TOKYOZOMBIEさんの映画レビュー・感想・評価

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

濱口竜介監督『#悪は存在しない』試写会。個人的にはものごとには良い悪いは存在するのだけれど、良い悪いだけで判断する危うさを感じる昨今。WHY,HOWを両者の立場でものごとを見つめ、その歴史や背景を踏ま>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

前作に引き続き、映像物語音楽いずれも一貫性があり没入感が圧倒的!話のテンポが速いとかそういうのではないんだけど、砂漠やオブジェクトや俳優など一つ一つの映像が美しかったりグロ美し過ぎて情報量が多い。ゆえ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最近遠ざかっていたアキカウリスマキ評判いいので行ってみた。

個人的にはちょっと単調且つ暗くて評判ほど響かなかったけど、ところどころグッときたポイントあり。(ネタバレ含む)

・随所のシュール
マンボ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

観終わったあと、めくるめくファンタジーのユニークな世界観と、しこりが残るあっけない終わり方だったなと思いつつ、そんなわけないのでなぜあの世界観になったか考察してみた。

戦時中から始まるのに戦争の話を
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.4

デビッドボウイ所有の秘蔵映像を交えつつ作られて公式ドキュメンタリーだけあって見たことのない映像盛り沢山で、ファンとしてはグッとくるものがあった。

ので永遠書けてしまいそうだがほどほどに…

デビッド
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ただの風変わりなヒーローもの映画ではなく、日頃身近な人たちにどれだけ寛容に接していられるかと考え直す良い映画でした。

町のコインランドリー店を営む一家の平凡な主婦がまさかのマルチバースの世界(多元宇
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

フランシス・ハのノアバームバック監督とグレタカーウィグのタッグにアダムドライバー!期待値高い。

スリル満点の映画は見て非日常感を味わうことで、日常に帰っていく毎日ですが、そのシステム自体が映画に組み
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーにいくつか違和感あるものの、CGのクオリティーの高さによる圧倒的没入感で楽しめるエンタメ映画!

デジタルアート技術による空、大地、海の美しさもさることながら、異なるエコシステムをもつ民族や
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

下北沢に暮らしていると馴染みの店ができたり、日々新たな出会いがあったり、いつの間にか何かがつながっていく。

それは運命というほど大それたものでもなければ、日常ほど平坦でもない。なだらかな坂をゆったり
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.0

フジロックでロンの顔芸やダンスを見て気になる存在でいたスパークス!しかしその捉えどころのなさからしっかり聴き込めていなかった。

なぜフランツフェルディナンドが彼らとコラボしてアルバム完成までに至った
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.2

家族や地域コミュニティーが社会を支えていた時代の古き良きお話は普遍的ですね。

同じ白黒だからというわけではないけど、NetflixのROMAと通ずる辛いながらも日常に潜む美しさの偉大さを感じました。
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

2020年前後の世界を描く痛烈な風刺映画!今の世の中に疑問が溢れている方には刺さりまくる映画でしょう。

テレビで悲惨なニュースから不倫破局報道まで、一見道徳的価値基準でこれはよくないとか論評をコメン
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

■2021年マトリックスレザレクションズに革新性の魂がこもっているか?

 私の答えはYesだ。2010年代になってからやたらとSF映画の続編ものが作られる様になり賛否両論あるが、脚本やCGのレベルも
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

まず、20代の男女の距離感が出会いからベッドまで超リアルで演技並びに、演出、配役が素晴らしい。

この映画はてる子のとんでもラブという衝撃をどう受け取るかだったりするわけだけど、私はアイドルに人生を捧
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.7

全共闘というガチガチな思想に包まれた優秀な東大生を前に、三島は不思議な風を運んでいる。あの時代の異様な空気という言葉では片付けたくないユーモラスな光景、熱情、実態、その辺が垣間見れる貴重なアーカイブで>>続きを読む

Mile...mile&a half(原題)(2013年製作の映画)

3.6

私ごとですが、カリフォルニア一人旅の際立ち寄ったヨセミテ国立公園で、私の4倍くらいの荷物を背負った日本人女性に出会った。聞くと1週間山登りしてきたとのことで凄過ぎてびっくりしました。約30kgのクマみ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

歪んだハーモニーでも失いたくない美しさは存在する。原作読んでないですが村上春樹文章よりわかりやすい印象で鑑賞中ずっと引き込まれたのはなんでだろう。

徹底的に赤いレトロな車を美しく見せてくれて、まるで
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くじらびと(2021年製作の映画)

4.5

世界でいちばん美しい村で感銘を受けた石川梵さんの新作くじらびと観てきた。映像クオリティーからして前作を越える素晴らしい作品と思う。

鯨をモリで打って生活する希少民族というユニークさだけでなく、自然と
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バンコクナイツ(2016年製作の映画)

4.1

バンコクナイツ。植民地主義の延長線上的な、戦時中の日本のラストフロンティア的なメタファーを下敷きにしつつ、薄汚れた世界の中にもある純粋な人々の営みと美しい景色が脳みそをかき回す新感覚映画でした。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9

夢のハリウッドを描いているけど、いわゆる華やかさだけではない、サクセスストーリーでもない、絶妙な暗部、気怠さが描かれており、まるでその時代そこにいるかのようなリアルを感じた。
一度スターになった後の乱
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

NY発の世界一クールなチンドン屋なのかもしれない。デビッドバーンのウィットに富んだ語りから始まり、演奏をしながら踊るという身体パフォーマンスへの限界に挑戦してる点だけで、心は揺さぶられる。

総じてデ
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.5

誰もが経験しうる煽り運転ムービー。ホラーとしては仕掛けなどおもしろく絶叫しました!けど社会問題提起としては弱い荒い。
それはともかくラッセルクロウの体格はいろんな意味で見ものである笑

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