nanaさんの映画レビュー・感想・評価

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異人たち(2023年製作の映画)

3.3

子どもはいつまで経っても、親の前では子どもの顔で、
親はいつまで経っても、子どもの前では親の顔なのだな、と当たり前だけど忘れかけていたそんな気持ちを思い出させてくれました。

主人公はきっと自分がゲイ
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

だいたいの話の流れもわかるのに、なんでこんなに心揺さぶられるんだ!

世の中には、無条件で応援したくなる、手を差し伸べたくなる人がいる

このアメリカ領サモアの選手たちはわたしにとってはまさにそういう
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.7

人を好きになるってこういうこと!というぐらい青い春の詰め合わせ、ありがとう

辛い過去も不安な現状も"不眠"という形で現れる2人が出逢い、惹かれ合い、失敗し、立ち上がり、前に進んでいく素敵な心優しい物
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アナログ(2023年製作の映画)

3.3

ニノの演技が全て

物語は(なんかというか、ありえなくない?)と思うところと(先読めちゃったな)というところがあって、全体的にはうーん、という印象

ただ最後のニノの泣きの演技が本当に素晴らしすぎて、
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Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

4.1

心にぽかぽか火が灯るようなあたたかい優しい物語だった

異性が好きなことは公言しなくていいのに、何故同姓が好きな人は周りに打ち明けないといけないのか。
そう言われるまで気付かなかったことが恥ずかしい
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パレード(2024年製作の映画)

3.2

非現実的な設定があまり得意ではないので、世界に没頭できず。

死ぬ時に、現世に想い残しも後悔も何もない人はきっと少ないだろう。
そんな時、ユートピアのようなあんな世界があれば少しは報われるかもな、なん
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

はじめは、男ひとつで壊れてしまうほどの関係性なのかとさみしくなったけど、男ひとつで揺らいでしまうぐらいお互いを思いやっていたのだと、だからこそのすれ違いに胸が苦しくなった

常に会っていなくても、ずっ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

言葉の海に溺れる感覚

検事の理不尽とも言える執拗な追求に耐える精神力も、母語じゃないフランス語で裁判に臨む姿勢も、両親の聞きたくない会話を耳にして尚証言しようとする勇気も全て凄まじくて圧倒された
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Here(2023年製作の映画)

3.9

すごく写真的な。
登場人物を追ったカメラワークではなく、定点の中で人が動いたり話したり。
だから人の顔が切れていたり、手元しか映ってなかったりする。
それが特に何か特別なことが起こるわけではないほんの
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

駅から家までのいつもの帰り道をいつもより少し小さめの歩幅で、いつもよりもゆっくり、夜空を眺めながら帰りたくなるようなそんなあたたかな映画でした。

病気を理解してほしいとか、気遣ってほしいとか、そうい
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

再会って難しい。

会うのが正解か、会わぬが正解か。
会ってよかったのか、会わぬ方がよかったのか。
その正解はきっと誰にもわからないのではないかな。
でもこの映画の2人はたぶんもう一生会わないし連絡も
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

映画が伝えるべくは「1人の女性が成人していく上で、知識や見識、人との出逢い、世界との迎合、理不尽への遭遇を経て自立し成長していくこと」だとは思うが、わたしがこの映画から学んだのは「誠実であること」>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

「真実」を知ることが良いか悪いか、果たして幸せなのかどうなのか、を改めて考えさせられたな

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.5

気付いたらボロッボロに涙流してた

"地球上の男子全員ゲイだったらいいのにって思ってた私が、唯一ゲイであってほしくなかった男の子は、ゲイでした"

ゲイであることを隠している安藤くんと、BL好きの腐女
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

原作未読で観たので、綾野剛がヤクザということも初めて知り、その後ずっと「何故ヤクザ役の綾野剛はあれほどまでにかっこいいのか」を考え続けていた。まだ答えは出てないので今後の課題としたい。

で、中学生が
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

いつもと変わらない毎日が送れる幸せ
その繰り返しの毎日の中にある小さな変化や喜び
を感じられることが自分が生きていくきっかけや楽しみに繋がると思ってた途中までは

あの三浦友和さんとのシーン、あそここ
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.3

あまりに人間関係不得意すぎるって!!!

もう主人公ツチヤタカユキ役の岡山天音くんがすごすぎて辛くなってくる
見てて不安になるし周りにいたらめちゃくちゃ嫌な人間やし、関わりたくないって思うけど、あそこ
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.3

結局性自認が一致している自分にはわかろうと思っても本質までは理解できないのだろうか
何故なら、自分は別の名前で呼ばれたいと思ったことなどないのだから

でもだからと言って理解しようと思うことをやめるこ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.6

前作は未視聴ながら、滋賀県出身としては観ないわけにはいかない!

