たな会No02さんの映画レビュー・感想・評価

たな会No02

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蝿の王(1990年製作の映画)

3.5

かなり胸くそ悪いですね。子どもたちが無人島に流れついて、そこで凶暴化というか野生化して野蛮になっていくさまは見てられないです。人間の本質ついてるのかもしれませんし、子どもの残虐性を指摘してるんでしょう>>続きを読む

ホブスンの婿選び(1954年製作の映画)

4.0

まじこのおっさんしばきたくなるくらい家父長を煮詰めて抽出したようなやつでして、娘たちの反抗は痛快なのですが、それをコミカルに皮肉たっぷりに演じてみせる俳優がすばらしいですね。まんまとむかつきました。

ロビンソン漂流記(1954年製作の映画)

3.5

知っているようでちゃんと話の筋を知らなかったので普通におもしろかったです。ブニュエルらしく、宗教に対する冷静な視点や、哲学的な問答が響く作品だったように思います。

街の灯(1931年製作の映画)

4.5

傑作でした。好きな人の笑顔をどうしてもみたいんですね。ボクシングシーンはコントのようでして、ベタながらおもしろいし、動きが計算されててリズミカルで楽しかったです。

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

ソマリアの内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮が脱出を試みようと協力をします。ラストはやはり切ないですね。国をとるのか人命をとるのかを迫られなければならないなんて、そもそもおかしな話なんですよ。ラスト大使館>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

ルパンがクラリスの部屋に入ってから花と旗を出すまでのシーンは何度観ても最高です。演出がどれも最高でして、アニメでしか表現できない映像に興奮と感動ですよ。娘と終始楽しく、ときに状況を説明しながら観ていま>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.5

恐ろしくてずっと釘付けでした。これ実際起きたんじゃないか、あるいは起きるんじゃないかというほどリアリティがありました。よく考えればありえないんですが、まぁ世の中ありえないことばかり起きますからね。全く>>続きを読む

満月の夜(1984年製作の映画)

3.5

満たされない毎日のせいで浮ついた気持ちが出てきてしまい、結局は大切な人が自分から離れていきます。パリと郊外を行き来し、本命と別のボーイフレンドのあいだを行き来する姿にややイラつきましたね。共感もできて>>続きを読む

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.5

ソマリア海域で船が乗っ取られます。船長役のトム・ハンクスの演技がすごくて途中からドキュメンタリーをみているような感覚でした。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

最高でした。冒頭で布袋が流れてき時点で傑作でしたね。マリオとピーチが共闘してクッパを倒します。横でゲームをプレイしているのをみているかのような映像体験でした。アクションはマーベルっぽいけどやっぱマリオ>>続きを読む

ネッド・ライフル(2014年製作の映画)

4.0

ヘンリー・フールとフェイ・グリムの息子、ネッド・ライフルの物語です。「告白」の暗号はどうなったのかは明かされないまま、ネッドは18歳になり、養父母の家を出て父を殺しに旅に出ます。サイモンの詩は万人にで>>続きを読む

フェイ・グリム(2006年製作の映画)

3.0

まさかこんな展開になるとは思わず、風呂敷の広げ方に面食らったまま話が進んでしまい、ラストはユニークなオチがあるのかと思いましたが、そこはストレートにしかしハートリーらしく終わります。ややひきました。

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

4.0

どのパートリーの映画も会話がいいんすね。久しぶりに堪能しました。饒舌ですが短文、わかりやすい英語が心地よいです。ゴミ清掃員から詩人へ。市井の人知られざる才能を描くのがたまらないですね。97年当時に電子>>続きを読む

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.5

妻を自殺でなくしたことで名前を変えて場末のパーみたいなところでピアニストをしている男が事件に巻き込まれます。ややわかりにくいところはあるものの、スマートな映像に脚と女が多く映し出され、満足感は高いです>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.5

作画がとてもきれいでご飯がうまそうでした。ちょっとした悪意はあるものの、基本的にみな善人で理想的な地域のつながりを描いています。

エスター(2009年製作の映画)

3.5

幽霊系だと思いながらみてましたが、サイコなキラーがちゃんと襲うまじでこわい映画でよい意味で期待を裏切られました。娘と同じくらいの歳の主役の子にあんなことやこんなことさせて大丈夫なのかと心配になりました>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

3.0

玉城ティナがすばらしいです。原作がよかったので少し物足りなかったですが、しっかり傷つくよい映画でした。

いとみち(2020年製作の映画)

