oriさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.6

宗教ってホント人を幸せにもするし不幸にもする。特にムスリムと一緒になるにはあの妹夫婦のように色々と覚悟が必要だろうな。
色々突っ込みたいところがあるがリリージェームズがただただ眼福。

正欲(2023年製作の映画)

3.9

マイノリティとかLGBTQとかって言葉に分別されればまだマシな方なのかもしれない。どちらにもつかない、理解されない、なんとも言えない生きづらさってあるよな。
私のまだ知らない世界があるんだろうけど、「
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

トイレ清掃員の男の日常風景。お願いだからその美しいルーティンが崩れないようにと見守っている自分がいた。

・口数が少なくても些細なことに喜びを感じる人でありたい
・上野駅地下居酒屋のいらっしゃい!じゃ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.1

"低い場所で転ぶから高い山に登れるのよ"
偶然にも前回観た「裸足になって」もバレエからコンテンポラリーへ転身した主人公の物語だった。今作も似てるようで、まったく違った良さがある。
私たちはエリーズのい
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劔岳 点の記(2008年製作の映画)

3.5

ドローンの無い時代にかなりのお金と時間と労力が費やされている映画。四季の美しい立山の山々と、命懸けの山岳測量シーンがなかなかの見応え。

・本作で最優秀助演男優賞を獲った香川照之と鈴木砂羽の夫婦がどち
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.9

ドラマは見たことないけど広島が舞台で推理モノということで鑑賞。
初っ端から犯人の目星がついてたのは私だけではないはず。仕方ないよなぁ、最初から怪しい立ち位置なんだから。
伏線が多く情報量過多でやや混乱
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

探偵モノって関係性を深く描くヒマがないからどうしても薄っぺら感は否定できないけれど、変な人間ドラマ見せられるよりは全然マシ。
ポアロシリーズはその点上質な探偵モノであり、戦後の不安定な時代設定や劇中の
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カナルタ 螺旋状の夢(2020年製作の映画)

4.0

森が身体の一部であるかのよう。得たビジョンを自分の力で現実にし、他人の手を借りず、自分の行動と身体で証明する。無茶苦茶なように見えて簡単にはできない。かっこいい。
歌を歌う前にちゃんとおことわりを入れ
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.9

女の子の説明し難い繊細な心の動きを映像化するのって絶対難しいはずなのに、なんでこの監督はこんな上手いんだろう。
無意識に男女を好き勝手転がす若かりし頃のアデル・エネルがいと美し。

バッドガイズ(2022年製作の映画)

3.8

動物キャラクターの特性を上手く使ってる。尻尾フリフリが素直でかわいい。着ぐるみみたいな被り物と覚醒したモルモットのキレッキレの動きが個人的にツボ。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.6

まるで絵本を読んでいるかのようなイランの物語。子供達の目が綺麗でまっすぐ。このまま大人にも、国の情勢にも染まらずに生きていてほしいと思った。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

んー全力の遊び心は認める。こんな豪華メンバーで作品を撮ってるのはさぞ現場は楽しいと思う。
しかしついに何がしたいのかよく分からなくなってきた。芸術作品として楽しむのはアリ。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

一言に、非常に愚かな事件。現代社会でもこの愚かな国民性をひしひしと感じる瞬間がある。だからこそ、繰り返してはならない教訓として観なければならないと思った。

「殺すな、日本人かもしれない。」「天皇陛下
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裸足になって(2022年製作の映画)

4.1

この映画でアルジェリアという国がどんな歴史を辿ってきたか初めて知った。終始美しい情景とカラーがその哀しく複雑な歴史的背景と対比する。

森の優しい木漏れ日の中でフーリアが踊り、強く覚醒した瞬間が好き。
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オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.4

予告からコメディ×ロードムービーだと思っていたが、飛んだ間違いで。
モーテルに着くまでの雰囲気はまだよかったのだけど、そこからの寺島しのぶが獲物を狙う猛獣のように狂ってて恐ろしい(褒めてる)。実際こう
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.0