滋賀への蔑みやら、大阪京都神戸とその他関西地域の対立なんてものは「そうっすね」ぐらいの感覚で、それよりこんなに滋賀のこと教えてくれるの
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.1

ファンタジー!ファンタジー!!ファンタジー!!!

これよこれ、夢を持つってこういうこと!
いつからか世界を疑ってなかったかい?何事も諦めてなかったかい?
って大人に問いかけてくるような、童心を思い出
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

同じ1週間を繰り返してることに気付き、終わらせるためには部長を説得するしかない!
と全員で一致団結していく様子がスピーディーで心地良いのはもちろんのこと、「大人の夢」みたいなのが詰まってて、なんだかほ
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市子(2023年製作の映画)

4.0

"笑えるやろ、幸せな時期もあったんやで"

この一言にこの映画の全てが詰まっていると思う

何故市子が大好きな人からプロポーズを受けた翌日に姿を消さないといけなかったのか
だんだんと解き明かされていく
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美しい彼〜eternal〜(2023年製作の映画)

4.4

BLは得意ではなかったので、話題になっているのは知りながらも見るのが後回しになっていたのですが、ついにドラマを見てからは一気に沼にハマりました。
これは語彙がなくなる
この感情をうまく言葉にできないほ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

コンテンポラリーダンスは本当に苦手で、基本観るのを避けている部類なのですが、この映画は素晴らしく美しく、ダンスは感情の表現であり、自己の解放なのだと気付いた

カチッとしたルールに縛られず、感情をむき
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.1

終わったあと、心に鉛を背負ったみたいな陰鬱な気持ちになった。
そしてこの事件をちゃんと知らなかった自分を恥じた。

ちょうど100年前の事件でも、実は日本人は何も学んでないのではないか、今でも起こり得
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.6

うぉーい!またこっちに委ねてくる系の終わり方かーい!

大人に憧れてる13歳の男の子と、昔から知ってはいるけど急に大人びていく16歳の女の子。
1番気持ちとして揺らぎが出る思春期の2人の微笑ましくも寂
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.7

史実を基にしてはいるだろうけど、どちらかというとエリザベートをモデルにした美術品を観ているような感覚。
その美貌故、マスコットとして崇められていたシシィが年老いて葛藤していく様子を映像の美しさでこれで
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ好き!!!の一言。

2020年コロナ禍の香港を舞台に、必死にまっすぐに生きようとする3人の話。
でも3人だけじゃなくあの頃は、世界中の誰もがもがきながら生きてきた。

やりきれないことや
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.9

人間は強い。

理不尽な何かに負けそうになっても、自分の手だけではどうすることができなくても、いつだって立ち上がれるし、強くなれる。

女性たちの鋭い目から溢れ出す希望の光に心を奪われました。

ダン
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

なんやろ、この終わったあとに心がほかほかする感じ。なんかかわいいなぁと思いながらずっとにやにやしてた気がする。

ストーリー自体はたぶん好き嫌いというか得意不得意というかはあると思うし、わたしはどちら
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7

なるほど、これはアカデミー賞ノミネートされるわ、というぐらい圧巻の演技だったアンドレア・ライズボロー。
だからこそのレスリーのクズさやどうしようもなさが伝わってきすぎてはじめはほぼムカついてた。

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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

言葉にするのがすごく難しい。

2人だけの遊び、2人だけの空間、2人だけの言葉の中にいた2人が、ほんのちょっと、他人にとっては髪の毛1本ぐらいのほんのちょっとの疑問と好奇心によって、どんどん埋められな
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.8

アホでくだらなくて悪くて汚くて、でも本人たちは真剣で今を必死に生きてるだけなので、そのくだらなさをどんどん応援したくなってくる。

何より主役2人がかわいい。
兄はアホすぎるし、兄の友達もアホすぎる。
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.5

いっそ清々しいほどの主人公のクズさ。
1mmの同情も浮かばないほどにこのまま破滅の道を進んでくれ、と願ってしまうぐらいには。

工場地帯の煙突、ポツンと立つドーナツ屋、弱いものいじめ、ドラッグ、タバコ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.1

あー面白かった!

13:56〜13:58の2分間をひたすらループするお話。
特別大事件が起こるわけでも、特別感動があるわけでも、特別サプライズがあるわけでもないし、ループなんて夢物語でしかないのに、
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