ザムさんの映画レビュー・感想・評価

ザム

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FARANG/ファラン(2023年製作の映画)

4.0

堅実なドラマ→量より質のアクションという構成は一番好きなタイプ。方々で言及されていたバイオレンスのケレン、特にエレベーター戦は『新しき世界』を初めて観た時と近い物を感じた。

セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.5

ドラマ運びが少々堅実過ぎる気もしたが、この堅実さ故に最後のぶっ飛び具合がより引き立つというのが良かった。捕食対象が偽善→無差別に切り替わる瞬間の高揚感も堪らん作り。

中盤のパクパク祭り、閉鎖空間での
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鬼はさまよう(2015年製作の映画)

2.0

サスペンス映画寄りの構成だが、話が序盤で読めてしまう作りで、間々に挟む暴力描写も物足りない。完全に『チェイサー』の下位互換。

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.0

不快指数の高い登場人物達とロボを終始無言のニコケイにぶん殴らせるだけの映画。それが超おもろい。

ダークマン(1990年製作の映画)

4.2

漫画チックな神経カットやアクション、愛を捨て去るというプロットは今のヒーロー映画に通ずる物だと認識。全てを持っていくブルース・キャンベルにもグッときた。

暴動島根刑務所(1975年製作の映画)

4.0

脱獄広島殺人囚と同じかそれ以上の熱量と編集力でアホな絵面を壮絶に描く。これは時代特有の物なのかな。

暴動起こす理由→メシ抜き
自殺理由→生きがい(豚)
とかいう馬鹿っぽいし笑えるけど理に適ってる描き
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脱獄広島殺人囚(1974年製作の映画)

4.0

脱獄→逮捕を永遠と繰り返すアホな話だが、これをヤベぇテンポで壮絶に描く謎の熱量に惚れた。飯!女!で生きる男が途中自暴自棄になる成長譚?的な匂わせをするものの、結局は何も変わらんし何なら悪化するというオ>>続きを読む

ザ・ビリーヴァー(2001年製作の映画)

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衝撃的な映画。ユダヤ人として育ち、生きてきた青年がユダヤ教の存在を疑問視し、夜はネオナチとして活動する。その狭間で揺れゆく心情と破滅への描き方がかなり危うい。が、プロパガンダ映画と言うより、一部の人間>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

5.0

素晴らしかったな。復讐劇、青春劇、ラブコメ、女性の痛み、どれを取っても高水準で社会派×エンタメを完璧に両立させてる。特に終盤の件、枕で圧殺される女性をゆったりと引きの画で映すシーン、これがどのゴア映画>>続きを読む

HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

4.0

面白い。8人の若者達の掘り下げを逐一入れる構成だが、挟むタイミングと編集のキレが抜群で一瞬も飽きさせない。+この掘り下げによってよりスリリングな展開になるというのも見事だった。ガンガン煽る劇伴も効いて>>続きを読む

ヒート・オブ・シティ 現金強奪(2023年製作の映画)

4.0

冒頭の白昼銃撃戦の質がまず素晴らしく、そこから只管逃走劇に徹するというシンプルかつ渋いプロットも好みだった。硫酸拷問と家内疾走劇の画の気合いも凄い。あとは兄弟同士の眼語り!これがあるだけで映画の質がグ>>続きを読む

ルール 無法都市(2010年製作の映画)

4.0

重厚な銃撃戦の質もそうだが、刑事の骨太バディドラマとしても良く出来てると思う。男臭く手堅い話→緩急の付いた暴力、銃撃戦という構成はめっちゃ好み。

ゲットバック 人質奪還(2016年製作の映画)

3.8

2億回観た話だし奪還要素もほぼないが、この映画にそんなのは求めてないので問題なし。アドキンスVSウェイドバレットのタイマンを筆頭に足技主体のアツいアクションがいっぱい観れます。良い映画。

ネイビーシールズ 空港占拠(2024年製作の映画)

4.2

ヤバい残業を課せられたアドキンス、クソクソ言いながらもほぼ単独で任務を遂行する有能さ、ボスにはブルータル・ジャスティスでアクションを封印し、腹を破られたでお馴染みMJW、中ボスとのタイマンは三段仕立て>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

