Noriさんの映画レビュー・感想・評価

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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

1.0

これは愛についてというよりは、地位や評価そして愛さえもすべて金次第であるという前時代的な資本主義の物語。女の幸せは金持ちに求愛されることが最上のもので、女自身の主権や人権意識はまだ問題とされなかった。>>続きを読む

真実の穴(2021年製作の映画)

2.1

タイでホラー要素を薄めてサイコサスペンス的な『リング』を撮ったらこうなったって感じ。
ラスト10分のまくりあげがなかったら星1は免れなかった。一人で観てたら間違いなく途中離脱。
あのハミングの使い方は
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

不慮の事件に巻き込まれ子供を失った夫婦のその後について。
事故で息子を失い納骨したものの、老齢で墓参りができなくなって墓じまいすることになった身内の話を思い出して、亡くなったあともそうして家族は子供と
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ローズ島共和国 ~小さな島の大波乱~(2020年製作の映画)

5.0

自由を標榜する若者たちがイタリア領海外500m先に人工島を作り、法律に縛られない国をイチから立ち上げる実話。
国際海域に漂流する小規模なプラットフォームを建設し、海底を調査し水源を確保。ドイツから亡命
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

2.5

斜陽産業のイチ出版企業で繰り広げる社内政治の人間模様。
有名な俳優を使ってキャスティングでストーリーの地味さを誤魔化してるように見える。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

異物を飲むことを覚えた女の話。それはある種の自傷行為であり、自傷行為とは精神の均衡を保つための自衛行為でもある。
彼女がついに逃避行を成し遂げ、向かった先が自分自身の存在意義をも揺るがしうる根幹的な存
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.0

レビューを見てると「普通はいやだなあ」なんて感想を散見するけど、この映画はむしろ「<みんなが憧れた普通>になれなかった僕」の話だよね。つまり彼は自分の小説家になるという夢が叶うかどうかという結果という>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.9

マフィアによる混沌としたブラジルの街Favelaを舞台にしたリアリスティックな描写の光る実話に基づく物語。

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.5

一作目とはだいぶ趣が違って、あの緊張感やホラー感を期待するとなんか違うとなる。

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.0

救命するために掘り続けた穴が自分の墓穴となってしまう話。よりよく生きるにはときに死ぬ必要があるという、まるで毒入りと知っていながらそれを口にしたソクラテスの最期のように。

マトリックス(1999年製作の映画)

3.0

ファイザー二回目副反応耐久中鑑賞。
発熱と関節痛、座っているだけでぴえんとなる腰痛を携えて観るエージェントスミスとネオの亜空間殺法は、めまいのようなよくわからない気分をもって私をノックダウンする。
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イントルージョン 侵入(2021年製作の映画)

1.0

最初から最も想定されうる真犯人が一切のひねりなしにベールを明かされる、ビックリするほど凡庸すぎる筋書き。
彼に対しての観客の注意をダシに裏をかくのがセオリーだし、そういった期待を悪い方向に裏切った駄作
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.5

男女平等は存在しない概念だった。長く続いた狩猟や戦争の時代を経て男と女の役割はそれぞれ分かれて当然であることが公然の事実だった。しかし時は経って戦争のない時代が訪れると、力仕事によらない頭脳労働の場合>>続きを読む

シューマッハ(2021年製作の映画)

4.0

シューマッハの自伝。セナの事故死によって運転中の死への意識に囚われることになりながらもギリギリを攻める姿勢を失わなかったのは、スキルだけでなく運やメンタリティもまた天から授からないとその場所では戦えな>>続きを読む

フラクチャード(2019年製作の映画)

-

冒頭10分、娘が落下から命拾いしたところまでで見限りました。

グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

教養ある黒人ピアニストが下町白人イタリアンを運転手として雇い、人種差別の強い南アメリカをツアーするロードトリップ。
平野で土地を耕す滲み出る黒人たちの貧困と、ドレスアップされた彼自身の洗練された雰囲気
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ベケット(2021年製作の映画)

3.2

不慮の事故によって不都合な真実を知り、わけもわからず命を狙われる男の話。
クライムサスペンスとしての筋書きは不明瞭で弱いが、追われる緊張感やアクションは楽しめました。

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

5.0

スポーツで国が一つにまとまっていく様子を感動的に描いている。たとえば国際試合の代表であるワールドカップは他国とのボーダレスな関係を築いていくことを趣旨とするが、まさにこういった国内の統合のためにもスポ>>続きを読む

マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)

4.0

看守ジェームズグレゴリーは黒人言葉コーサ語を使えることで重責の任務にありついたが、しかし言葉が通じることでマンデラその人の魅力や彼ら黒人が信じる世界の正しさに心は移ろぎ、職務との兼ね合いの悪さに葛藤し>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

インフルエンサーによるステマを駆使して観客を動員し、史上最大規模のパリピによるパリピのためのフェス開催を実現しようとするが、水食料下水処理宿泊施設などの解決できないインフラの不備や存在しない会場イメー>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

4.0

アイドルオタクはどのように誕生しコミュニティーを作ったか。20年前に始まるその物語をいつまでも浮上しない不器用な生き方しかできない主人公を通じて、男の無精で生々しい雰囲気とともに笑いあうオタクたち彼ら>>続きを読む

ファザーフッド(2021年製作の映画)

4.0

妻に先立たれたシングルファーザーの話。
友達や親戚、会社の同僚や新しくできた恋人まで協力的で、満たされながらも奮闘する様子を見ながら、人間関係も仕事の縁にも希薄な日本のシングルマザーのイメージが頭をか
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.2

実力さえあれば認められる世界の到来を信じたオーナーとそれに応えた選手の実話。

人生の特等席(2012年製作の映画)

-

野球もクリント・イーストウッドも好きだけど、なにかが集中力を削いで楽しめなかったので無評価とする。

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.8

1970年を舞台にした偏見との闘いの物語であるが、2021年現在の日本でもゲイに関する人権意識のレベルの低さは50年前のアメリカと変わらないかもしれないと思えるくらい差別的な国に生きてるという日本の実>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

5.0

宗教的正義の下に行われるテロは日本でも地下鉄サリン事件があるように世界中で発生している現象だけれど、今回のホテルムンバイは資本主義による資本格差への抗議がメインであるように描かれている。もしかしたら日>>続きを読む

ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

5.0

ひとに受けた善意をまた他の3人に報いれば、ゴミのようなこの世界も善意に満ちて素晴らしいものへ生まれ変わるのではないかという仮説を実行するある子供の社会実験的物語。
どうやらこの話は小説が原作で実話では
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

5.0

愛妻を守るために奔走し、その結果奥さんをはじめ村中から嫌われ、やがて二人が関係を取り戻すころには世界的有名起業家となっていたとある男のサクセスストーリー。
これを見て思うところを列挙してみるとこうなる
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.3

ヤクザ警官によるブルータルでノスタルジックな人情劇。ギャング抗争をリアル志向に描写しながら、内部告発の立場をとる松坂桃李の目線によって徐々に明らかになっていく役所広司の心とその魅力。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.1

どうしてこれほどまで現在の日本語の言い回しと異なるのかというのが第一印象。それは形而上的で、概念的なものへの核心に迫るとき、かつて哲学の分野で岩波文庫が和訳した語感がそのまま話し言葉でも運用されている>>続きを読む

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