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岸井ゆきの劇場。無愛想も千差万別、いろんな表情があると知った。日本アカデミー賞、最優秀主演女優賞おめでたい!
所属していたジムは解散してしまったけれど、ラストに川っぺりを走り出すケイコ。静かに自主ト>>続きを読む
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2023年の映画はじめは「絶対にこの作品で」と決めていました。原作マンガを全巻持っていて、小学生の夏休みにアニメの再放送を観て同級生と盛り上がっていた世代、といえば年齢バレるでしょうか。汗
山王戦と>>続きを読む
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ゾンビ映画ですか?
コトー一人に依存している島の現状や課題は何も解決していないのモヤモヤする。にもかかわらず、夢か現か幻か観客にすべて委ねて煙に巻く系ラスト。
仕事で観た。これ、なんでミュージカル映画にしたんだろう?歌やダンスを入れる必然性がまったく感じられなかった。
喜怒哀楽、昂った感情がメロディに乗って増幅していくのがミュージカルだとしたら、この作品は>>続きを読む
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突如現れた、でっかい米粒みたいな殻の中にいる地球外生命体とコミュニケーションを取ることになった言語学者。ヘレン・ケラーのサリバン先生、風の谷のナウシカみたい。
時折はさまれるシークエンスが「回想でな>>続きを読む
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そうとは知らずに付き合った恋人の実家がトップ・オブ・華僑、クレイジー・リッチなほど"極太"だったら──?
人種や経済など、あらゆる「格差」がもたらすドラマに魅せられる。文化的アイデンティティやルーツ>>続きを読む
じいさんによる負の遺産というか尻拭いを、エルサとアナがするはめになった……という話に過ぎない気がして入り込めなかった。それが二人のルーツに繋がっている、ってだけで。
映像は迫力あってキレイでした。
仕事で観た。
No Day, But Today.
が作品の通底に流れている普遍的なテーマ。
あの色素薄そうなマークの元カノがイディナ・メンゼル(モーリーン)とは。全然しっくり来なくて笑ってしまう>>続きを読む
「ジョーカー」でも感じたのですが、ホアキン・フェニックスって哀れおかしいよね。気持ち悪さと人間くささが絶妙なバランスで内在していて、見届けてしまった。
相手がAIだろうが人間だろうが、恋人のもとを立>>続きを読む
仕事で観た。人生の地図をたたもうとする老人と、これからいくらでも広げることのできる若者。白紙の悩み相談を通じて、彼らの人生が時代を超えて交錯する。老人の献身が報われ、青年に利他の気持ちが芽生えた瞬間に>>続きを読む
ティモシー・シャラメのTシャツ、あったら買うのに!グッズ展開してないか調べちゃったよ。
小粋で洒落ていてシニカルで、絵画みたいな作品。ウェス・アンダーソン砲を初めて喰らった。ただ正直それ以上でも以下>>続きを読む
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ひとつになれない世界に、
愛し合える場所はあるか?
