のシリーズ。
シリーズ通して、こんなに全作品満点なのは、自分史上他に無いかも知れない。
「ドラゴンに関するイデオロギー」の話は過去二作で充分に議論されていたので、意思決定が非常にスマートで見易かっ
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グーニーズ(1985年製作の映画)

4.3

名作ですね。
序盤は「オイオイ…」ってくらいイタイ厨二どものドタバタなんですが、ちゃんとストーリーに必要な要素を積み上げてる。舞台設定、主人公達の動機、キャラ立ち。
唯一、最初の脱獄シークエンスは感情
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

5.0

舐めてました。邦題の安直さから、これほどまでの作品だとは思わなかった。
冒頭は「このジジイぜってぇ好きになれねぇ…」と暗澹たる思いでした…。
が!
ジジイの人生が紐解かれ、人となりが解るにつれて、「な
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.2

〝残念ながら〟ep.6以降では一番面白かったです。
突っ込み所としては「ウィテカー諦め早ぇ!」「父、結構大罪!」「評議会短慮!」「帝国セキュリティ激甘!」「帝国のデータCD−ROMか?!」「そんな所に
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

5.0

人生最高の一作。
楽し過ぎて泣きました。
多分この後、生きてる限り何度でも繰り返し観る映画だと思います。

黒人も白人も関係なく、ただただ音楽の力で全てを〝もってく〟という、思い切りの良い作劇。
たく
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第三の男(1949年製作の映画)

4.5

良くも悪くも「映画の教科書」的な一作。
序盤のストーリーテリングの手際…光と影の使い方…典型的三幕構成…同一ロケ地の有効な使い方…観客の期待をコントロールする術…キャラ立ち…
後世の映画に受け継がれて
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リンカーン(2012年製作の映画)

4.9

151分が長くない。
流石スピルバーグ。
レイシズムに意見のある人なら誰もが知る実話を、見事な語り口で伝記映画にしてみせた。
そういったオピニオンに疎い日本人である僕だって、結末は知っている。
けども
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ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男(2016年製作の映画)

4.8

観なければいけない映画である事は確か。

戦争の内情が視覚的に判り辛かったのが珠に傷。テキストでの説明をもっと減らす事は出来たのではないかと思う。

だが、編集をはじめとした語り口が不味い訳ではなく。
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.7

序盤はイタくて観てらんない!
しかし、中盤の〝あるポイント〟から、そのイタさが域値を超えて、ぶっ飛んだダメさに昇華する。そこからはただただ痛快で、ニヤニヤが止まらない。
そして終盤の〝ユナイト感〟がま
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王様のためのホログラム(2016年製作の映画)

2.4

微妙。
仕事の面は偶然性で、人生の面は恋愛で、そうやって色々が解決してしまったのが、かなりモヤモヤする。
あのイチャイチャ要らない。浅い。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.5

新時代アクションの見本市。
物語のウマミは極めて薄いが、アクションシーンに於けるアイディアの豊富さには脱帽。
ニューヨーカーズ、次回作での爆発に期待。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.8

レッドフォード、イイ男が過ぎる。
渋くてキュートでダメでカッケー。
これは老境のレッドフォードを堪能する為の映画です。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011年製作の映画)

3.2

せっかくインドへ行ったのに、マインドをひっくり返されたのは主要登場人物の中で二人のみ。それ以外は根本的に変わらず、数歩進んだだけ。ちょっと物足りなかった。

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

4.2

流石ガイ・リッチー。深く考えずに楽しむ映画として非常に優れている。
ホームズ、ワトソン、モリアーティが全能なのは〝そういうもん〟なのだ。「すげー」「かっけー」と思って堪能すりゃイイのだ。
設定、キャラ
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.9

痛烈に胸を打たれ、そして面白かった。
面白いという言葉は相応しくないかも知れませんが…
内容としてはマジで痛い。
映画としてはマジでウマイ。
全ての要素が絶妙にコントロールされ尽くしているし、そしてそ
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フレンチ・ラン(2015年製作の映画)

4.0

全っ然特筆すべきところはないけど、普通によく出来たアクション映画。
物語は程良くケレン味を持ちながらも大きな破綻は無く、ウェルメイドな運び。
主人公達が強過ぎないのも美点。
しかしながら、傑作と言えな
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マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

4.8

最高!めちゃくちゃ楽しい!
みんな善人、って作品、好きなんです。
だってみんな一生懸命生きてるんです。
愛し合う同士でも、競い合う相手になれば妬ましい…。その辺りの難しいラインを〝甘くなり過ぎず〟表現
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

5.0

猫好きには堪らん。
ただ、薬物依存の描写がかなりリアルで、『やめられないヤツは弱いヤツだ』という様な偏見に、一石投じられたなら幸い。本当は彼らも被害者なのだ。
ストーリーテリング上重要なのは、主人公ジ
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ベイマックス(2014年製作の映画)

4.9

アツいし優しいしめっちゃ好き。
成長や勝利にちゃんとロジックがあるのも美点。
惜しむらくはチームプレー中に仲間同士名前を呼び合わないところ。そう思っちゃうのは、あのチーム全員が好きだからこそ、ですが。

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.5

プロットだけ読んだら本当につまらない作品になってしまいそうなのに、見事な演出と演技で〝もってかれる〟素晴らしい映画でした。

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

眼差し一発で誠実な人間だと分かる主人公「カーリド」。なんかもう色々訳わからん所あるけど、こいつには問答無用で幸せになって欲しい。

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.7

初めて、こういう映画を演じてみたいと思った。
説明くさい台詞は多かったが、主人公たちの性格上アリな仕掛けがされていたので、嫌な感じは殆ど受けなかった。
日本版『雨の日は会えない、晴れた日は想う』(原題
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