3.5

三味線とメイドです。みんないい人でした。人生とどう折り合いをつけていくか悩ましいですが、なんともうらやましくもありましたね。

愛国者に気をつけろ!鈴木邦男(2019年製作の映画)

3.0

鈴木邦男の人柄はよくわかりましたが、その思想や背景がよくわかりませんでした。過去にどんなことをやったのか、右翼と呼ばれながらも左右のべつなく親しい人はいるが、思想的にどこで対立してどこで手を結ぶのかな>>続きを読む

夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

3.5

よくできたサイレント風映画です。が、時代考証が気になりました。時代背景的に違和感があるところが目についてしまいました。それすら映画のギミックなんでしょうけどね。モノクロのよさは光ってましたよ。

赤い天使(1966年製作の映画)

4.5

とても痛々しい映画です。戦争の恐ろしさを真っ正面から描いており、一応ラブストーリーですが、そんなことはさておきですよ。戦争によって異常な状況、そして状態で抱かざるを得ない性欲の恐ろしさは見てられません>>続きを読む

大魔神(1966年製作の映画)

4.0

これはカタルシスです。ラスト約15分になって大魔神がお出まししてからは最高でした。出てくるまでが長い分、カタルシス度も高いですね。前半の時代劇描写もよく、魔神が暴れる合成の見せ方もいいので続けて見たい>>続きを読む

フレディ・ビアシュへの手紙(1981年製作の映画)

3.5

スイスのローザンヌ市の創立500周年に撮った短篇です。短くも濃密で、各都市のゴダール短篇があればよいなと思いますね。

右側に気をつけろ(1987年製作の映画)

3.5

ゴダールが出てくるシーンはだいたいコメディでした。詩的で哲学的なセリフと引用と、クールなカットの再構成は見事です。物語はほぼなく、ゴダールの映画の文体があるのみって感じでした。やたらと死について語って>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.0

話はよくわかりませんが、わからなくもないぎりぎりを描いています。映像の強さが推進力になり、ブラックな笑いと暴力と隠喩が散りばめられていてわりと楽しめました。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

仮面ライダーでなければなかなかしんどい気がしました。上司の事前レクチャーがあったおかけで楽しめましたね。初代をちゃんと見てる人だとさらに楽しめるんでしょう。

香川1区(2021年製作の映画)

4.0

選挙のおもしろさと、世界を変えたいと思いながらも選挙という既存のシステムをあえて利用せねば変えられない状況にもやつきましたが、みていて胸がすく思いもありました。理想は高く、情熱的なのですが、実際彼は議>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

だいぶイノセントなさかなくんです。好きをつきつめることはとても難しく、人生の半分くらいを終えてしまってからみるとしらけてしまうところもありますが、実在するがゆえの強度は感じました。魅力のある人間に人は>>続きを読む

沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

5.0

なぜ日本に基地をおいてはいけないのか、この映画を見るまでは弾薬庫になり攻撃を受けるからだと思っていましたが、それだけではなく、住民を簡単に利用できるようになってしまうからだということに気付かされました>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.0

主役二人に共感はしませんが、フレッシュで好感をもてました。

ニッポン国 vs 泉南石綿村(2017年製作の映画)

4.5

8年間の裁判を負いますが、原告60名のうち20名がそのあいだに亡くなります。原告団のなかには工場をやっていた人がおり、その責任を負うあまり行き過ぎた行為もありますが、法や雰囲気にのまれまいとする姿は胸>>続きを読む

ライムライト(1952年製作の映画)

4.0

チャップリンはやばいですね。よくこれ自分で撮って自分で演じたなと思います。落ち目の芸人が最後に舞台から落下して死ぬわけですからね。しかも、感動的ですしね。チャップリンの金言が散りばめられて、やや説教く>>続きを読む

イメージの本(2018年製作の映画)

3.5

引用と編集の凄まじさですね。『ゴダールの映画史』に似た作りで、しかもギュッと短く濃密でした。撮りたいものを映画(史)と映像の引用のみでほぼ済ませることができるのは、ゴダールの他はあり得ないだろうと思い>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.5

二時間とは思えない内容の濃さです。二日分はあるんじゃないかってほどで、ゆえにちょっとひいてしまいましたね。パリの都市と緑の混在がすばらしく、歩いているだけで気持ちよさそうですし、しかし、病を告げられる>>続きを読む

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