椙山さんの映画レビュー・感想・評価

椙山

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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

何度観てもケンタッキーが食べたくなる映画。

誰にでも食事は必要で、そこにすら差別があるのならわざわざ近づく必要はない、それを区別する権利はお互いにある。
慣習や理由のない定義で判断するのは危険だし、
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ザ・タウン(2010年製作の映画)

3.1

強盗に入って連れ回されて、海辺で目隠しして解放された、その犯人と寝てしまったと知った瞬間はトラウマでしょうね。アクションとしては楽しめたので、もう少しその他の部分を突き詰めて欲しかったです。

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.2

パリを歩きながら、80分会話して終わる作品。過去って美化してしまうものだし、現在に悪い意味で関わることも多いけど、こうやって過去を振り返って話せる関係ほど尊いものはないなと思います。歳取ったかなあ。>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.3

東京に暮らす、東京に疲れた人々の話。悪く言えば自己陶酔しきった人間同士のぶつかり合いなのだけど、程度の差でしかないのかも。自信を持って生きているように見えても、何かの拍子に変わってしまうこともあるし、>>続きを読む

坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async(2017年製作の映画)

4.1

坂本龍一さん追悼。
過去現在、社会と音楽/映像、そして未来に通じる作品、と私には感じました。
懐かしさ悲しさと、その中で生まれた出来事が自然と想起されるような、人々の誰しもにある感情へ訴える作品です。
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

間違いなくおすすめです。インド映画っぽさもしっかり残しつつ、ストーリーも良い。スッキリするかすごい疲れるかのどっちかだと思うけど、映画館で観た方がよいです。
最後のターバン巻いてるあたりで腹よじれるか
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.2

フィンランド人の女性が異国の列車で見ず知らずの男と旅をする話。
恋愛映画ではないのだけれど、目的があるようでない2人で、なんだか落とし所のない映画。旅ってそういうものだって言えばそうなんだけど、そうい
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.1

あえていろいろ描かないのを目指した映画なんですが、やっぱりその裏の何故そこに至ったかが大事だと私は思うのであまり響きませんでした。好きなことをやり続ける難しさもわかるけれど、それを許してくれる環境や存>>続きを読む

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.9

タイ映画のちょっとクサい演出というか、映画撮るぞ!って感じが割と好きなんですが、この作品はそこまで強くはなかった。会話シーンや台詞に少し感じたくらいで、ストーリーや映像は凝っていました。
自分も余命が
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.2

いい映画、いい少年時代でした!
子役の2人、演じてない感じだけど上手いんだろうなあ。脚本が素晴らしいのもあるけれど、キャスティング見事でした。

子どもの背伸びを抑える人は沢山いるけど、後押ししてくれ
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.3

この監督はずっとこういう映画を撮れてすごいなーと思いますね。売れる、共感できる要素を理解しているというか、そこにしっかりと演技のできる人を組み込んで成立させている。
古川琴音目当てで行って、期待以上の
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.2

若きジョニーデップとディカプリオの共演作。彼らが現在まで名の通った俳優である理由がよくわかる、素晴らしい演技が観られます。
時間の止まったような小さな街で、置かれた境遇に耐えながら家族を守ろうとする青
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.7

良かったです。ネガティブな思考の主人公がナニーの家庭と関わり、女性や年齢という問題に挟まれながら逞しく、負い目を払拭していく物語。
昨今では散々語られているテーマでもありますが、様々なバックグラウンド
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.5

人の印象は人が決めると思っているけれど、切り取り方も受け止め方も人それぞれだから、同じ人でも別人になれる。カメラを通すことでより客観的に見たかったのか、主観的に見ても良い人を写していたのか。
終始波の
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

私が家族愛の作品に弱いのもありますが、とても良かったです。キャストに聾者を起用して、健常者との感覚の違いをきちんと描き切ったところがこの作品の強み。
あとは音響技術の進化というか、一昔前よりも明らかに
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

