nakaさんの映画レビュー・感想・評価

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みんなのいえ(2001年製作の映画)

3.5

マイホーム建築にまつわるドタバタコメディ。妻の父親の頑固な大工棟梁と、妻の後輩のインテリアデザイナーが互いに理想をぶつけて対立。それを仲介する夫の関係性が面白い。
ただし、コメディ色弱め。中盤からちょ
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「イースタン・プロミス」からの流れで鑑賞。平和な日常を過ごす家族が怪しい男たちの登場により恐怖にさらされるサスペンス。食堂店主が優しい父親から狂気のマフィアへと切り替わる緊張感。そして家族愛の描写が良>>続きを読む

手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

小さな田舎町に駅を作ろうとする高校生の実話ベースの人間ドラマ。家族の問題を描きつつ、素朴な恋愛、天才少年の成長、美しい風景を描く笑いあり涙ありのファンタジー。珍しい設定と意外な展開が良い佳作。韓国映画>>続きを読む

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.7

高評価なので久しぶりに再鑑賞。福山カッコいい。トリックはなるほどと感心。最後まで飽きずに観れて、それなりによくできている。
ただし、ツッコミどころは多い。動機が弱くて犯行の説得力に欠ける。やっぱり美人
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.5

一作目同様の登場人物で映像の挿入があるので、前作が好きなら楽しめる作品。東欧からの出稼ぎ移民の配役はこの時代らしくて良い。
しかし、クズの若者には未来があるが、クズ中年は悲惨なので観ていて辛い。後半、
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運び屋(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

麻薬運び屋となった孤独な老人を描く、実話ベースのほのぼの犯罪サスペンス。イーストウッド監督の安定した演出と頑固爺さんの演技はお見事。家族と時間の大切さは伝わる。
ただし、ラストの主人公のカッコ良い終わ
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.8

サスペンスなのにコメディ。伏線の張り方と回収、二度三度のどんでん返し。豪華な役者陣に人物の心理描写も素晴らしい傑作。
ただし、内田監督なので期待しすぎてしまってスコアは辛め。騙すために脚本を凝り過ぎた
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.8

ロンドンを舞台に、ロシアン・マフィアと助産婦を取り巻くサスペンス。役者が全員素晴らしい。特に、ヴィゴ・モーテンセンが渋くてカッコ良い。サウナの死闘シーンが良い。グロ描写も許容範囲。続きが気になる。
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.3

過去の悲劇を抱えている孤独な男性が、甥の面倒を看ることになる人間ドラマ。辛い過去を「乗り越えられない」と素直に言える主人公は素晴らしい。ただし、自分の責任で犯した過ちなのに、他人に迷惑をかけるのは全く>>続きを読む

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

サッチャー政権批判の作品という前知識で鑑賞。主人公は労働者階級でファシズム批判しているが、アナーキーマークっぽいロゴなのは無政府主義者なのか。テロ容認とも解釈できるような。セリフが哲学的というか難解。>>続きを読む

日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人(2020年製作の映画)

-

昔はよくマスコミで取り上げられていた中国残留孤児の最近の状況と、フィリピン残留日本人の現在の無国籍状態の問題を取り上げたドキュメンタリー。国家に対する帰属意識の大切さを実感。国籍選択の理由に経済的な動>>続きを読む

妻への家路(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

文化大革命の犠牲となった家族のその後を描いた人間ドラマ。歴史に翻弄される切なさと、さらに記憶障害という病の辛さ。誰も悪くないけど、社会と政治と運が悪い。久しぶりに見たコン・リーの老け役が印象的だが、夫>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

3.9

生放送ラジオドラマの裏側を描くドタバタコメディ。豪華で個性的な登場人物と、会話劇が秀逸な劇作家らしい脚本。生放送という緊張感とスタジオという閉鎖空間の設定が良い。
ただし、映画らしい派手さや贅沢感には
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シティ・オブ・ジョイ(1992年製作の映画)

3.7

インドのカルカッタ(現コルカタ)を舞台とした、アメリカ人医師とインド人家族を中心とした人間ドラマ。スラム街の混沌、雑踏、生活臭をリアルに描こうとする熱量は伝わる。悪に立ち向かう姿と成長する過程は良い。>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

すごく久しぶりに鑑賞。ヘロイン中毒の若者たちの日々を描くスコットランドの青春ドラマ。公開当時に観た時は、クズ人間ばかりで共感はないものの、幻覚シーンの描写、軽快なブリットポップ、テンポの良い演出等、全>>続きを読む

チャンス商会 初恋を探して(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

前半は、頑固じいさんと花屋のおばあさんの恋愛話。違和感だらけのドタバタコメディだと思っていたら、後半、その違和感が伏線となり見事に回収。家族、周囲の人たちの温かさと老いることの現実、認知症の悲しさが胸>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

前作が良かったので鑑賞。衝撃のネタバレの続編の割には、後半からの意外な展開があって楽しめた。
ただし、主人公は明らかに老けて子供に見えない。サイコ同士の争いなので同情できない。療養所入所前を観せてほし
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.6

