国と鉄さんの映画レビュー・感想・評価

国と鉄

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万引き家族(2018年製作の映画)

3.2

『海街』ほどキャスト鑑賞物ではないが、『湯を沸かす』ほど浸かれるものでもない。各人の背景が紐解かれる楽しみはあったものの、結構そのまんま説明された印象で伏線としての小気味良さは感じず。どうせなら余韻を>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

‪アクション、と言われてもピンとは来ない。ヒューマンドラマか。完全版で加わったらしいマチルダの酔っ払い爆笑シーンはめちゃめちゃ良かった。配役は非常に好み。抱き締めた時の足の踏ん張り、長らく忘れていた、>>続きを読む

こたつと、みかんと、ニャー。(2013年製作の映画)

1.7

‪百合モノ低予算B級映画。Bと言わずCと言ってしまっても良いのだが、だらだら2時間も尺を使わずに1時間そこらでまとめた点は評価したい(30分なら尚良かった)‬
‪フランク・ザッパの出来損ないみたいな音
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世界はときどき美しい(2006年製作の映画)

2.6

‪短編5篇からなるオムニバス作品。すぐ近くにある何でもない日常と、誰かにとって特別な瞬間というのは紙一重なのかもしれない。出演者はそこそこ豪華だったので雰囲気ものとしてはそれなりに見応えはある。物語を>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

主人公の描写に対して僕の見方が愚鈍すぎて追い付いてなかった部分があり、初評としての記録。
僕は食べるのが遅いし、ストーリーが染み込むのも同様なのだと思う。2時間では上澄みしか味わえず全体像を咀嚼しきれ
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セッション(2014年製作の映画)

2.8

コンセプトとしても人間味や機微といったところは蛇足として捉えることも出来なくはないが、終盤に向けてのフレッチャーの内面や関係性の描写はそれでもいまいち合点がいかず。ラ・ラ・ランドの監督ということで音楽>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.9

大森靖子さんはちょっと距離を置いているんですが、音源ベースなら問題ないです。それよりテーマ曲が抜群に良い。僕は歪ませたギターを大振りに弾いておけばだいたいすきになる。
菅田くん見たさがメインだったが、
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.7

喜劇か悲劇かの話をするならきっとこれは喜劇なんだろう。いずれ作品として残る記録なんて喜劇にしかなり得ないのではないかしら。
ミュージカルは観る度に今回のものでしばらくいいかな、という気持ちになる。多分
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.1

当時高校生でハイウェイのシングル買ったなという思い出。タイトルバックで締める映画は良作説。プライド、好奇心、過去…様々なものに手招きされて下を向いたり振り返ったりしながらも、僕らの旅は続く。愛情と愛着>>続きを読む

真夜中の五分前(2014年製作の映画)

3.5

セカチューの監督らしい。ストーリーも映像も透明感というか、静かな瑞々しさが感じられて良かったが個人的にはタイトルからはもう少し秘密裏な、パラレル色の強い展開を期待していた。三浦春馬くんも割と素朴で音楽>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.1

登場人物各々の心情描写が〜みたいな煽りがあったかと思うが、機微を感じるかというとそれほどでもなくストーリーは平々凡々。雰囲気ものといった印象なので原作も読んでみたい。キャストの豪華さだけで観させるパワ>>続きを読む

チチを撮りに(2012年製作の映画)

2.6

湯を沸かす〜の監督。これ批判じゃないんですけど、シンプルに別に面白くはない。面白さを必要と感じない。映画なのか?面白くあるべきとも思わなかった。石川雅之の短編集の一番最後に入ってそうな感じ。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

2.3

生まれながらにして老人の容姿をし、歳をとるにつれて若返っていく数奇な運命を与えられた主人公。設定は面白い。ブラピかっこいい。でも割と淡々と進む物語と作品の長さも相まって「こんな感じですよねきっと」くら>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

3.5

僕がラストだと思っていたシーンが割と序盤〜中盤あたりにきて、もうちょいスリルとかサスペンスとかあるのかな?と思いきや割とヒューマンドラマ的な要素の方が強かった。邦題は『知らぬが仏』で良いんじゃない?駄>>続きを読む

血と骨(2004年製作の映画)

3.3

北野武作品。中川家の天王寺に居る変なおっさんの物真似を突き詰めたらこの尺になりました、みたいな感じ。違う?個人的に大阪出身だという理由など身近な話だったので観やすかったというのはある。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.6

映画に魅せられた少年トトの成長を描いた物語。アルフレードとの友情や、師弟ともとれる温もりある関係は非常に良かった。村は閉塞的で映画の世界よりも窮屈だが、カルチャーが人々の渇きを潤している環境は一つの理>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

1.6

あらすじの煽りでそれなりに期待して観始めたのだが、これだけ長尺を使われてもストーリーの流れに違和感を感じ、人物の感情も合点がいかず、終盤の見せ場であろう展開も「は?」としか思えなかった。黒木華かわいい>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

