Vocaliseさんの映画レビュー・感想・評価

Vocalise

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

なにに、だれに
寄り添うのか
寄り添わないのか

見事な視点のしかけ

ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう/見上げた空に何が見える?(2021年製作の映画)

3.7

かわいらしく爽やかな一作
“お話”であるということが非常に意識されていておもしろい

ケーキ作りのシーンが温かくてすごく好きでした

次の作品を楽しみに待ちたい監督です

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.9


監督らしい寓話的雰囲気が支配しそのセンスが光りつつも
しっかりとしたサスペンスに仕上がっていました

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.3

まなざしがついにこちらに向けられたとき
あなたがあなたであることに
私が私であることにようやく気付けるのかもしれない

自分が誰なのかわからない
“生きている”と感じられない
その果てに

エリセ監
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暗黒街の対決(1960年製作の映画)

3.8

喜劇性の潜みかたと顔の出し方がお見事
音楽とそのシーンも良くて

“天井に寝ろ”
誰が言ってもキャッチーでした

離ればなれになっても(2020年製作の映画)

4.0

中盤すぎから彼らへの情がどんどん沸いてきて寄り添いながら観るととても感慨深くなりました

辿ってきた道と、今、そしてこれから
交差したり思いもよらぬ方向へ向かったり
みんなと私の人生劇場

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.3

初めからすぐに、心をこじ開けれた
…というより自分の心が一気に解放させられるのを感じてそれがラストまで続いた
びっくりするほど心地よい映画体験

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

見出だした生活と日々の工夫

揺さぶられた心を固めなおすには
工夫じゃ済まないけれど

再びperfectへと舵をきる
けれどそれはすべての上に積み重ねていくもの
蓋をするのではなく

現像した写真の
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

日常と、怒りと、生きていてよかったと思えること

やっとの思いや
乾杯が沁みる

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.1

台詞運びと表情の切れ味が妙に響きました

どうしても反応しあってしまう磁石のような人と人

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.9

圧倒的な力強さで描かれるその人そのものに
野暮な言葉や感想は出てこない

この時代も今も
“私”がどう見て捉えるかさえも
眩まされてしまうほどで

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

お馴染みの入れ子構造
包み込むような温かい効果を感じました

絵本+舞台のお芝居のような中で
カンバーバッチが活きていました

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.0

生きるために と 夢のために
の合致で生まれてしまった言語

終始すごい緊張感でした

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.1

バーでの最初の二人のやり取りに
まさしくイナズマが走るほど心奪われました
キャストも天才
こんな嬉しさや心強さってないよね、というのが伝わってきて
だからそこからルーツへと向かうという流れに納得

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ロングショット(2023年製作の映画)

4.1

五感、とくに聴覚への働きかけに長けていた作品

この監督が切り取る中国の“いま”をぜひ見てみたい

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