カカシはどこへいってしまったのかという謎はありますが、それ以外は最高でした。日本統治下の、台湾のある村に不発弾が落ちて村が騒然とします。その村がおかれている状況を丁寧かつコミカルに描いているので、爆弾>>続きを読む
複数視点から描かれるある出来事なんですが、結局現実の私たちは複数視点をもてないわけでして、登場人物の人たちももちえてないわけですから、最後走り抜ける清々しさというよりしこりが残り続けるもののような気も>>続きを読む
わりと平凡な題材なのですが、モノクロでヒッチコックのタッチで撮るだけで緊迫感が増します。衝撃のラストに至るまでの緊張感と男の右往左往っぷりがよかったです。
紙一重なんですよね、そこがすばらしくよいです。男をたぶらかすファムファタールなんですが、ほんとに性根の腐った悪い女というわけではない紙一重を演じててすごいなと思います。だからこそ、ファムファタールなん>>続きを読む
なんだなんだと気になるんですが、やや消化不良でした。ラストはまぁやられたらやりかえす気持ちよさはあるものの、そもそも襲われる理由がいまいちわかりません。わかるんですけど、物足りないというか。ブラジルの>>続きを読む
この短さですが、濃密というかちゃんとサスペンスというかフィルムノワールものとしてすごくおもしろいです。不運が重なり追い込まれていくさまは見てて不憫ですが、とにかく先が気になる映像がすばらしいですね。途>>続きを読む
感心しちゃいますね。ほどよいユーモアと残虐かつ派手でみせるアクション、悪役の悪っぷり、マの肉体と、見せ場がたくさんあってまったく飽きません。ベトナムへ場所をうつしてもマの肉体は最強でした。カーアクショ>>続きを読む
胸くそ悪いです。見てられません。腹立ちます。行商人たちは鮮人ではない、日本人だと、行商人側にたって擁護している人たちもいました。しかし、そういった擁護はつまり、鮮人だったら殺してもよいともとれるわけで>>続きを読む
わたしは妻夫木さんを定点観測していますが、本当に歳をとらないですね。でもちゃんと年相応な役柄を演じています。不思議です。話はわりとどうでもよく、戸籍交換の話なんでまぁ過去がどうなのか気になるよねって映>>続きを読む
信長の首をはねるシーンはよかったです。よい解釈かと。あとはわりと普通というか。キム兄はよかったですね。立ち位置が絶妙ですし、演技演技していない演技もよかったです。加瀬亮はちょっと個人的に空回ってるよう>>続きを読む
父親としてしっかりしている部分と、30歳という大人になりたての不安定な部分を、よく演じ分けられるなと感心しっぱなしでした。冒頭からずっと不穏でわかりにくくもありますが、すべて映像が語っているんでしょう>>続きを読む
不在の前妻レベッカの存在感に蝕まれる主人公の心理を描きながら、徐々にレベッカに何があったのかがつまびらかになっていきます。その演出がすばらしく、メイドの方の恐ろしさや、レベッカの従兄弟のつとめて明るい>>続きを読む
文太の最高。こてつに憧れます。筋の通ったぶちぎれ優しこてつが本当によすぎて。おりんを殺されて親分衆の前で悔し泣きするシーンは胸を打ちました。あまり任侠映画にはいないタイプでした。加藤泰のローアングルも>>続きを読む
この監督はたぶんですけど、花火のシーンを撮りたいためにこの映画を撮ったんでしょうね。現実との距離感がひりひりしてるのもよかったです。歳をとるとこの距離感を忘れがちですから、とてもよかったです。
ライブラリアンシップとはこのことです。図書館は民主主義の根幹ですから、この方たちは必死になるんだと思いました。図書館は本を貸したり、資料の調査にだけ存在するのではないことを教えてくれます。最高でした。>>続きを読む
かつて西表島に炭鉱があり、そこへ労働者を台湾から来ていたという事実すら知りませんでした。ましてや、台湾に帰ってしまっても、また西表島にきたくなるようモルヒネ漬けにさせるなんて、まじクソすぎてたまりませ>>続きを読む
韓国銀行、財務局、脱サラした投資家、工場経営者の視点から、IMF介入に至る金融危機を描きます。内容理解の前に話が進むので、もどかしかったですね。最初から諦めればよかったんですが。
音楽がすばらしかったですね。熱い話なんですが、たぶん詰め込みすぎている感じがありました。仕方ありませんけども、やっぱ主人公とジャズとの出会いが知りたかったですね。漫画でも読みましょうかね。
作戦決行時の音楽はぶちあがりました。わりと絶望感が深いですね。ゴジラなのに浜辺美波と神木くんの関係性についていろいろ思いを馳せてしまいました。お互いをよく知ってから仲が深まっていくので、なんでしょう、>>続きを読む
誰もが知るタゴールの歌、詩。その意味より先に身体化されている様子が映し出されてます。わたしはそれに強く憧れます。
どれだけ待たされるんですか。もう終わったことではありませんから。認定はよしてくださいよ。だって埋められた水銀がまた放出されるかもしれませんから。まだまだ続いている話です。歴史の話ではなく、現在まで続い>>続きを読む
こわいです。刺されます。バザン出てます。
ガスパールくんはなんなんですか!もう!どっちなんですか!どっちつかずなガスパールくんで見てるこっちが腹立ったりしますが、どうも湿っぽさがないです。個人主義的なのか、遊びだからなのかなんなのか、さっぱり>>続きを読む
哲学教師の主人公がパーティである女の子と出会い、その家族の騒動ともいえない日常の恋愛悶着に巻き込まれます。会話の自然さ、特に引用の自然さ、クレバーさ、かと思えばノーガードで打ちまくります。日常は日常で>>続きを読む
長く感じます。江戸の長岡藩邸の宝物を売っぱらったお金で下落した米買いまくって北海道で売り捌いた大金でフランスから武器買いまくって新政府軍と戦うんですが、その過程がまったく描かれてなくて肩透かしです。商>>続きを読む
『多十郎純愛記』のメイキングドキュメンタリーです。巨匠というと少し印象と違ってしまいますが、長きにわたって最高の映画を撮りまくった中島貞夫を追いかけます。個人的には昔話をもっと聞きたかったですね。当時>>続きを読む
前半は前回のダイジェスト、後半はその後を描いています。もうダメですね。90過ぎたじいさんが片道一時間かけて、妻のお見舞いに行くだけで泣けてしもてたまらんでした。
前半の日常に侵食してくる心理戦から、後半の女性同士の肉弾戦まで、見どころ多いですね。復讐劇というか逆恨み劇です。
メイクを勉強したい妻、家にいて欲しい夫を映したドキュメンタリーです。そこに夫をかばうその母親や、友人などが相談相手として出てきます。会話がすごくおもろいですね。何というか忖度なし、言いたいことを言う感>>続きを読む
チリで起きた軍警察による虐殺を追ったドキュメンタリーです。インタビュー映像も、当時の映像もなく、ただチリの自然と街が描かれるなかで、声だけが当時を証言します。この土地がそうさせたかのような、あるいはこ>>続きを読む
ある農場を追ったドキュメンタリーです。ゼロから農場を作るというより、そらそうなんですが、生態系を作ってます。自然のままに、それぞれの自然の役割に任せて農業や畜産業を運営しています。生態系の様子をテンポ>>続きを読む
異種との友情ってわりとだめなほうなんですが、これは別ですね。お兄さん実はええやつでよかったです。コスプレもいい。
予感は画面のそこかしこにあったんですが、
ラストの悲劇はほんと唐突すぎて驚きました。あんなにいい父親なのにね。おかん、なんでやねんって話ですよ。