音さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

音

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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

まずは、画作りがやはり天才的。
イメージカラーを決めて、一つ一つのシーンが絵画のように輝いている感じ。

ストーリー展開もテンポ良く、
クスッとしたり、ハラハラしたり、
画に負けないホンを書いてる。
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サムサッカー(2005年製作の映画)

4.0

色々痛い。成功して失敗して。
大切にすれば良かったと、離れてから気がついて、
気づいた時には、その人はあの頃とは違うから手遅れで。

“変わりたくない自分”はいつも無常に過ぎていく。
いつまで経っても
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.6

記録
好みだった。
完全アニメ映画だけど、落ち着きがあって実写観てる感覚と似ていて好き。

百花(2022年製作の映画)

3.5

原作、川村元気さんの小説が好きなので鑑賞。

どんな世界を切り取るのかなと思っていたら、小説とはまた違う色味な気がした。
家族という繋がりがあっても
他人であって、記憶という曖昧なものを通してそれを感
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

始まりが、あの事件を想起させる。
陰影の使い方、シルエットがとても美しい。
言葉を使わない表現を、常に意識して作られているような感じだった。

ミチさんがPLAN75に申し込んだ途端、
周囲に人が集ま
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.7

ジャンル的に、緊張の糸が一本張り続けてて、良い疲れ方した。

題材に能を入れて、異質な村の不気味さだったり人の揺れる深層の危うさだったりを強調する。
上手く使うってこういうことなんだろうな。
みさきか
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.5

原作未読だけど、まるで本を読んでいるようだった。ぎっしりと詰まっている感じ。

タイムリープものだけど、
タネ明かしばかりではなく、
キャラクター描写もきちんとしている。
人たちが物語を引っ張っていく
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.0

テンポ感。抜くところは抜く。
出会ったかと思ったら、次のシーンで
結婚まで飛ぶことで間伸びしない。
ずっと退屈せず、彼らが落ちていく時も、
映画としては落ちていかずに進むのは、
流石としか。

バブル(2022年製作の映画)

3.6

綺麗に行きすぎることなく、
想像を超えてきた。
とにかくどこを切り取っても綺麗。
同じ泡を、美しく時に恐ろしく思わせる。
直接的な表現はないのに、分かり易いという凄さ。真っ直ぐに伝わってくる感じもする
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ショコラ(2000年製作の映画)

3.0

まずキャラクターの描き分けが優れている。
人・モノ・事、各々の変化もわかりやすく、
表情がきちんと印象に残る。
ジョゼフィーヌの、ショコラトリーに来てからのスタイリングがとても素敵。

そして、美術。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

さりげなく伝える
ということが、たくさん詰まっていた。
日本人でも、こういう映画を作れるんだと感動した。

車の走行シーン。
クローズ&フォロー
ビルの影に隠れた車を、フォロー続けて
画面に見事入れる
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ベルファスト(2021年製作の映画)

2.9

この映画とは、波長が合わなかったかな。

正直、どこに注目して見れば良いのかわからなくて、世界史でやったなぁくらい。

少年が自力で乗り越える姿というより、
淡々と事実を伝えているような感じ。

カメ
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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

3.4

『日本のアニメ映画』って感じ。
ジブリっぽいというのもわかるけど、
私は気にならなかった。

何より作画の表現力。
ユナの顔が本当に怖かったし、
ミツツァルの恐怖もアニメーションらしく
読み取りやすい
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.4

登場人物の顔と名前を覚えるのに苦労したけど、分かり始めたら面白くなってくる。

ナチスをどう欺くかに加えて、
ジーンたちの恋愛模様や人間関係も、戦争という事実のもとに常に揺れている。
だから、話がたる
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グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

2.5

鑑賞前に、もう少しパンフかHPを見ておけば良かった(時系列)。
フック要素が多めで、どれを拾えば良いか
考えてたら疲れてしまった。
全部回収したのかは謎。

ドロップの急に見せた大人っぽい顔だったり、
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

ストーリーがただ好み。
脚本がわかり易く良い。

劇中歌、音楽がさりげなく
それでも効果的に演出に取り入れる巧みさ。

主人公だけが異なるという家族の形は、
一歩外に出ると逆転する。そんな世界で揺れて
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

映画館 初ウェス・アンダーソン作品
本当に絵画を見ているようなシーン。
衝撃でしかなかった。
3本の短編集のような構成で、
それぞれキャッチーで個性的。
とても記憶に残るし、何よりキャラクターが愛おし
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前科者(2022年製作の映画)

3.5

久しぶりに、人物の心情をきちんと追えた。
主人公にとって、コンビニが力の緩められる救いだったのかな。

ストーリーも(?)となることは無く、
すっきりしていてテーマも揺らがず
明確だから、見ていて心地
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劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編(2022年製作の映画)

1.3

設定が面白くていい!と思ったけど、
本編より予告編の方が面白いという
地獄絵図。

ヒイロとトワ、描き方の問題か知らんけど
命かけるほどの関係性になったか??
全体的に焦点がはっきりせず、
散漫でパッ
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.9

ダルデンヌ兄弟作品、初鑑賞。

人物やそれぞれの関係についての説明は、
ほとんどされずストーリーは進行する印象。好みや捉え方は分かれそうだけど、
それでリアリティが増しているように思えた。カメラが手持
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.6

やっと見られた!!
有名シーンは和む素敵なものだった。

ストーリーの展開速度が、ミュージカル映画らしく心地よいテンポで良い。
各所に散りばめられた見慣れないコミカルな動きは、可笑しく感動する場面もあ
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