ozawaさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

フェミニズム映画として観ようとすると焦点が合わないのでぼんやりした映画に見えるかも。
ニーチェが言うところの善悪の彼岸にいる「超人」の映画として観ればわかりやすいと思います。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

アバターで一番大事なコンセプトは「外見と中身が違う」ということですが、映画が進むにつれてそれが完全にほったらかしになってしまったのがとても残念でした。
前半には「肉体は人間、心はナヴィ」のスパイダーと
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『シン撃の長澤まさみ』の方がタイトル的にはしっくりくる作品でした。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

神の子失われし現代。
セクシュアリティとジェンダーにおける価値観の摩擦はやがて炎となり、これまでの世界を焼き尽くす。
マッチョな消防隊は無謀な消火活動を試みるが、いかに旧来の「善意」が「元いた場所に戻
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ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

4.0

アメリカ人のしゃべりに圧倒される4時間半でした。
全員が自分のストーリーを真摯に語り、全員がそれをしっかり受け止めようとしている。
たったそれだけの事がこんなにも美しいとは思いませんでした。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

IMAXでみた方がいいです。
別世界を体験する映画。
音楽はちょっとうるさく感じるとこがありました。
もっとアンビエントな感じの方が映像にハマったと思うんですが、みんな寝てしまうからそうしなかったんだ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サングラスの設定、『ゼイリブ』だ!
ビーチで絶望、『猿の惑星』だ!
と思っていたらライトセーバー出てきて、完全にパーティ始まりました🕺
おもしろい要素全部ぶちこんでるけど、しっかり一本の映画として成立
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オールド(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

博物館に勤める=過去にこだわる妻と、保険=未来だけを見ている夫が、時の激流に飲み込まれ、流れ着いた場所。
過去ははるか彼方に遠のき、未来は終わりが目前に迫る。
聴きづらくなった耳で娘の歌を聴き、傍らに
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

都会の生活に疲れた女子大生が旅行先のスウェーデンにある小さな村でその土地の人々や文化に触れて癒される、というお話。
前作『ヘレディタリー』と同様にファミリーがテーマ(というか恐怖の対象)の作品でした。
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公は最初から最後までひたすらに失い続ける。
必死に取り戻そうと悪戦苦闘するが、執着するあまり、自分が新しく獲得したものにも気づかず、それもまた失ってしまう。
そして、失ったものはもう決して戻らない
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

順逆ふたつの時間が共存する世界を映像化するという離れわざにトライしているので観ごたえはありました🙂🙃
コンセプトが先行していてストーリーが未整理に感じましたが、いつもそうだし、わざと複雑に見せてるのか
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

すごくよくできた「B級映画」といった趣の傑作娯楽作品でした。
高級なお好み焼き屋みたいな感じ(いい意味で)。
光学迷彩スーツのシーンのような目を見張る映像表現がある一方、内容はザックリしていて人懐っこ
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

有害な(人間)関係を絶つことの難しさ。何かに依存している人は、それがどんなに有害であっても、そのポジティブな側面にフォーカスしている。出ている全員(監督含む)がその認知の歪みから抜け出そうとストラグル>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤で馬鹿な友だちにツッコんでた人も実はツッコまれる側の人だったというお話(ネタバレ)
超くっだらねぇ映画💯

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

成長には痛みが伴うというお話🛹←青春映画は全部そう←にしても始めから終わりまで永遠に痛いシーンの連続←たぶんウケ狙いでやってる
90sカルチャーに対する憧憬やノスタルジーを抜きにしても観れるタイムレス
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

金持ち一家の末っ子が心を病んだのは、貧困層の人々を自分と同じ人間として「見て」しまうから。
両親は自分の家の地下にいる男(貧困)を幽霊のようなフィクショナルな存在と思っている(もしくは無意識に無視して
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.0

コメディだけど笑えないように作ってある。
同じアダム・サンドラー主演の『パンチドランク・ラブ』をいまの映画マナーで作り直した感じ。

https://filmarks.com/movies/32518

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

要は、ラース・フォン・トリアー監督がこれまで自分の映画(アート)にどんな風に向き合って、どんな風に取り組んできたか、みたいな映画だったと思います。

そう観ないと、ジャック(主人公)もそれに殺される人
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運び屋(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ボスの豪邸で3Pした後に若いギャングに「家族を大事にしろよ」と説教するところがよかったです🤣
賢者モード全開って感じで👍