と映画のポスターにあった。コピーの問いかけに対する答えは「なかった」ってことでよろしいでしょうか。身も蓋もありませんが。
コロナ禍における分断が>>続きを読む
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ルビーが歩んできた道と歌詞がクロスオーバーする「Both Sides Now」(邦題:青春の光と影)で涙腺決壊した。
聾唖者の両親と兄に囲まれた健聴者の高校生ルビーは、家族に聴かせることは叶わないけ>>続きを読む
100%他人ごとのバッキバキな愛憎劇ってめちゃくちゃ元気出るエンタメなんだな。ラスト、すっぴんパトリツィアの「グッチ夫人とお呼び」最高にしびれた。なぜかガガ様の日本人キャスト版が思い浮かんで、友近を脳>>続きを読む
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苦手な村上春樹原作と知らずに観るくらい、丸腰での初見。セックス中に創作する設定や歯が浮くようなセリフは相変わらずのハルキ節で閉口したものの、テーマに親近感があって約180分の長丁場を乗り越えることがで>>続きを読む
こんな兄がいたら和むのに、と
絶対に身内と思われたくない、のせめぎ合い。
稲垣えみ子「一人飲みで生きていく」を読んでいて、酒場における立ち居振る舞いの理想形として紹介されていた車寅次郎。1984年生>>続きを読む
芽生えてはいけないはずの「心」が備わってしまったラブドールの悲喜こもごも。とっても示唆的な作品だった。
心があっても地獄を見たら苦しい。
それで感情を失くす。
挙げ句、最終的に燃えるゴミとなる。>>続きを読む
「ざわざわ下北沢」が令和に最適化してきた感。モラトリアムが鼻につくような、青が青くさいだけの映画なのでは……と敬遠していたけど思ったより平気だった。
コンビニに出た道で役者が全員揃ったことに笑ってし>>続きを読む
柳楽優弥くん、すごくいい!チック的な笑い方や動きがたけしさんそのもので、でも単なるモノマネじゃなく劇世界を生きる人のそれだった。
大泉の洋ちゃんは虚勢を張ってもかわいく映るね。おかしみと哀しさが溶け>>続きを読む
思い出補正されているであろうエモさがどうしようもなく受け入れがたい。原作を読んだ時にも同じこと感じた。オザケン世代なら少しくらい没入できたんだろうか……(わたしはたぶん、誠&かおりより10歳くらい下の>>続きを読む
男女に求められる性役割(ジェンダーロール)を180°ひっくり返してみせる実験映画。とても考えさせられた。
演劇では、贅沢貧乏「わかろうとはおもっているけど」(2019年)で似たようなことをしていた。>>続きを読む
仕事で観た。おっさん二人の超絶地味なハングオーバーだと思ったけど、財布奪還シーンおもしろすぎんか?自宅でけたたましく笑い声あげてしまった。
コンプレックスまみれで決してうまく生きられない若者が、それでも他者の傷に手を当て慈しみ、社会と交わっていく姿が希望をもって描かれている。ホリガイと同じように劣等感だらけのまま、社会に放り出される卒業間>>続きを読む
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妻(松たか子)が計画して夫(阿部サダヲ)が実行に移した、二人羽織の結婚詐欺だったかもしれん。一方で、寂しい女の心に空いた穴を満たすスキルに長けた夫から本当にいたわって欲しかったのは、妻だったのかもしれ>>続きを読む
江國香織「神様のボート」を思い浮かべた。あんなに甘ったるくないけど。喪失感を抱えて、ひとところに留まれない生き方の切実さに共感する。
主人公ファーンに大竹しのぶさんの面影を感じ取った。ひねた笑い方と>>続きを読む
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山崎パイセンにまた会いたくて壊れた傘を返そうとする松たか子、かわいいかよ!
岩井俊二にどハマりした高校生くらいで一度観た気がするけど、時間を置いてアラフォーのいま観たら、どういうわけかグッと来た。>>続きを読む
『フラガール』といい、踊る蒼井優を堪能する映画だね。
想いびとに記憶喪失と嘘ついて──の甘酸っぱいくだりには、もう何の心も動かなくなってしまったお年ごろ。
平泉成オトンとの「我愛你」もほっこりした>>続きを読む
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大役へのプレッシャーに取り憑かれた主人公ニナは、白鳥オデットと同じように自死を選んで苦しみから解放されようと……したんだよね?
ラストを「成長」や「脱皮」と受け止める人もいて、鑑賞者によって解釈が分>>続きを読む
エンドロールのいびきに、ほくそ笑む。
「演劇1」から1年後の2008年を中心に、劇作家・演出家の平田オリザさんに密着したドキュメンタリー。
海外の充実した国の支援に比べて、芸術に向ける日本の施策は>>続きを読む
演劇人なら誰でも一度はこの人の道を通る、劇作家・演出家にして青年団主宰の平田オリザさんに密着したドキュメンタリー。時期は2008年くらい、か。
「冒険王」の稽古で発話してる役者の顔ばかりアップして映>>続きを読む
ティモシー・シャラメ、すごい俳優さんだね。はじめ少年みたいだったエリオが、オリヴァーとの叶わぬ初恋で酸いも甘いも知って、大人の顔つきになっていくのがよく伝わった。ラスト、火に当たってもの思いに沈む表情>>続きを読む