2.1

まぁたまにはこういう3Dアニメーションも観ておいて良いのでは、ということで。愉快でポジティブ。そんな感じ。洋画は絶対に字幕で観たいので本作も例に漏れずそちらを選んだが、アニメものに限っては吹き替えも選>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.7

余命系の設定なのでやっぱり要所でそれなりに涙腺に来るし、配役も良い。これは普通に良作の部類ですよね…と思いながらのラスト。エンディングの演出がどストライクだった。僕がこれまで観た映画の中で一番好みの終>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.4

先日、音楽ライヴ用の音響機材を使用する『爆音映画祭』というイベントにて鑑賞。事故で耳鳴りが消えない主人公が常に音楽を聴いているという設定上、このイベントにはよく合っていた。アクションシーンの迫力も増し>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

2.8

冒頭に物語の核心から始まり、"10分しか記憶がもたない"主人公を追体験するように、本来の時間軸に逆らった構成で出来ている。場面がぶつ切りになりがちなので補完しようと思うと体力が要る。

セブン(1995年製作の映画)

4.1

2時間の中でよくまとまっていたのではないでしょうか。ブラピの表情が良かった。ラストは「最悪、こうだよな」と思っていた展開が来たので流石に煮え切らない気持ちもあるが致し方ない。いずれ僕も憤怒の原罪を背負>>続きを読む

マスク(1994年製作の映画)

3.1

コテコテ定番コメディ。金曜の夜によくやってるイメージだけどちゃんと観たのははじめて。ラスト付近でジムキャとキャメディが見つめ合う画は本当に美しかった。2を観るかどうかは迷いどころ。僕はジムキャリーがす>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

2.2

監督がミシェル・ゴンドリーということで擦れ感のある映像など網膜が疼く楽しみ方は確かにあったが、感情移入出来るほどの描写はなく、設定は面白いものの全体的にストーリーを読まされている気分は否めなかった。僕>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

転の部分は思ったよりサクサクでちょっと驚いたが、単純に"友情"みたいな描き方をするのではなく、正義という信念を是とし、行動原理として環境を変えていく流れはとても良かった。配役も素晴らしい。人生はジャー>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.1

スクールオブロック。舞台はアイルランド。バンドを組む流れでは特に事件なし。一目惚れをした女の子の気を引くために"MVをつくる"というアプローチが面白い。劇中で流れるシングストリート名義のオリジナル曲も>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

2.3

続けてキューブリック作品を観て思ったことといえばこの人は見せ方の人なのかな、ということ。不気味さはあっても人間らしさが強く、怖さはない。読み解くほど内容を全て理解していないが、そっちいくなら原作読むか>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.3

俳優が格好良い。メリハリの効いた展開で野暮ったさはなかった。
時代背景的にも元祖感は伝わるし、映像も素敵。個人的にはユース感のある題材を青春群像にするよりもこういった形で昇華する方が好みではある。短編
>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

2.4

えらくオススメされるので観てみたが想像よりも起伏が少なく、思ったよりドラッグの描写も人間関係もアッサリしていた。しかしそう感じることこそ僕があまりにも"退屈"に染まってしまっている証拠なのかもしれない>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.3

中学の時に映画館で観た時は理解せずただただ眺めていた。今回は冒頭の映像と音楽からしっかりと心臓を包まれ、最期までゆっくりと握り締められた。音のある世界とない世界、どちらが現実なのだろう。結局出来ること>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.4

ミュージカルの性か、はたまた時代の傾向かストーリーとしては起伏が少なく収まっている印象。パトカー壊し過ぎ。音楽は愛。魂が踊れば体は勝手についてくる。もう少し勉強して造詣が深くなってから観直すともっと面>>続きを読む

キック・アス(2010年製作の映画)

1.3

冴えない青少年が冴えないヒーローに。僕はユーモアや演出に一定以上の白々しさがあると萎えてしまう。サウスパークのノリとか、首がポーンと飛ぶ、みたいなジョークのセンスがない。アメコミ系全般に苦手意識を感じ>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.2

僕は無神教だが何かに縋りたくなる気持ちはわからんでもない。劇中に出て来る「ミュンハウゼン症候群」というバンドが格好良かった。yeah yeah yeahsみたいな。違う?収録されてるならサントラほしい>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

7〜8年前に一度観た作品。久々に観たらラストまで結構あっけなく運んでいる印象はあったが、既視感から麻痺しているのかもしれない。十分楽しかった。オナニーシーンとか一瞬なかったっけ?ともかくあの挨拶とお辞>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

2.6

仏作品ということで要所で耽美な表現。実話を元にしているらしい。富裕層や貧困層といった立場を越えた人間同士のハートの繋がり。合成シーンがやけに気になった。ラスト周辺は映像にドキュメンタリー感があり良かっ>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

2.2

人のスイッチはパチ、パチとオン/オフを入れ替えるものではなく、ボリュームスイッチのように常に入っているものなのかもしれない。境界線もなく、誰でも。僕の中で映画に対する評価、ここでいう"スコア"は良し悪>>続きを読む

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