仕組みがわかるまでちょっと時間かかったけれど、最後一気に込み上げるものがあってとても良かった。日にちを初夏に設定したのが大正解かなと思います。
バーのマスター、ああいう存在はやっぱり必要ですよね。早く
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

4.0

結局誰も噛み合わなくて、誰も本音を言わなくて、上辺をふわふわってなぞって逆撫でしてしまう、そんな話。
観ながら3人とも好きになって嫌いになって、最後はちょっと好きになって終わりました。楽曲提供した秦基
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過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道(2020年製作の映画)

3.3

森山大道をあまり知らない世代の私にも、この写真家がいかなる人物なのか、何を評価されているのかが少し見えた作品でした。
ただ冒頭のナレーション、所々挟まる謎の語り文章、選曲は良くない。序盤で観るのをやめ
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.7

熱量とか仲間意識というか、何かを好きな集団は自分よりもそれを理解してくれる人がいるってところに魅力があるんですよね。
いろんな人がいるから理解し合おう、多様性を受け入れようってのが先行した組織はどこか
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街の上で(2019年製作の映画)

3.6

下北沢、こういうちょっと、よく言えば個性的な人も受け入れる街ですよね。
生きるのに無理してそうで、でも自由に生きて話をしている人々の、彼らの中ではよくありそうな話です。
若葉竜也の歌が良かったです。も
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.2

偶然がけっこうな偶然ですが、それは抜きにしてキャストの演技力が素晴らしい。淡々としたセリフにいくつもの表情を見せる古川琴音は特に光っていたけれど、森郁月の朗読シーンや河井青葉の複雑な心情の中での会話、>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

4.1

音楽が良いです。サウンドトラックをわざわざ買うことは少ないのですが、この作品は何度も聴きたくなる。
青春映画だけどオシャレさもある、不思議な魅力のある映画です。

マネーボール(2011年製作の映画)

3.6

野球好きならワクワクする話だと思います。シュミレーションゲームを見ている感覚で、けれどそれを操る現場はゲームとは違う、その差が面白いです。

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.4

最後の曲が素晴らしかった。ストーリーを詰め込んだ歌詞ですっきり終われました。

30歳に足を突っ込んだ私にはちょっと若すぎるよ!って歌詞が多くて入りきれなかったけれど、多くの人に称賛される作品はエネル
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.2

キャストの方々は素晴らしいです。演奏シーンは本当に弾いているかのように演じられていて、引き込まれました。

原作のボリュームを全て詰め込むのは無理だと思うけれど、コンクール独特の緊張感はあまり感じられ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.2

フランス映画らしいかけ合いや映像美もあるけれど、ストーリーの秀逸さがそれをしっかりまとめている。皮肉たっぷりに追い詰めるラストは爽快で、恩師と文学の復讐を見事に果たした。ミステリー作品として人に薦めた>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

ストーリー的にも、感情の部分でも裏切られた映画。
救いとか告白とか、一旦ストレートで人道的な方法を敢えて経由することで、その後の展開をより混乱しやすく、面白くさせていると思います。
ところどころ痛まし
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ハロルドが笑う その日まで(2014年製作の映画)

3.7

おじいさん2人が裸で抱き合うシーンが圧巻でした。
将来はこんな静かな森を死に場所に選んでもまあ悪くないかもと思わせてくれる、そんな不思議な映画です。

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.8

フィンランドを舞台にした映画ですが、感動的な部分はおにぎりとか家族とか割と日本人寄りでした。フィンランド人は変に描かれすぎじゃない?って思ったんですが、知り合いに聞いたらこんな感じらしいです。
片桐は
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.3

観て2日後にもう一度リピートした映画。主人公の信念を形にする手法が痛快で、それに対する警察の(本当かわからないけど)悪い体質が色濃く出ていて、全く飽きずに観られた。それぞれの思惑が遠慮なくぶつかるので>>続きを読む

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