5.0

超良かった。終盤の海女による無差別大量虐殺の衝撃的な絵面もそうだが、そこに至るまでの経緯、準備、決意、と全てに魂が宿ってるかの様な熱量を感じた。ここまで哀しく切ない暴力映画は初めてかもしれない。

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蛇の道(2024年製作の映画)

3.5

ただの暗黒ノワールとして観れば面白いけど、『蛇の道』のリメイクとしては微妙という感じ。本筋がほぼ同じならあの厭さのアップデートが欲しかった。フランスを舞台にした意義もよく分からんし、柴咲コウと西島秀俊>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

5.0

糸が切れる寸前の主人公が持つ復讐の果てにある虚無性、復讐そのものへの虚無性、将来への虚無性という完全な虚無映画だが、ここに妙なリアリティを感じグッときてしまった。主人公以外の人物も全員ドライで、常に死>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

5.0

単純な復讐劇では終わらない虚無性と暗黒性、知的と非知的の二人を静と動の前後半で映し出す緻密さ、完璧。

後は音の映画。劇伴、エンジン、銃器、鈍器、鉈、刃物、全部良い。前半のSAW的なシチュエーションス
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ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

3.0

ジャンルレス匂わせからのコメディ。ドッペルゲンガーを通して人の姿形性格全てを炙り出すという異色のプロット。ここがラストのロボと爽快感に繋がるんだな。

回路(2000年製作の映画)

4.0

ローテンポでジワジワとこちら側に侵入してくる感じ、めっちゃ怖くて良い。長回しの投身なんかは見てはいけないものを見た感覚になる。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.5

人の懐に侵入する虚無性、そしてこの虚無性を飲み込む虚無性、良すぎる。

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.3

やかましいアンビュランスって感じで良かった。とち狂った編集と人がバカスカ死んでいく軽さが凄く好み。ただこの演出が一生続くから途中からちょっと飽きがくる。

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.2

他人の意識を乗っ取り殺人を行うというアイデアや映像表現には『インセプション』と似た物を感じるが、こっちは話の冗長さがヤバい。無理矢理映画として纏めた印象。

殺人者(2013年製作の映画)

2.0

犯人のキャラ造形が不透明な上に動機が判明するまでの話運びが余りにも退屈。話のキモとなる子供らの描き込みも粗雑で何処にも感情移入出来る箇所がない。140分位に感じた。

メキシコ 地獄の抗争(2010年製作の映画)

3.6

あんましピンと来なかったけど良かった。シンプルにギャングスタ映画として面白く、『エリート・スクワッド』同様に悲惨な絵面をバチイケな音楽と共に写す陽気さが堪らない。『ガルシアの首』に続いて『ザ・クラッカ>>続きを読む

オブリビオン(2013年製作の映画)

3.0

トム対トムのタイマン、良い。コヴェナントのファスベンダー対ファスベンダーと同じ高揚感。

道化死てるぜ!(2012年製作の映画)

3.4

そっくりそのままお返しする、良い復讐。前〜中怠い。

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

4.0

ホームアローン風味の籠城物として最近『真夜中の処刑ゲーム』を観たけど、今作はまた違ったベクトルの傑作だった。コメディ×バイオレンスの塩梅もバッチリだし、何よりクリスマス映画として仕上がってるのが良い。

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

4.5

『ザ・ハント』的な激強美女のノリとは真逆で、一生逃げ惑って一生罵詈雑言を吐く主人公が嫌々立ち向かっていく様というのがめちゃくちゃ面白い。全てのカタルシスをラストに持ってくる構成、離婚を切り出す絶頂のタ>>続きを読む

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

4.2

トップガンやその他のハリウッド映画に影響を与えてるであろう描写が多くあり痺れる。一つの群像劇映画としても上出来。

世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011年製作の映画)

3.7

話の解決という意味では微妙だが、海兵隊同士の痺れるドラマとアクションで永遠と画が持つ。良い映画。