『グラン・トリノ』のコワルスキーが近年のイーストウッドのイメージだったので、
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、こんなに長いロングテイクを撮るのはすごい事だと思いました。
きっと準備大変だったはずです。
なので、それだけで観る価値があるとも思うんですが、一本の映画の出来としてはやや期待はずれでした。

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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

みんなで観れるいい映画🎬
ドクター シャーリーの気品と知性と孤独を体現したマハーシャラ・アリの演技が素晴らしかった🎹
ヴィゴ・モーテンセンの体が心配🍕

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

携帯電話が普及したことで、映画の中で成立しにくくなったことって結構あると思うんですが、この作品はその逆で携帯電話で常に繋がっているという状況がなければ成立し得ない話でした📱
世の中が変われば映画も変わ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

何気ない日常が唐突に破られる決定的な瞬間をロングカットで「目撃」させるキュアロン監督のスタイルが堪能できました👀
自身のフィルモグラフィのテーマを随所に配置してあって、自身のルーツ(とお手伝いさん)に
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

妹の壮絶な死→それを受け止められずに虚ろに帰宅する兄→娘の首なし死体を発見し獣のように泣き叫ぶ母というくだりは本当にイヤな話で、心が重くなりました。
その後もイヤなエピソードや
イヤなシーンがつづくわ
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ニコラスケイジがトイレで酒飲みながら荒れるシーン最高👍
ブルースリーフィニッシュからの大量スニッフィングも笑った🤣
映像もメタル+サイケデリック+バッドテイストで世界観あってよかった💀🌈🤮

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ルーニーマーラーがいっぱい食べるシーン最高👍
サウンドスケープはとても良かったけど歌は聴いていて恥ずかしくなりました😓
あと、どんな理由があってもお母さんと子供達に対して、あんなひどいことをするべきじ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人間が死ぬ限り、どんな出会いにも必ず別れが待っています。
普段から意識することはないと思いますが、実際にはその前提で私たちは出会います。
だから、これからうまくいかなくなって、お互い傷ついて別れること
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

見渡す限りの雪原のビジュアルから、静かで淡々とした映画なのかなと思って観始めましたが、その実、寮の前で銃口を向け合う一触即発のシーンや、よそ者のFBI捜査官に対しては気丈に振舞っていたが、同じ境遇の友>>続きを読む

KUSO(2017年製作の映画)

4.0

Flying Lotusが好きなので記念に鑑賞してきました。
もともと映画を作りたかった人だけに、中途半端な駄作だけは作りたくないという強い意志を感じました。
半端ない駄作はアートとして輝くので、その
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

ブリグズビーベアーのサイケデリックな感覚を受容できる友達に出会えて本当に良かったねぇと思いました。
パーティの時にチラッと出てきた体育会系の人たちしか周りにいなかったらこんなハッピーエンドにはならなか
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

劇場のお客さん全員がこの映画を愛している感じが伝わってきて、とてもいい気持ちで観賞できました。
お金をかけられなくても、今できること、いま持っているものを最大限に活用すれば、みんなが楽しめる作品を作る
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

それぞれの心の動きが圧倒的な解像度で描かれている映画でした。

これまで是枝作品では、人と人がつながるためには何が必要なのかが度々問われてきましたが、この作品はまさに集大成といえると思います。

バカ
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

意味わからんのは意味わからんのだけど、感触が独特で、なんだか好きな映画になりました👍

ラストシーンの二人は、後ろに気づいてないわけじゃなくて、受け入れて、二人で歩いて行く感じがありました👫

それは
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

5.0

美味しい料理、ファンキーな音楽、旅、美しい女性、息子との絆、男同士の友情など、人生のハイライトをほぼすべて網羅してる🍳🕺🚌👩👦🤝
ご都合主義かもしれないけど、こんなにアゲてくれる映画はそうないと思いま
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

実写でもストップモーションアニメでも、一瞬で誰の作品か解るスタイルを確立してるところがウェス アンダーソンのすごいところだと思います👍
そしてこの『犬が島』も例外ではありませんでした🐕
日本をモチーフ
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