高評価だったので久しぶりに再鑑賞。1960年代後半、アメリカに実在した天才詐欺師とFBI捜査官の逃走劇。エンタメ作として楽しめながら、見た目や肩書で判断する人間の愚かさと子どもの家庭環境の大切さを実感>>続きを読む

still dark(2019年製作の映画)

3.1

登場人物、みんな良い人で温かくなれる作品。障害者を特別扱いせずに接するのは理想的。
ただし、同じ条件下で働くことが困難であれば、何らかの環境調整や配慮は必要ではないだろうか。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

2009年の航空機ハドソン川不時着水事故をイーストウッド監督が映画化。原題は機長の愛称「Sully」。メインは事故そのものではなく、機長自身。トム・ハンクス演じる主人公の「アメリカの良心」らしい人間性>>続きを読む

ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

3.8

久しぶりの三谷作品。高評価なので再鑑賞。設定と前半はめちゃくちゃ面白い。佐藤浩一はじめ豪華な役者陣、演劇っぽさと映画愛も見所。
後半から失速。特にラストが残念。

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

すごく久しぶりに再鑑賞。1984年イギリスの炭鉱町でバレエダンサーを目指す少年の話。労働者階級の悲哀と少年のサクセスストーリーかと思いきや、実は親子愛、家族愛の人間ドラマ。中流階級との対比、性差別、ス>>続きを読む

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ロス暴動後の荒廃した高校が舞台。熱心な新米教師と問題を抱えた生徒たちとの人間ドラマ。「書くこと」の大切さは響く。
どこまで実話なのかわからないが、不良生徒が教師を信頼していく経緯とクラスが一致団結して
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

自由黒人が拉致されて南部に売られる奴隷制度の話。アカデミー作品賞。黒人奴隷の歴史を知るには良い作品。
昔の「ルーツ」や「アミスタッド」よりも衝撃度は下がる。実話に基づいているので淡々とした地味な演出。
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

朝鮮戦争時代の捕虜収容所を舞台としたタップダンスを通した人間ドラマ。韓国だからこそ描ける珍しい設定、個性的な登場人物、政治に翻弄される一般人、緩急と対比が優れた演出。イデオロギー、人種・性差別、家族愛>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.3

25年間の軟禁から解放された青年の話。家族や周りの人がとても良い人ばかりで心温かくなる作品。
しかし、好きなことだけやって生きていけるのは天才と未成年だけ。大人になるにつれて社会に適応していくことを学
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ブラス!(1996年製作の映画)

3.4

すごく久しぶりの再鑑賞。イギリスの炭鉱町が舞台の労働者階級の話だが、思っていたよりもブラスバンドのサクセスストーリー要素が強かった。
日々の家庭生活よりも、男の友情、伝統やプライドにこだわるところが感
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.3

カトリックの性的虐待事件の真相というより、記者たちの正義感と地道な取材を描写した社会派ドラマ。タブーに挑むジャーナリズム精神と、風化させないために実話を取り上げた製作者には敬意。ただし、ストーリーは淡>>続きを読む

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.2

マーガレット・サッチャーのことを知りたくて鑑賞。政治家としての描写を期待して観たら、認知症の病状と妻や母としての素顔が知れる内容。メリル・ストリープの演技はさすが。
イギリス製作だから、政治面は賛否あ
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

4.1

公開直後に観て、イギリス労働者階級の映画にハマったきっかけの作品。失業問題をベースに、中年オヤジの悲哀と奮闘と友情、父親と息子の親子愛、単純でバカな男と元気な女性を描くコメディ。ストリッパーになるとい>>続きを読む

ヒア アフター(2010年製作の映画)

3.3

「グラン・トリノ」「チェンジリング」「インビクタス」の次作として、現実的で重い内容を期待して観たら残念な作品。死後という未知の世界はリアリティに欠けて共感しにくい。原題のカタカナ表記では意味がわからな>>続きを読む

パレードへようこそ(2014年製作の映画)

3.5

1984年、炭鉱労働者のストを同性愛者達が共闘するコメディ調ドラマ。実話を基にしたイギリス労働者階級の話は好きなジャンル。社会的弱者同士の団結。老若男女+同性愛者のいろんな立場の人たちの苦悩と心境の変>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

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2014年、ISIL(自称イスラム国)に占拠されたシリアのラッカの現状を、市民ジャーナリストがSNSで世界に発信して戦うドキュメンタリー。故郷のために命懸けで戦う市民記者達は本当に凄い。
しかし、昨今
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ軍の捕虜になったソ連兵が脱出を試みるロシア製作のアクション映画。珍しいソ連視点と「戦車」戦を楽しむだけの娯楽作品。ロシアでは大ヒットしたそう。
ただし、ウクライナ侵攻を
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.6

大ヒットミュージカル「フォーシーズンズ」のイーストウッド監督による映画化。聴いたことのある名曲と、この監督らしい安定感のある演出はさすが。
ただし、成功からの挫折、崩壊というよくあるパターン。そもそも
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.6

ナチスに略奪された叔母の肖像画を裁判で取り戻す、実話に基づいた内容。絵画の奪還という角度でホロコーストの悪行を描くのが珍しい。絵画だけでなく、家族の想い出や誇り、アイデンティティを取り戻す過程と、駆け>>続きを読む

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