遡ればこの映画を知ったのは小学生のとき。JAL機内誌のSKYWARDをなんとなくめくっていたら中国映画特集が組まれていた。すごくよく覚えている。見たことのない特徴的な紅い提灯と、昭和を感じる邦題と、化>>続きを読む

ヴァイブレータ(2003年製作の映画)

3.3

おそらく17年前のTAMA CINEMA FORUMにて初めて鑑賞。
主人公の年齢を超えた今、やはり主人公が面倒な女であるという印象は変わらなかった。自分の生活圏内にいたら、ちょっとしんどい。

寺島
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.6

何十億年かぶりにラブコメを観た。しかも日本語版で。BGMのように観れる。
この映画でジュリアロバーツとジョージクルーニーが一緒に映画制作してるのがなんだかいい。バリに行きたくなった。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.6

"優しさと無関心は似ている"
たしかに、なかなか意表を突いてくるセリフだと思った。白城が時折良い言葉を残していて、特に最後の白城のつぶやきがこの映画のスパイスになっていて、個人的にすごく好き。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

尺の長さを感じさせない、ほどよいハラハラドキドキ感。ツッコミどころは度々あるものの、ラストシーンはみんなの理想を思い描く形で終幕。
ハリソン・フォードお疲れさま。

帰れない山(2022年製作の映画)

3.9

個人的にはお父さんとブルーノが歩いた軌跡を辿って終わりで良かったんでは?とも思った。120分過ぎからブルーノのご機嫌が悪いのを見るのは堪えたし、度々流れる不協和音が辛かった。そして再び春が訪れた時の彼>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

「湊が結婚するまでは...」「男らしくないぞ」きっとこうして人は知らぬ間に意図せず人を傷つけているのだと実感させられる。
いつ誰が怪物になってもおかしくない世の中。だからといってすぐにどうすることもで
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

"どんな人だったとしても、いなかったことにしちゃダメだ。"
説明が全くないことが心地よい映画。テーマは重いがクスッとしてしまうポイントが度々あり、富山の風景をバックに癒される。
炊き立ての白いご飯と塩
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

元々よく聴いてたHalle Baileyがアリエルを演じると知った日から楽しみにしていた。

大好きなアニメの最終シーンをどう実写するのか気になってたけど、願わくば最後のシーンはアニメと同じく父ちゃん
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.2

"普通って?普通ってなに?ミー坊はよくわからないよ。"
不覚にもうるっときてしまった。好きなものへの探究心は時に奇異の目で見られることもあるけど、それを応援する周りの者たちは優しい。
沖田修一の描く人
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.4

"人生は自分で作るもの“
偶然×運命で星の数ほどの人生が生まれるのだとしたら、自分の人生の分岐はどこにあったのかゆっくり思い返したくなった。
今の両親の元に生まれていなかったら?あの時あの人に出会って
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シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ(2022年製作の映画)

3.7

続編。どこでシフトチェンジしたのか、今回は水球まったくしないどころか終始シリアスで自分とは何か?と割と真剣に向き合う旅。伝えたいことは分かるし、うまーくできてるんだけど水球のためにみんなで団結するオリ>>続きを読む

シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち(2019年製作の映画)

3.9

ちょっとしたロードムービーのようにもなっていて、ゲイゲームズに向かうまでのバスの中の雰囲気といい、人間模様といい最後の最後まで賑やか。結局コーチ含め全員仲間思いでほっこり。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

おそらく幼い頃から心の奥に闇を抱えている父と11歳の娘のバカンス。バカンスって憧れるけど日常の生活に戻る前の、あの長い夢から強制的に目覚めなくてはならない鬱々とした喪失感を体感できる。

消えたい人に
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

時に人に幸福を与え、どん底に落とすこともできる医療の現実。
ロバートデニーロはじめキャスト全員の芝居のレベルがとんでもなく高く、それだけで引き込まれてしまう。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.3

傑作じゃないか。
ガーディアンズの優しくてみんなの好きなところが全て詰まってる。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.8

前からずっと映画館で観たかったやつ。
伏線回収も、ストーリー設定やキャラクター設定も、テレビ塔の造りにしても、すべて計算されていて見せ方が上手い。そして無駄なシーンがなくシンプル。クライマーって怖いも
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